タグ
アツイ会議
気になる情報
教育再生会議HP?
議事録?
イベント?
学習?
サービス?
挑戦?
ニュース?
Wiki内検索
最近更新したページ
最新コメント

19年3月20日 第3分科会 議事録15

議事録1         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20


○川勝主査 もう一つ、地域に根ざした教育というのがございますので、こちらの方に移ってよろしいですか。

 「ふるさと学」を活用した新しい教材開発について、資料3をごらんください。私の方から説明させていただきたいと思います。

 「地域の活力なくして国の活力はありません。魅力ある地方に生まれ変わるよう、必要となる整備を含め地方分権を進めます」、これが安倍首相の所信表明演説です。

 「地方の活力なくして国の活力はありません。国が地方のやることを考え、押しつけるという、戦後続いてきたやり方はもはや捨て去るべきだと考えます」という安倍総理の施政方針演説があります。同じことが繰り返されているわけです。いかにこの点について重視されているかということになります。

 12月に成立しました改正教育基本法の一つの目玉でありますが、教育の目標、生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと、伝統と文化を尊重し、それらを育んできたわが国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」ということが前提で、その枠組みの中で「ふるさと学」が考えられる。どうしてか。

 総理演説にありますように、美しい国づくりは地方の活力化、つまり地域分権と表裏一体のものです。教育再生の社会総がかりというのは、言いかえますと地域ぐるみと言うことができます。地域についての誇りや愛着は、その地域の風土・伝統・文化・産業などの知識に裏打ちされなければなりません。地域のよさを地域住民が知っていることが、子供たちがみずからを育む地域の自然、環境、伝統、文化に注ぐ愛情を確実なものにするでしょう。地域ぐるみで学び合う、その総称が「ふるさと学」です。

 そういう事例があります。好事例には、学校教育に生かせるものがあります。金沢学とか堺学、薩摩学ですが、このような「ふるさと学」が全国のどの地域でも展開できるように積極的に支援していかなければならないように思います。

 それとともに、全国各地それぞれに起こっておりますが、ネットワークを推進しまして、それによって「ふるさと学」の全体の体系化、全体が見えるようにしていく。地に着いた、あるいは地域に根ざした知識であって、広い意味での日本を知るための日本学ということになるでしょう。

 それを互いに学ぶためにはどういうことをしていけばいいかということで、今、「ふるさと検定」というものが行われております。小泉内閣の時代、Visit Japanキャンペーンが奏功いたしまして、日本にお越しになっている外国人の数が700万を超えている。2010年にはおそらく1,000万になるでしょう。

 一方で、国内旅行をどう促進するという課題がございまして、内外の訪問客の観光目的も兼ねた格好で京都検定とか金沢検定などが行われまして、京都検定につきましては参考書も発行されて大変な売れ行きを示している。これらが互いに参照されて洗練されていきますと、地域同士の共有財産になって、安全で美しい地域づくり、国づくりの指針になって、子供に学ばせることの意義が深まるということです。

 観光目的を兼ねてあちらこちらを学ぶということを「旅育」と呼ぶことができるでしょう。国交省でそういう呼び方をしているところがあるようです。


議事録1         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

2007年05月24日(木) 09:06:30 Modified by nipponkamoshjka




スマートフォン版で見る