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19年3月20日 第3分科会 議事録17

議事録1         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20


○山中副室長 資料5が「ふるさと学」関連資料でございます。1ページから2ページは、今、川勝先生からございました「ふるさと検定」ということで、秋田、江戸、金沢、京都が有名ですが、3ページに、いろいろな地域の「ふるさと検定」の一覧も載っております。商工会議所あるいは教育委員会等、いろいろなところで「ふるさと検定」が行われている状況がおわかりかと思います。「地域学一覧」は山形県のホームページから取り出したものでございます。

 5ページ以下が、今おっしゃられましたような地域のそれぞれの歴史とか文化を、地域のプライド、誇りとして次世代につなげていこうという形で、どんな取り組みが行われているかということについてまとめた資料が、国交省、文化庁、文部科学省にございますので、それを御紹介したものでございます。

 6ページにありますように、いろいろな地域で、それぞれの地域の偉人・先人の行為、あるいは日新館の教え、会津藩の「ならぬことはならぬものです」というような、地域の教えとか生活作法、歴史的な南部杜氏という誇り、あるいは神話・伝説、そういうものを題材にして、7ページにありますように、例えば教育システムとして、学校に入る前はカルタとか童謡とか、絵本をつくるとか、学校教育の副教材として、それぞれの地域についての、「後藤新平絵物語」とか「まんが小村寿太郎」という形でいろいろな教材をつくって、それぞれの地域で教えていこう。

 あるいは8ページにありますように、オペラの「細川ガラシャ物語」をつくったり、支倉常長の劇をつくったりという形でいく。あるいは観光パンフレット、観光としても使っていくという、いろいろな形で、地域の伝統・歴史を踏まえた教育教材がつくられて、9ページにありますように、中江藤樹について教えるとか、いろいろな組織、人材がそれを守り伝えたり、それによって住民の意識が高まる。また、「あいづっこ宣言」、日新館の教え、「ならぬことはならぬものです」のNN宣言というような形で、現在にアレンジしたような形で行われたりということで、先人の教え、伝統というものが次世代に続けられているという取り組みが挙げられております。

 最後の2枚は、教材費とか、いろいろ交付税措置されておりますが、こういう教材をつくる場合でも、県によってそれぞれ取り組みが違っている状況を予算の面で示したものでございます。

○川勝主査 地域に根ざした教育につきまして、配付資料などを参考にしていただきながら御議論をいただきたいと存じます。どなたからでも御発言ください。

○義家委員 全国で町村合併がどんどん進んでいながら、古くから親しんだ町の名前が消えている今だからこそ「ふるさと学」、ふるさとというものをそれぞれが意識しなければならない時代だと思います。そうじゃなければ本当にバラバラになってしまいます。

 私、日本全国に行きましたが、合併によって、ふるさとがなくなったわけじゃなくて名前が消えただけですが、ものすごく大きなこだわりを持ちながら失望している方たちと何人も話をしてきました。だからこそ学校を中心とした「ふるさと学」、地域を巻き込んだ「ふるさと学」を、学校を拠点に発信していくことがすごく大事だろうなと私自身は思います。

 私自身、長野県で育ったものですから、今は行われなくなってしまったんですが、長野の教育というのは、いつも全員、「信濃の国」という歌を強制的に覚えさせられるんです。私の年齢までの長野で生まれ育った人間は全員、「信濃の国」を歌うわけです。

 あの歌を教わったときは、何となく聞いていて、歌っていただけですが、美しい長野の山々を今でも思い出す。あんなに広い長野県なのに、そこに出てくる松本、伊那、佐久、善光寺とかさまざまな地域は、住んでいないところなのにすぐに頭に思い浮かぶ。

 これは横浜市歌です。私自身が横浜に10年ぶりに帰って来たとき、最初にこのCDを買ったんですよ。びっくりしたのが作詩が森鴎外、何だ、この横浜市歌というのはとんでもなくすごいなと思いながら、学校のイベント場でどのようなものなのかということも、学校を回ってみましたが、市歌を知らない子供たちもいっぱいいるわけです。森鴎外が作詩した市歌を、なぜ君たちは知らないんだとびっくりする状態。市内の学校がみんなで歌うような歌にしようということを、今、教育委員として発信しているわけですが、「ふるさと学」を考えたときに、わかりやすい象徴というものから始まるってすごく大事だと思います。

 難しい地域の歴史を子供たちに云々というよりは、非常にわかりやすいシンボル、その意味で、「信濃の国」とか「横浜市歌」とか、そういうシンボリックなものを愛着のスタートに置くというのはすごく大事だなと私自身は思っています。そこから地域への探求、総合学習を利用しての探求でもいいですし、が始まっていくのではないかなと。

 市町村合併の人が、合併した新しい歌をつくればいいのにと思うわけですが、もちろん歴史があるからそんなに単純なものではないと思いますが、冒頭に言ったとおり、今、合併がどんどん進められている中で、だからこそ、地域、学校を拠点とした「ふるさと学」の創造というものは、今の日本に何よりも必要なことだと私は思います。


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2007年05月24日(木) 06:57:23 Modified by nipponkamoshjka




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