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19年3月20日 第3分科会 議事録20

議事録1         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20


○義家委員 やはり誇りなんですよね。自分に地域に対する誇りがないと地域の未来はないと思います。あるテーマで、ラジオの番組をやったんですが、シャッター通り、駅前商店街が全部シャッターになっている、これについて若者たちはどう思うんだと言ったら、若者が、シャッターのままではよくない、そのために何をすると。そういうのも「ふるさと学」の一環なわけです。

 地域に誇りを持つからこそ、改正教育基本法にも「郷土を愛する」と明確に入っていますが、そこはある程度教育が担わないと、ただ、愛しなさいと漠然と言ったところで、その内容が何なのかよくわからないわけですね。

 「ふるさと学」は再生会議で議論すべきテーマの重要な一つだと私自身は思います。誇りを持てる自分の地域、やがてはそこに帰って来て、その地域をまた発展させる礎、人材になっていくわけですから。

 仕組みづくりという話でいったら、どのようにしたら地域に誇りを持てるのかということについて話し合ってもいいし、仕組みづくり以外の提言として、再生会議から、こういう姿勢を、学校教育あるいは総合学習の中で持ちましょうというところを発信していってもいいと思います。

 「ふるさと学」、今これだけやっていますが、あるだけで浸透はしていない実感があります。

 例えば横浜だったら「横浜学を考える会」、私、教育委員ですが、知りませんよ。どこの学校でやっているかといったら、区や、学校の周りの歴史とかやっていますが、横浜については、横浜市教育委員会で神奈川検定を、神奈川県教育委員会が渡邉委員のところと一緒にやっていますが、副読本を入手して見ましたが、先生方は知っているか、生徒は知っているか、全く知りません。これが現実なわけです。

 週に1時間の総合学習で何ができるのかというと、調べ物をして終わりなんですよね、現実には。レポートは最後につくりますが。

 だからこそ、「ふるさと学」は、地域土曜学校も含めた膨らみを持たせた上での発信が必要だと思います。これからリタイアして地域に戻っていくかもしれない団塊の世代たちが、土曜学校の中で地域を語る、ふるさとを語るのも非常に重要だし、その意味では、地域土曜学校にどのように生かすことができるのか。そこで総合学習的な役割を担うと、より基礎学力を教える時間が月〜金の中でふえていくわけです。そうすると、 10%増というところにもかなり具体的な提言、こういう学習については土曜学校で推し進めていくべきだというような提言もできると思うので、今あるじゃないかという形でおさめないで、もうちょっと、いろいろな分科会とも連携していくところだと思うので、議論すべきだと思います。

○土居室長代理 事務局的には徳育の方法論、伝統文化とか道徳とか宗教教育とかみんな入ってきますが、その方法論として、学力の問題がありましたが、知・徳・体ということで、どうしても学力というと知の側面が強くなるので、徳育の議論が挙がりました。徳育の議論は別にやるんでしょうけれども、その一つの方法論として、こういうアプローチがあるということと、もう一つは社会総がかり、総合学習でもやられていますが、教育委員会だけじゃなくて、商工会議所みたいなところが検定をやったり、ホテル業とか観光業とか、そういう産業と結びついて、地域の中で、学校教育現場でなしに社会総がかりでやっている、そういうアプローチの方法と、二つの切り口があると思います。

○海老名委員 10日、少年院を訪れた後、町の酒造り、お酒をつくるところを案内してくれたのが小・中学校の生徒さんたちだったんです。高齢者の方等が子供さんたちに地域の特色などを教えて、それを学んだ子供さんたちがボランティアガイドとして案内してくれるんです。雨の降る中、一つずつ教えてくれて、私たちはそれを学びました。

 漠然とお酒のつくり方は知っていますが、けれども、改めて子供さんたちから詳しく教わると、ああ、そういうものか、感心しました。子供さんたちがいきいきとそれを教えるんですね。これはいいなあと思いました。大人が素通りするように教えるよりも、子供たちが顔を赤くして一生懸命教えてくれる。とてもよかったと思います。

 これは地元の教育でございます。地元の人が子供たちに教えて、子供たちが地方からの方に地元のよさを教えているんです。それがとても勉強になるなと思いました。

 もう一つ、私が住んでいる裏手に正岡子規先生のお宅がございます。地元の人は知りません。ですから、地元の者が地元のことをきちんと教えなくてはいけないなと思います。お年寄りがこれからどうしようというときに、若い人たちに教え込む、これが必要だなと思います。

○川勝主査 ありがとうございました。ほぼ時間が尽きましたので、最後に山谷内閣総理大臣補佐官からお願いします。

○山谷総理補佐官 大学の入口・出口、質の問題、「ふるさと学」の位置づけについて御意見をありがとうございました。

 大学・大学院の問題は経済財政諮問会議、総合科学技術会議、イノベーション 25でも議論されておりますので、教育再生会議としては、こちらの立場でしっかりと打ち出していただきたいと思います。ありがとうございました。

○川勝主査 ありがとうございました。ただいまをもちまして第7回第3分科会は閉会とさせていただきます。最後に事務局から何かございますか。

○山中副室長 次回の日程はまた調整させていただいた上で御案内させていただきたいと思います。

○中嶋副主査 学力の定義を文章化する必要がありますね。教育再生会議としては、学力はこうだということを。

○川勝主査 本日は御多忙のところありがとうございました。


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2007年05月24日(木) 06:58:13 Modified by nipponkamoshjka




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