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19年3月20日 第3分科会 議事録5

議事録1         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20


 小宮山委員なんかがここにいらっしゃるとおしかりを受けるかもしれない。もちろん変わっているところもあるでしょうけれども、全般的にそうなんです。このごろの日本の大学は、公立大学は78校もありますし、国立が89校、私学が400校以上もありまして、730もの大学をこのまま、今のような形で引きずっていいかどうかという問題があるような気がします。

 それらのことを含めて、教養教育の中身については私ども、ICUとか上智とかAPUとか、東大の教養学部もそうですが、そういうところとしょっちゅうディスカッションをしていまして、ここにお配りしたのは、去年の1月に日本でのリベラルアーツ教育をどう広めるかというシンポジウムがありまして、国際教養大と上智と東大と早稲田と、ICUが司会をしたんですが、ここにほぼ論点が出ています。御参考にしていただければと思いますが、そういう意味で、リベラルアーツをきちんと位置づける。そこに外国語教育をきちんと位置づける。大学院と学部とのある種の整合性をきちんとしていくことが今後必要ではないかと考えております。

 したがって、今日の後半の議論になると思いますが、出口管理です。私どもは入口もかなり厳しいんですが、出口はGPA2.5以上とTOEFL600点ぐらいを目指しておりますので、できない人たちは途中で他大学へ転校していきます。転校していく先は、いわゆる日本の有名大学が多いんですが、統計的に見ると、TOEFLの点数が足りなくて転校していくんです。そういうところも厳しくしていくことによって、出口もきちんと管理できるんじゃないかという気がいたします。

 今の日本の大学は、ほとんど入学と同数が卒業していると思います。その辺の統計データも、文科省にあれば見ていただいて、きちんとした勉強、ここでも議論になっていましたように、大学卒業認定試験的なものも取り入れるというような抜本的な改革が迫られるわけで、そうでないと、日本の大学は高等教育の場ではないような意識を持っていまして、そういう危機感の上に、私自身も毎日大学経営をやっているわけでございます。

 自分の大学の例を出して恐縮でしたが、以上をもちまして終わります。

○川勝主査 どうもありがとうございました。資料並びに、中嶋委員の、インターナショナル・リベラルアーツとしての国際教養を保障していく、国際化ということに即した教養の、大学における教育の確保という御提言がございましたので、これらを参考にしていただいて御自由に御発言いただければと思います。

○渡邉委員 教育再生会議というのは、現実を変える仕組みづくりをしていく会議だと思っております。ですから、私は二つの立場として、一つは高校経営者としての立場、もう一つは、今回460名の新卒を採用する、日本でもベスト30ぐらいになると思いますが、経営者としての立場、この二つから、前回もお話ししましたが、今の日本の全入時代に対して大変強い危機感を持っております。

 まず高校の経営者の立場からすれば、現在、私どもの330人の生徒は、九九ができなくても全部大学に入ることができます。それだけの推薦枠をいただいているわけです。

 当然、全員行きたがるわけじゃありませんし、その推薦枠が埋まるわけじゃないんですが、大学としましてはとにかくお金が入ればいいということで、名前さえ書ければ入れるという状況になっているわけであります。非常に強い危機感を、高校の経営者として感じます。

 次に大学生を受け入れる立場としては、例えば経済学部の人間を面接しますと、新聞を読んでいませんから、GDPがなんだとか、FTAが何だということは一切知らないということで、ほとんどの大学生が勉強を全くしていないということで、大学だけは出てくる。この入口と出口の管理をしない限り、日本という国は滅びるだろうと感じています。


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2007年05月24日(木) 07:47:45 Modified by nipponkamoshjka




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