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19年3月20日 第3分科会 議事録19

議事録1         10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20


○白石委員 「ふるさと学」を再生会議の中でどういうふうに位置づけるかということもいろいろ議論があると思います。

 この間、第1分科会が終わった後、記者会見に出まして、小野委員と私が話をして、学力向上を第2弾として出すと言ったときに、ある記者の方から、学力を再生会議としてはどういうふうに捉えるんですかという御質問がありました。

 この場でお話しすべきなのか、運営会議でお話しすべきなのか少し迷ったんですが、今議論している内容と若干、関連があると思ったので、あえてお話をしようと思いますが、この会議はまだ、学力をどういうふうに捉えるか、きちんと文章化していないからそういう質問が出てきたのではないかと思います。

 リベラルアーツも身につけ、地域の知識もあって、文化素養的に幅広い知識を持ちつつ専門性を追求するようなことを学力と呼ぶのか、海老名委員がおっしゃったように、意欲とか礼儀作法も含めてトータルな人間像を語っていくのか、そういうことをきちんといままで世に出したことがないので、記者の方からも、「再生会議が目指している学力って何なんですかね」っていう質問が出てくると思うんですよ。

 そのときに、「ふるさと学」が化けるかもしれないと先生がおっしゃったんですが、幼児教育のときからやるのか、大学の中で、こういうものも生涯学習的に、エクステンションセンターみたいなものもありますので、そういうものを含めてやっていくのか、取り扱いについて相当議論があるところだと思います。

 ある段階で、再生会議として考えるべき学力はこういうものだ、そのためにどんなことを各年齢段階で身につけなければいけないかということを一度文章化しませんか。そうする中で、もっと小さいころから、自分の育った地域に興味を持とうとするのか、もっと大きくなって時間的余裕が出て、団塊の世代なども含めて、こういうことによって地域活性化ということと考えて教育を考えていくのか、相当取り扱いの仕方が変わってくると思います。

○川勝主査学力は国際比較ですね。そういう調査もありますでしょう。大学院レベルといいますか、研究レベルだとわりと明確に出てくると思います。しかし、大学、高校、中学、小学校とおろしていくのは非常に難しいところがありますね。

 美しい国づくりのために教育を再生する、教育再生の基礎は学力を上げること、しかし、学力だけではなくて、人間力を上げるというふうに捉え直さないといけないということになりましたね。

 美しい国づくりはたたずまいの問題でもあるわけですね。人間の心だけではなくて、日本の国が美しい。したがって、安倍総理は内閣史上始まって以来、道州制担当大臣を置かれたわけです。すなわち国の権限とか財源とか、おそらく人材も含めて地域におろしていくという姿勢を明確にされているわけですね。

 私が冒頭で引用したのは、国の活性化、すなわち美しい国づくりをしていくためには、地域の活力を上げる以外にないと、同じ言葉を2回言っておられるわけです。9月26日と 1月 26日に。地域を活性化する一番の基礎は何か。人です。人はどうしたら活性化するか。全国一律に数学ができるということではなくて、地域において元気になるということは、地域についてみんな知っていて、それぞれの個性が伸ばされているということですから、そこで地域を学ぶことが出てくるわけです。美しい国づくりと地域おこしは表裏一体のものだという認識をお持ちいただきたい。
 東京の人は東京のことをよく知っている、下町の人は下町のことをよく知っている、新潟のことは新潟の人たちがよく知っているということですね。その特性を皆さんがわかって、活力を引き出す、そうしないとこの国は元気にならない、もう東京のまねをしなさんなとまで言っているわけです。中央の押しつけはもう捨て去るべきだと。大したものだと思う。

○白石委員新潟の人が東京のことを勉強してもいいわけですよね。

○川勝主査「国が地方のやることを考え、押しつけるという戦後続いてきたやり方はもはや捨て去るべきだと考えます」と言っているわけです。賛成です。

 国が押しつける教科書をやらなくてはいけません、基礎学力として。しかし、それだけではだめだ、だから、地域のことは地域で責任を持ってやってくれと。どういうふうに責任を持ちますか。山に来ている子と島に来ている子と、教えることが違ってきます。あるいは寒いところ、雪の多いところと、珊瑚礁の多いところでは知るべき知識が違ってきますので、そういう意味で、地域についてしっかり知るということが地域の人材を育てることになるということで、これを差し当たって「ふるさと学」と言っているわけです。だから、実際は化けさせないといけないと思っているわけです。先ほどああいうふうに言いましたが。


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2007年05月24日(木) 06:54:52 Modified by nipponkamoshjka




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