【ドウシン流貫薙武槍術】

流派・秘伝の使用方法は従来のソードワールド2.0またはソードワールド2.5の「流派」や「秘伝」の扱いに準じます。
そのため、ソードワールド2.5関連書籍「バトルマスタリー」「魔導の学府ユーシズ」「各種博物誌」のいずれかを所有していない場合、習得できません。

この流派は、極東の大陸よりアルフレイム大陸へと渡来した、グレンダール神官であるドウシンにより創始された槍術です。
彼の出身である極東の大陸では、神官修行の一環として槍術を学ぶ事が含まれていました。彼はその中でも一際腕の優れた舞槍術の達人であり、神事の舞槍術の師として指導することもあったようです。彼がアルフレイム大陸に渡来したのは、大破局終結直後の事でした。アルフレイム大陸での蛮族侵攻が、彼の居た土地よりも激しく「自分の助けが必要なのではないか」、そして「復興の手伝いをするべきなのではないか」と思い立ったためです。
アルフレイム大陸に渡り、様々な地方を旅をしながら見て回れば、この大陸全土で行われた蛮族との戦いが非常に激しかったことを痛感しました。彼は、旅をする中で大破局の爪痕が深く残り、暑さが厳しく農作物も育てづらい土地であるラージャハの地に定住し、そこで彼の信仰していた神の教えを説きつつも、自身の舞槍術が自衛の手段になればいいと考え、戦う術を持たない者にそれを教えました。そして、この地に新たに来る旅人や腕利きの冒険者等、槍の腕に覚えがあるものが居れば率先して彼らの技を学び、元は神事の一部であった舞槍術をより実戦的な武槍術へと昇華したのでした。この流派は、1本の槍を両手で持って戦う事で、槍の優位性を最大限まで発揮させると同時に、予備動作を最小限にして槍の欠点である、攻撃の当て辛さを軽減する事に成功している「薙ぎ」。そして、そのスピードから相手に回避する術を与えず、自身の体勢が崩れることを犠牲に強烈な攻撃を与える、一撃必殺の「貫き」の二つの戦術があります。
どちらもコンパクトかつ迅速に攻撃を行う戦術を取るのが特徴的で、その技を見たものは「蝶のように舞い、蜂のように刺していた」と、言葉を残したようです。また、白を陽の力、黒を陰の力と例え、それをモチーフとして技を教えていたことから、秘伝の名前に色がついているのもまた特徴です。
そして技を放つ時に必ずその名前を叫ばねばならないため、門下生は発声練習から指導が入ることが多いそうです。この流派は、時間を経て研鑽を積まれ時代と共に進化していき、ラージャハを発祥の地としてアルフレイム大陸全土に広まりました。その成り立ちから、グレンダール神殿でこの流派を習う事が出来ますが、出自が出自なため、ある程度の神官としての技量を持つ者だけが、この流派に入門する権利が与えられます。

【ドウシン流貫薙武槍術】への参加　

プリースト技能2レベル以上

流派アイテム　

〈炎舞槍〉
〈火演槍〉
〈炎薙槍〉

秘伝データ　

《白薙一槍》				必要名誉点	20
タイプ	《薙ぎ払いⅠ》変化型	前提	なし	装備限定	2H〈スピア〉
使用	―	適用	1回の近接攻撃	リスク	回避力－1
概要	2体までを同時に攻撃する
効果	この秘伝を宣言した場合、近接攻撃可能な位置にあるキャラクター2体まで任意に選び、それらすべてに攻撃を行います。この秘伝を宣言した攻撃では、命中力判定に「+1」のボーナス修正を得ますが、リスクとして、回避力判定に「－1」点のペナルティ修正を行います。攻撃者の命中判定は一括で1回のみ行います。複数に命中した場合、ダメージは個別で決定しますが、すべて「－3」点されます。

《黒薙無双》				必要名誉点	30
タイプ	《薙ぎ払いⅡ》変化型	前提	なし	装備限定	2H〈スピア〉
使用	―	適用	1回の近接攻撃	リスク	なし
概要	4体までを同時に攻撃する
効果	この秘伝を宣言した場合、近接攻撃可能な位置にあるキャラクター4体まで任意に選び、それらすべてに攻撃を行います。この秘伝を宣言した攻撃では、命中力判定に「+1」のボーナス修正を得ます。攻撃者の命中判定は一括で1回のみ行います。複数に命中した場合、ダメージは個別で決定します。

《黒貫一閃》				必要名誉点	20
タイプ	《全力攻撃Ⅰ》変化型	前提	《必殺攻撃Ⅰ》	装備限定	2H〈スピア〉
使用	―	適用	1回の近接攻撃	リスク	回避力－3
概要	同時に二つの戦闘特技を組み合わせ、近接攻撃を行う。
効果	この秘伝を宣言した攻撃では、与える物理ダメージを「+4」点し、命中したら、《必殺攻撃》と同様、威力表使用時の2dの出目が3～11の場合、それが+1されます。リスクとして、続く10秒（1ラウンド）の間、回避力判定に「－3」点のペナルティ修正を受けます。この秘伝は、宣言特技《必殺攻撃》と同時に宣言する事が出来ません。

《絶影白閃》				必要名誉点	30
タイプ	《全力攻撃Ⅱ》変化型	前提	《必殺攻撃Ⅱ》	装備限定	2H〈スピア〉
使用	―	適用	1回の近接攻撃	リスク	回避力－3
概要	同時に二つの戦闘特技を組み合わせ、近接攻撃を行う。
効果	この秘伝を宣言した攻撃では、与える物理ダメージを「+12」点し、命中したら、《必殺攻撃》と同様、威力表使用時の2dの出目が3～11の場合、それが+1されます。リスクとして、続く10秒（1ラウンド）の間、回避力判定に「－3」点のペナルティ修正を受けます。この秘伝は、宣言特技《必殺攻撃》と同時に宣言する事が出来ません。