冷戦時代の核実験や民間防衛をめぐるカルチャー

ロシア右翼, ロシア史教科書

ロシア史11§10 新しい政治思想と外交政策の変化 3 ソ連と世界社会主義体制


2023年秋学期からロシアで使われている11学年用のロシア史(1945〜21世紀)教科書には、「特別軍事作戦」以外にも、プーチンの見方が公式歴史として記されている。

そのひとつが、ハンガリー動乱など、他の社会主義国との関係である。その中で、ハンガリー動乱に、「ファシスト・ハンガリー国軍」が参加していたと書いている。

そして「ソ連は、ハンガリー危機のきっかけは西側諜報機関とそれが支援する国内の反政府勢力の行動であると考え、正当な理由からハンガリーに軍隊を派遣し、ハンガリー当局が蜂起を鎮圧するのを支援した」と、市民の行動を戦車で鎮圧したソ連の行動を正当化している。
Восставшие радикалы, среди которых было немало бывших бойцов вооружённых формирований ещё фашистской Венгрии, «отметились» в ходе восстания не только вандализмом против советских памятников и символов, но и многочисленными убийствами представителей Венгерской партии трудящихся, сотрудников органов правопорядка и членов их семей.

ファシスト・ハンガリー政権の国軍の元戦闘員も多く含まれる反乱急進派は、蜂起中にソ連の記念碑やシンボルに対する破壊行為だけでなく、ハンガリー労働党の代表者や執行官とその家族を多数殺害するなどして「自らを汚名を残した」。

これはナチス・ドイツの支援を得て1944年10月15日から1945年1月までハンガリーを統治した「Nyilaskeresztes Párt-Hungarista Mozgalom(矢十字党)」を指す。戦後、多くの矢十字党の指導者が捕らえられ、戦争犯罪で裁判にかけられ、わずか数か月の間に矢十字党員6,200人以上が殺人罪で起訴され、党首サーランなどは処刑された。

ハンガリー動乱をファシストによるものとする記述はソ連時代からのもので、プーチンはその立場を継承したことになる。









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