ロシア宇宙主義についてのノート・調べものメモ

ロシア思想史

西欧派


19世紀のロシア、特に1840〜1850年代の[[Западничество(Westernizers, 西欧派)とは...
1840〜50年代のロシアでスラブ主義者と並んで思想界を2分したインテリゲンチアの一派。ロシア語でザーパドニキ。西欧主義者の意。皇帝ニコライ1世の反動政治は,腐朽しつつある農奴制機構の崩壊を阻止しようという専制側の意思の産物であったが,その社会状況を反映して知識人の関心は社会問題を解決する方法に集中した。西欧派は現状打開の道が西ヨーロッパ市民社会の文化的成果を積極的に受入れることにあると確信して,ロシアの歴史的発展の独自性を主張するスラブ主義者に対抗した。その代表者は A.I.ゲルツェン,N.P.オガリョフ,V.G.ベリンスキー,M.A.バクーニンらで『祖国の記録』『同時代人』『ロシア通報』誌などによって,合理主義的,現実主義的世界観を鼓吹した。 I.N.グラノフスキー,ツルゲーネフら自由主義者と異なって,ベリンスキー,ゲルツェン,オガリョフらはフランス社会主義の影響を受け,革命的民主主義者になった。

[ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「西欧派」の解説 ]





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