ロシア宇宙主義についてのノート・調べものメモ

ロシアの宇宙主義者たちノート

5.4 ピョートル大帝以降のエソテリシズム


  • ピョートル大帝の改革
    • 18世紀初頭のピョートル大帝の改革において、フリーメイソンが重要な役割を果たしたとするCollisの主張がある。
  • 女帝エカテリーナ
    • 18世紀後半、特にエカテリーナ(在位:1762-1796)時代において、フリーメイソンのアイデアと活動の重要性が認識されていた。
  • ニコライ・ノヴィコフ(Nikolai Novikov)
    • 1744年から1818年にかけて活動した作家、編集者、出版者。
    • ロシアにおいて薔薇十字教やマルティニズムなどを広める役割を果たした。
    • シェイクスピアや他の啓蒙文学の普及にも関与。
  • ロシアの「薔薇十字教のユートピア」
    • ノヴィコフによって提唱された。
    • ロシアの若い貴族層に古代エジプトやカルデアの教えに遡るとされるエソテリックな教義を持つ薔薇十字キリスト教の理想が魅力的に映った。
    • エカテリーナはこの運動を国家への深刻な脅威と見なし、鎮圧した。
  • ロシアの薔薇十字運動の特徴
    • 政治的脅威として恐れられたが、本質的にはユートピア的、超自然的で、エカテリーナの帝国を直接的に狙ったものではなかった。
    • ノヴィコフの円陣によって提供されたユートピアは、完全な人間と完全な世界を約束するもので、奴隷制度、貧困、税金、専制政治、教会のない世界であり、フリーメイソンの実践によってアダムの堕落から浄化された自由な信者の世界である。
    • この理想の世界を作るためには、すべての人々が真のフリーメイソンとして実践することが必要である。
  • フョードロフと宇宙主義者たちの世界観
    • この薔薇十字運動のユートピアは、教育的、社会的、実体論的、霊的、技術的、宇宙論的な秩序の統一を指し示しており、これはフョードロフと宇宙主義者たちの世界観に体現されている総合的かつ多様な衝動を反映している。
  • 20世紀初頭の宇宙主義者たちの世界観
    • この時期には、コスミストの世界観が形成されており、18世紀のフリーメイソンの影響が働いていた。
    • ベルジャーエフは同時代の知識人たちに言及して、「彼らはみな薔薇十字教徒になりたがっていた」と述べている。





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