実際に “バイブル” を作り出す、というハナシが現実味を帯びてきたのは、最初に自身が叫び始めてから、約 2 年後のコト。そもそもソーシャル メディア マーケティングというモノ自体に、当時社内は若干懐疑的な印象を抱いていたものの、米国本社をはじめ、海外で多くの (成功か失敗かは別にして) 事例が続々生まれてくる中、“さて、日本では、どうしようか…” という問題を真剣に考えざるを得ない状況になっていったわけで…。
遅かれ早かれ、こういった事例をベースにして、米国本社で作られたフレームワークが、日本にも落としこまれ “こういう形で、ソーシャル メディアを使ってキャンペーンを展開しなさい” というようなコトになってくるだろう。
ソレはソレで良いのかも知れないのだけれども、ただ、“何かが違う…” とは感じた。とはいえ、この当時、その “何かが違う…” というコトについて詳しく説明することはできなかったのだけれども、少なくとも自身がブログを書いていたり、SNS に参加していたりする中で感じている、日本のソーシャル メディアの世界観と、米国本社が作ってくるであろうと思われるフレームワークは、相容れないだろうというコトだけは感じていた。
ちょうど、そんなとき、自身に (これまで 3 年間もしつこく叫び続けていたからだと思うのだけれども) “日本でも、ソーシャル メディア マーケティングをしっかりと回すために、何か考えなさい” というミッションが下りてきた。コレが “バイブル” を作ることになった背景だったわけで。
“バイブル” を作るというのは、一言で言うと、ものすごく簡単そうではあるけれども、実際、コレは “全社的に用いるソーシャル メディア マーケティングのフレームワークを作る” というコトと同じコトになってくる。そんな御大層なモノを作るコトになったのが、今年 (2009 年) の春頃か…。
さて…、このブログをご覧になっている方は、おそらくソーシャル メディア マーケティングに何らかの形で携わっているか、あるいは興味を持っている方ではないかと思うのだけれども、“グランズウェル” は、すでに読んでいるだろうか…?
グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)
この書籍の中で、ソーシャル メディア マーケティングを考える上で非常に重要な “4 つのプロセス” が解説されている。これは、それぞれの頭文字を取って “POST プロセス” と呼ばれているが、こんな感じだったりする。
もちろん、P および O の部分は実際に走らせていく施策によって、大きく変わるため、この時点で策定はできないし、何よりも Strategy を徹底的に考え抜かなくてはならない状況に直面している。
この POST プロセスの Strategy の部分で、詳しく解説されているのは、以下の 4 点。
実は、この中で最も重要だと思われるのは、3. と 4. ではないかと思っている。なぜならば、正直なところ、1. と 2. は、途中でいくらでも軌道修正は可能だったりするのだけれども、3. と 4. に関しては、修正がかなり困難な上、場合によっては、失敗したときに、戦略そのものがつぶれてしまう可能性が非常に高いから。
そういうわけで、“バイブルを作る” もとい “全社的に用いるソーシャル メディア マーケティングのフレームワークを作る” にあたって、この 3. と 4. をしっかりと固めるべく、動き始めた…。
遅かれ早かれ、こういった事例をベースにして、米国本社で作られたフレームワークが、日本にも落としこまれ “こういう形で、ソーシャル メディアを使ってキャンペーンを展開しなさい” というようなコトになってくるだろう。
ソレはソレで良いのかも知れないのだけれども、ただ、“何かが違う…” とは感じた。とはいえ、この当時、その “何かが違う…” というコトについて詳しく説明することはできなかったのだけれども、少なくとも自身がブログを書いていたり、SNS に参加していたりする中で感じている、日本のソーシャル メディアの世界観と、米国本社が作ってくるであろうと思われるフレームワークは、相容れないだろうというコトだけは感じていた。
ちょうど、そんなとき、自身に (これまで 3 年間もしつこく叫び続けていたからだと思うのだけれども) “日本でも、ソーシャル メディア マーケティングをしっかりと回すために、何か考えなさい” というミッションが下りてきた。コレが “バイブル” を作ることになった背景だったわけで。
“バイブル” を作るというのは、一言で言うと、ものすごく簡単そうではあるけれども、実際、コレは “全社的に用いるソーシャル メディア マーケティングのフレームワークを作る” というコトと同じコトになってくる。そんな御大層なモノを作るコトになったのが、今年 (2009 年) の春頃か…。
さて…、このブログをご覧になっている方は、おそらくソーシャル メディア マーケティングに何らかの形で携わっているか、あるいは興味を持っている方ではないかと思うのだけれども、“グランズウェル” は、すでに読んでいるだろうか…?
グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)
この書籍の中で、ソーシャル メディア マーケティングを考える上で非常に重要な “4 つのプロセス” が解説されている。これは、それぞれの頭文字を取って “POST プロセス” と呼ばれているが、こんな感じだったりする。
- People (人間)
- Objective (目的)
- Strategy (戦略)
- Technology(テクノロジー)
もちろん、P および O の部分は実際に走らせていく施策によって、大きく変わるため、この時点で策定はできないし、何よりも Strategy を徹底的に考え抜かなくてはならない状況に直面している。
この POST プロセスの Strategy の部分で、詳しく解説されているのは、以下の 4 点。
- 小さく始める (そして大きく育てる)
- この戦略がもたらす影響を (内外含め) 考え抜く
- 地位の高い人間のコミットを得る
- テクノロジーとパートナーの選択は慎重に行う
実は、この中で最も重要だと思われるのは、3. と 4. ではないかと思っている。なぜならば、正直なところ、1. と 2. は、途中でいくらでも軌道修正は可能だったりするのだけれども、3. と 4. に関しては、修正がかなり困難な上、場合によっては、失敗したときに、戦略そのものがつぶれてしまう可能性が非常に高いから。
そういうわけで、“バイブルを作る” もとい “全社的に用いるソーシャル メディア マーケティングのフレームワークを作る” にあたって、この 3. と 4. をしっかりと固めるべく、動き始めた…。
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3HqZrI Muchos Gracias for your post.