クマムラゴウスケさんのブログに書かれた『”バイブル”が生まれる前のハナシ』各記事にインデックスをつけてwikiにまとめています。

自分 (たち) の利害関係に左右されない、客観的な視点で、戦略全体を俯瞰することのできる “外部のパートナー”、もとい、“自身と心中してくれるようなパートナー” が、なかなか見つからないコトは、ある程度想定の範囲内ではあった。その最たる理由は、“全く前例の無い案件” だからである。

前々回のエントリーにも記したけれども、大抵企業には、それぞれ決まったエージェンシーが存在し、広告やプロモーション案件に関しては、彼らエージェンシーが、マスへのアプローチから、ソーシャル メディアまわりまで含めた形で全体を一通りプランニングするケースが多い。つまり、ソーシャル メディア マーケティング施策は、あくまでも、ひとつの広告やプロモーション案件の中で成立しており、施策の展開方法に関しても、基本的には単一の案件の中でのみ確立されているコトが大半だったりする。
コレは、様々なカタチで世に出ている事例を見ても、全社横断的な試みとしての例そのものがきわめて少ないコトからもわかると思うし、ましてや特定の施策に依存せず、全社的に、かつ多様な施策に対して用いるフレームワークを最初に構築した例は、少なくとも自身の知る限りは無いのではないかと思うわけで。

実際のトコロ、今回 “バイブル” を作るにあたって、その基本理念を理解してもらうコトそのものが、 “外部のパートナー” を探す上で、もっとも大変な部分だったかもしれない。ある意味、一歩間違えれば、かなり酔狂な試みだったともいえるわけで。

そもそも、この基本理念があまり理解されなかったり、仮に理解されたとしても、あまりにも突拍子過ぎた難問で、結局二の足を踏んでしまう方々が多かったと思う。そんな状況の中、業界内を散々探し回り、ようやく、その酔狂な試みに対して、共に挑んでくれるパートナーともいえるべき相手を見つけたときには、正直うれしかったし、コレで “バイブル” も半分くらい完成したようなモノだと感じるくらいだった。

自身のやったコトを、ひっそりと書き残しているだけの、大して読まれてはいないであろう、このブログに書いて、どれだけの感謝の気持ちが伝えられるかは微妙なのだけれども、ココにあえて紹介しておく。

株式会社トライバルメディアハウス 池田紀行氏 & 八木宣成氏。この両氏の存在が無ければ、今回の “バイブル” は完成しなかったのではないかと思う… (Many Thanks !!) 。

実際のトコロ、トライバルメディアハウスさんに、この “バイブル” 作りにおけるコンサルティングをお願いするにあたって、実は、素晴らしいプレゼンテーションがあったわけでも、具体的 (かつ度肝を抜くよう) なプランがあったわけでもない。と言うよりも、具体的な案件のハナシではなく、どちらかと言うと、最近のソーシャル メディアやソーシャル メディア マーケティング事情について、雑談的に、色々と意見交換をしていただけのような気がする… (汗) 。

ただ、その雑談の中で飛び出してきたソーシャル メディア マーケティングに対する考え方、もといスタンスが非常に共感できるものであったというコトは事実。もちろん、自身が、この “バイブル” 作りにおいて念頭に置いていた基本理念は、すぐに理解していただけたし、いわゆる現状のソーシャル メディア マーケティング (どちらかと言えば、口コミ マーケティングの手段として考えられている現状) に対して、同じような問題意識を抱いていらっしゃったコトも、大きな理由だったわけで。

そして、何よりも状況によって “ソーシャル メディア マーケティングをしない方がいい” という回答を的確に出せる方であるというトコロ。正直、“ソーシャル メディア マーケティングがトレンドである” という、ただそれだけの理由で、案件の内容やゴールに関係なく、やたらとソーシャル メディア マーケティングに突っ走るという状況だけは避けたかったし、そのためにも、今回の “バイブル” をまとめあげようと思っていたのだけれども、 “この施策にはソーシャル メディア マーケティングは向かない” と、ロジカルに説明できるだけの知見と勇気 (コレが重要) を持っている方は稀有だと思っている。

(実際、“この施策にはソーシャル メディア マーケティングは向かない” とエージェンシー側の方々が言うのは、難しいであろうし、現実問題、営業的な部分を考えても困難であるとは思う。理想を言うならば、本当は、案件をオファーする企業側の人間が、ちゃんと “やりたいコト” と “できるコト” をきちんと理解しなくてはならないし、そのための “バイブル” ではあるのだけれども…)

というわけで、ようやく内部、そして外部の体制が完全に整ったわけで。社内では、私自身に加え、PR から 1 名、宣伝部から 1 名、法務から 1 名、そして社内トレーニングの関連部署から 1 名の 5 名体制。そして、外部のパートナーとして株式会社トライバルメディアハウスさんから池田紀行氏と八木宣成氏の 2 名にご協力いただく…。このメンバーで、正式にプロジェクトは走りだすコトになった。

忘れられない 2009 年の夏は、こうして始まった…。

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