クマムラゴウスケさんのブログに書かれた『”バイブル”が生まれる前のハナシ』各記事にインデックスをつけてwikiにまとめています。

これまでずいぶん長い時間をかけて、ソーシャル メディア マーケティングの本質ともいえるようなコトを、色々な角度から掘り下げつつ語ってきた。ちなみに、これら一連のエントリーは、タイトルが 「“バイブル” が生まれる前のハナシ」となっているとおり、もともとは自身が身を置いている企業の中で活用する目的で、ソーシャル メディア マーケティングのイロハをまとめたドキュメントについてのハナシだったりする。

ただ、コレがやがて多くのみなさんの目に留まり、色々なご意見をいただくうちに、いつしか “ソーシャル メディア マーケティング概論” のような形になってしまった。
その結果、ドキュメントをまとめていくにあたって色々と考えたモノ、実際にドキュメントに収めたモノ、そしてドキュメントには収まってはいないが、個人的に感じる補足的なコトなどを延々と書き連ねて現在に至るわけで。

で、今回以降のエントリーなのだけれども、そのドキュメントの最終章に記した内容をテーマにして、色々と記していこうと思う。

最終章のタイトルは “守る” 。これは、ソーシャル メディア マーケティングを進めていくにあたって、必ず押さえておかなくてはいけない (つまり守らなくてはいけない) お作法やお約束事をしっかりとまとめた構成になっている。

実は、このパートについて、これから、言及していくにあたって、非常に悩んだ。実際のトコロ、このパートのほとんどは、本当に “ルール” で埋め尽くされている。正直、この “ルール” だけを並べていくのは、非常に簡単だし、実際に、エントリー 1 本分もあれば、すべて語れてしまうかもしれない。ただ、“ルール” だけを安易に並べてしまうというコトに対する懸念も一方で感じている。

ソレは、“ルール” は自分たちで作っていかなくてはハナシにならない、というコト。
これまで、長い時間をかけて、ソーシャル メディア、そしてソーシャル メディア マーケティングについて、その本質を語ってきたつもりなのだけれども、やはりソーシャル メディア マーケティングには曖昧な部分が多い。そして、何よりも個々人に依存してくる部分が多くなる。つまり、言い換えれば、どんな組織にも適用されるようなルールは作れない、というコトだ。

そういった前提の中、ルールだけを並べてしまうと、そのルールだけが一人歩きしてしまうのではないかと感じた。それでは本質からハズレてしまうという懸念も感じたわけで。

そういうわけで、この “守る” というパートについては、ソーシャル メディア マーケティングを実践していくための “ルール作りの重要性”、そして “ルールの作り方” を中心に語っていこうと思っている。
こういった本質的なトコロをしっかりと伝えていくコトで、コレをもとに、みなさんが、自分なりのルールを確立させてくれれば…、そして、これから先のエントリーが、その役に立ってくれれば…、と考えている。

さて、前置きが長くなってしまったのだけれども、ここからが本題。

そもそも、なぜソーシャル メディア マーケティングを実践していくにあたり、そのルール作りが必要になってくるのか。コレは、さっきも触れた通り、

  • ソーシャル メディア マーケティングには曖昧な部分が多い
  • ソーシャル メディア マーケティングは、個々人に依存してくる部分が多くなる

という 2 つの理由があるからだ。

“曖昧さ” と “属人的判断” が伴なうコトで、ソーシャル メディア マーケティング施策は、常にトラブルと隣合わせな状態になってくる。ただ、一方で、その “曖昧さ” と “属人的な判断” を極力無効化してしまうと、ソレはもはやソーシャル メディア マーケティングとは呼べなくなってしまう代物になってしまうかもしれない。

つまり、“曖昧さ” と “属人的な判断” は必ず存在するというコトを前提にしなくてはならないだろう。その場合、ルールは、どうしても必要最小限になってくるかもしれない。あまり多くの項目で縛り付けるコトで、属人的な判断を排除してしまっては本末転倒になってしまうからだ。

そのため、ルールを設ける以前に、まず少なくとも、組織の中でソーシャル メディア マーケティングに携わるであろう人の知識・情報レベルの最低ラインをしっかりと設けるコトを考えなくてはならない。つまり “全く知識・情報を持たない人を、数多くのルールで縛り付ける” というコトではなく、“ある程度の知識・情報を身につけてもらった上で、必要最小限のルールを適用する” というのが、ソーシャル メディア マーケティングのガイドラインを制定する上で、非常に重要なコトなのではないかと思っている。それがゆえに、“バイブル” では、まずソーシャル メディア マーケティングとは何か、というコトをしっかりと理解してもらうためのパートを冒頭に設けているわけだ。

こういった前提を設定した上で、はじめてルールを作っていくコトになるのだけれども、それにあたって、まず必ずやっておかなくてはならないコトがある。ソレは、自分たちの組織における “ソーシャル メディアに対する考え方・スタンス” を明確にするコトだ。つまり、コレがルールの根幹であり、原点になる。目的がブレないルールを策定していくために、コレは必須になってくるので、ぜひ関係者を一通り交えて合意を取って、しっかりと策定しておきたいところだ。

実は、“関係者を一通り交えて” という部分、コレはソーシャル メディア マーケティングのルールを策定していくにあたって、最も重要なポイントだとも言える。ステークホルダー・マネジメント、コレがルール策定のキモになってくるだろう。

この “関係者” もとい “ステークホルダー” を、誰にするのか、コレについても自分たちのソーシャル メディアに対する考え方・スタンスによって、その範囲であったり、あるいは職位などが変わってくる。最終的なトコロは自分たちでしっかりと決めていかなくてはならないのだけれども、大体は、こんな感じになってくるはずだ。
  • マーケティング部門
  • 広報部門
  • 広告・宣伝部門
  • カスタマー サービス (サポート) 部門
  • 法務部門
  • 人事部門

もちろん、上記以外にもステークホルダーとして含まれる部門・担当者もいるだろうし、必ずしも上記全てを網羅している必要は無い。とはいえ、少なくとも、上記の半分以上は含まれてくるだろうし、そういう形でチーム的なモノを組織した方が、効率良くステークホルダー・マネジメントができると思う。

もちろん、ソレをしっかりとマネジメントしていくのは、ソーシャル メディア リードであり、おそらくは、このエントリーを読んでいらっしゃるみなさま (もちろん全員ではないと思うけれども) になってくるだろう。

というわけで、ここまで、まずソーシャル メディア マーケティングにおけるルールの本質と、そのルールを作るために必要な、基本的な考え方を書き連ねてみた。次回は (40 回目!) 、もう少し、ルールの中身に関して触れてみようと思っている。

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