ロシア宇宙主義についてのノート・調べものメモ

ロシアの宇宙主義者たちノート

3.1 情熱としてのロシア哲学


ロシア哲学
  • ロシア文学やロシア音楽、さらにはロシア芸術とは異なり、ロシアの哲学は、本国以外ではほとんど知られていない。
  • これは、ロシア人が哲学的思索を無視してきたからではなく、デカルト、カント、ミルの信奉者が好んだ道を通常は避けて、彼ら自身のやり方でそれを行ってきたから

ロシアの哲学は19世紀の大半の期間
  •  ロシアの大学での哲学の研究は禁止されていたか、許可されたとしてもプラトンからアリストテレスまでの範囲のみ
  • 「呪われた質問」の議論は学外、哲学は専門職ではありえなかい
 ↓
  • それは抑えきれない情熱である必要があり、
  •  密室の小さなグループのためのもの、
  •  または公然と行われる場合は、手紙、詩、物語、小説、文芸評論のエッセイの形

文芸系の哲学思索を行ったロシアの人々
  • 想像力豊かな作家
    • フョードル・ドストエフスキー, Fyodor Dostoevsky (1821-1881)
    • レフ・トルストイ, Leo Tolstoy (1828-1910)
  • 認定された狂人
    • ピョートル・チャアダーエフ, Pyotr Chaadayev (1794-1856): スラブ・西欧のどちらでもない
      哲学書簡」などで知られる
  • 文学的および社会的批評家
    • ヴィッサリオン・ベリンスキー, Vissarion Belinsky (1811-1848): 西欧派 pp.49-52
      ゴーゴリへの手紙」などで知られる
    • ニコライ・チェルヌイシェフスキー, Nikolay Chernyshevsky (1828-1889): 人民主義者 pp.61-64 [文芸才能はないが、文芸の形での表現を行っていた]
    • ニコライ・ドブロリューボフ, Nikolay Dobrolyubov (1836-1861): 人民主義者 pp.65-66
    • ディミトリー・ピーサレフ, Dmitry Pisarev (1840-1868): 虚無主義者 pp.66-68
  • 裕福な地主
    • イヴァン・キレーエフスキー, Ivan Kireyevsky (1805-1856): スラブ派 pp.41-44
    • ユーリ・サマリン, Yuri Samarin (1819-1876): スラブ派
  • 元騎馬警備隊員
    • アレクセイ・ホミャコーフ, Aleksey Khomyakov (1804-1860): スラブ派 pp.44-47
  • 追放された教師(西洋の知的伝統における哲学者に相当)
    • ウラジーミル・ソロヴィーヨフ, Vladimir Solovyov (1853-1900): ロシア的霊性 [哲学者] pp.82-86
  • 精神的な巡礼者 (ロシアのソクラテス, ウクライナ・コサック)
    • フルィホーリイ・スコヴォロダ, Hryhorii Skovoroda (1722-1794): ロシア初の哲学者 p.16
  • 司祭
    • パーヴェル・フロレンスキイ, Pavel Florensky (1882-1937):
  • その他
    • ミハイル・ブルガーコフ, Mikhail Bulgakov (1891-1940):
  • 哲学者(西洋の知的伝統における哲学者に相当)
    • ニコライ・ベルジャーエフ, Nikolai Berdyaev (1874-1948): マルクス主義者->反共主義者 [哲学者] (pp.96-104)
(pは、ルネ・ザパタ(原田佳彦 訳)「ロシア・ソビエト哲学史(白水社 文庫クセジュ) )

ロシア思想に貢献した作家たち:
プーシキン、バラティンスキー、ゴーゴリ、チウチェフ、ドストエフスキー、トルストイ、ブローク、ビーリー、イワノフ、パステルナーク、ソルジェニーツィンまで、

文学的才能のあるロシア思想家たち:
チャアダーエフ、キレーエフスキー、ベリンスキー、ヘルツェン、コミャコフ、ソロヴィヨフ、レオンチェフ、シェストフ、ロザノフ




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