ラテン文字などの拡張補助文字や人工文字、ユニコード絵文字など特殊文字に関するウィキです。

拡張ラテン文字辞典】カテゴリです。
ダイアクリティカルマークなどのスペース調整文字を使ったラテン文字を取り上げます。

アキュート

ACUTE ACCENT【´】/MODIFIER LETTER ACUTE ACCENT【ˊ】

【使用言語・文字】
  • †IPA[高上昇調]、アンガベ[ʔ]、イスクイル[上昇調]、ウラル音声学、スコルトサーミ[h]、チナンテック[声調]、中国(通用ピンイン)[陽平]、分析的正書法、ヘブライ翻字(ISO 259)[ʕ、ゼロ]、レプシウス[上声]
【備考】
  • 1989年までのIPAでは、音節前の左肩に付加して声調を表記していた。
  • 現行のIPAではダイアクリティカル式のもの(例: á)などになっている。
  • レプシウス文字では、音節後の右肩に付加して声調を示す。
  • CJK系の注音字母では本来中央部に位置する形になっているが、ユニコードではLGC系の右肩式に統合されている。

MODIFIER LETTER LOW ACUTE ACCENT【ˏ】

【使用言語・文字】
  • †IPA[低上昇調]、レプシウス[陰平]

DOUBLE ACUTE ACCENT【˝】

【使用言語・文字】
  • 調査中

MODIFIER LETTER MIDDLE DOUBLE ACUTE ACCENT【˶】

【使用言語・文字】
  • ウラル音声学

グレーブ/グレイヴ

GRAVE ACCENT【`】/MODIFIER LETTER GRAVE ACCENT【ˋ】

【使用言語・文字】
  • †IPA[高下降調]、アスキーIPA(ブラナー式)[放出音]、アスキー翻字(青空文庫式)[鈍アクセント]、アラビア転写(SATTS他)[ʕ]、イスクイル[下降調]、インド系翻字(UIT式)[そり舌音]、ウラル音声学、ウルドゥー翻字(TIHUS式)[長音, そり舌音]、X-SAMPA[そり舌音, 母音のR音化]、キルシェンバウム[放出音, 入破音]、チナンテック[声調]、中国(通用ピンイン)[去声]、バハーイー[ʕ]、分析的正書法、ベトナム(VIQR式)[第2声調]、ヘブライ翻字(ISO 259)[ʔ、ゼロ]、レプシウス[去声]、ワールドベット[短音]
【備考】
  • 1989年までのIPAでは、音節前の左肩に付加して声調を表記していた。
  • レプシウス文字では、音節後の右肩に付加して声調を示す。
  • CJK系の注音字母では本来中央部に位置する形になっているが、ユニコードではLGC系の右肩式に統合されている。

MODIFIER LETTER LOW GRAVE ACCENT【ˎ】

【使用言語・文字】
  • †IPA[低下降]、レプシウス[入声]

MODIFIER LETTER MIDDLE GRAVE ACCENT【˴】

【使用言語・文字】
  • ウラル音声学

MODIFIER LETTER MIDDLE DOUBLE GRAVE ACCENT【˵】

【使用言語・文字】
  • ウラル音声学

サーカムフレックス

CIRCUMFLEX ACCENT【^】

【使用言語・文字】
  • ITRANS[音節主音]、アスキーIPA(アレクシエフ式/アンチムーン式)[ʌ]、アスキーIPA(CB式)[全体的上昇]、アスキーIPA(ブラナー式)[*]、アスキー翻字(青空文庫式)[曲アクセント]、アミ[ʔ]、X-SAMPA[高目]、ウルドゥー転写(ウッディン式)[そり舌音]、キルシェンバウム[硬口蓋音]、テルグ転写(RTS式)[音節区切り]、パンジャブ翻字(カラムジット式)[鼻音]、ベトナム(VIQR式)、ベンガル転写(XHK式)[連声]、マラヤーラム転写(MOZHI式)[音節主音]、レバノン・アラビア[咽頭化]、ワールドベット[ʌ, 上寄り, 高め, 狭い]
【備考】
  • X-SAMPAでは“補助記号”を示すために字母の前に付加される。
  • ITRANS式インド系文字転写では《R^i》で[ɹi](基本インド系転写では[Ṛ])、《N^》で[ŋ]を示す。
  • MOZHI式マラヤーラム文字翻字では、《r》と《l》に付加して母音字転写を行う。
  • ブラナー式アスキーIPAでは基本ラテン文字をIPAでは上付き字母に相当する発音に変化させる。

MODIFIER LETTER CIRCUMFLEX ACCENT【ˆ】

【使用言語・文字】
  • †IPA[上昇下降調]、アカ[声調]、ウラル音声学、ラフ(タイとミャンマー)[声調]
【備考】
  • 中国のラフ語ではスペース調整アクセント記号の代わりに、声調表記用基本ラテン文字を使用する。
  • フォノタイプ系のエリス文字では《ɑ》などサーカムフレックス付き字母になるものの大文字の左に付加される。

MODIFIER LETTER LOW CIRCUMFLEX ACCENT【ˆ】

【使用言語・文字】
  • アカ[声調]、ラフ(タイとミャンマー)[声調]

キャロン

CARON【ˇ】

【使用言語・文字】
  • †IPA[下降上昇調]、アカ[声調]、ウラル音声学、中国(通用ピンイン)[去声]、ラフ(タイとミャンマー)[声調]
  • CJK系の注音字母では本来中央部に位置する形になっているが、ユニコードではLGC系の右肩式に統合されている。

MODIFIER LETTER VOICING【ˬ】

【使用言語・文字】
  • †IPA、アカ[声調]、ExtIPA、ラフ(タイとミャンマー)[声調]

マクロン

MACRON【¯】/MODIFIER LETTER MACRON【ˉ】

【使用言語・文字】
  • †IPA、イスクイル[高声調]、ウラル音声学、エリス、チナンテック[声調]、分析的正書法[長音]、ラフ(タイとミャンマー)[声調]
【備考】
  • フォノタイプ系のエリス文字では《ħ》などストローク付き字母になるものの大文字の左に付加される。

MODIFIER LETTER LOW MACRON【ˍ】

【使用言語・文字】
  • †IPA、ラフ(タイとミャンマー)[声調]

ブリーブ

BREVE【˘】

【使用言語・文字】
  • ウラル音声学、分析的正書法

ダイエレシス

DIAERESIS【¨】

【使用言語・文字】
  • エリス、分析的正書法、ボアーボム[百の位の数詞]
  • フォノタイプ系のエリス文字では《ä[ɛ], ë[(フランス語の) ə], ö[ø, œ], ü[y]》などダイエレシス付き字母になるものの大文字の左に付加される。

HYPHEN WITH DIAERESIS【⸚】

【使用言語・文字】
  • ドイツ語辞書

チルド

SMALL TILDE【˜】

【使用言語・文字】
  • ウラル音声学、チナンテック[声調]、分析的正書法、ボアーボム[1の位の数詞]

MODIFIER LETTER LOW TILDE【˷】

【使用言語・文字】
  • ウラル音声学

VERTICAL TILDE【ⸯ】

【使用言語・文字】
  • 古代教会スラブ翻字[口蓋化]

TILDE WITH RING ABOVE【⸛】

【使用言語・文字】
  • ドイツ語辞書

TILDE WITH DOT ABOVE【⸞】

【使用言語・文字】
  • ドイツ語辞書

TILDE WITH DOT BELOW【⸟】

【使用言語・文字】
  • ドイツ語辞書

セディラ/オゴネク/フック

CEDILLA【¸】

【使用言語・文字】
  • 調査中

OGONEK【˛】

【使用言語・文字】
  • 調査中

MODIFIER LETTER RHOTIC HOOK【˞】

【使用言語・文字】
  • IPA[母音のR音化]

ドット

DOT ABOVE【˙】

【使用言語・文字】
  • エリス、‡中国(通用ピンイン)[軽声]、フォックス[e]
【備考】
  • CJK系の注音字母では本来中央部に位置する形になっているが、ユニコードではLGC系の右肩式に統合されている。
  • フォノタイプ系のエリス文字では《ȧ[a], ȯ[ø, œ]》など上点付き字母になるものの大文字の左に付加される。

MODIFIER LETTER RAISED COLON【˸】

【使用言語・文字】
  • ウラル音声学、分析的正書法

リング/ハーフリング

MODIFIER LETTER RIGHT HALF RING【ʾ】

【使用言語・文字】
  • ウラル音声学、コーカサス音声学[ʔ]、古代エジプト翻字[ʔ]、セム語学[ʔ]、レプシウス[ʔ]

MODIFIER LETTER LEFT HALF RING【ʿ】

【使用言語・文字】
  • ウラル音声学、コーカサス音声学[ʕ]、古代エジプト翻字[ʕ]、セム語学[ʕ]、タイ転写(ALA-LC)[ʔ]、分析的正書法

MODIFIER LETTER CENTRED RIGHT HALF RING【˒】

【使用言語・文字】
  • †IPA[強めの円唇]、ウラル音声学

MODIFIER LETTER CENTRED LEFT HALF RING【˓】

【使用言語・文字】
  • †IPA[弱めの円唇]

RING ABOVE【˚】

【使用言語・文字】
  • アラビア転写(ISO 233)[無音]、ウラル音声学、コーカサス音声学[唇音化]、ハイスラ[唇音化]

MODIFIER LETTER LOW RING【˳】

【使用言語・文字】
  • ウラル音声学、分析的正書法

RING POINT【⸰】

【使用言語・文字】
  • アヴェスタ転写、台湾
【備考】
  • ラテン文字と漢字の交ぜ書きが行われる台湾語では、句点として使用。

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記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

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