イラン諸言語の人工文字及び改良文字を紹介します。
17〜18世紀頃、ペルシア人にキリスト教を宣教及び啓蒙するためにイタリアの宣教師によって作られたペルシア語ラテン文字。
クルド語文法書『Grammatica e vocabolario della lingua Kurda』(マウリツィオ・ガルゾーニ著, 1792・ローマ)に文字表が掲載されている。
ラテン文字で表記できない字母はアラビア文字と同じ数のドット付きダイアクリティカルマークを使用したり、特殊文字を作成したりしている。
ダイアクリティカルマークはペルシア語アラビア文字と同じ配置になっている。
・大文字《G》の中央、そして小文字《g》の下のループの円内に下三点ダイアクリティカルマークを含む字母は、アラビア文字TCHEH《ﭺ》[ʧ]に対応する。
・イタリア語にない[h]音の字母はドイツ文字《H》を借用し、派生字も作っている。
・アラビア文字SAD《ﺹ》に対応する字母は、ラテン文字《S》と拡張ラテン文字《Ʒ》のリガチャになっている。
・アラビア文字TAH《ﻁ》に対応する字母は、ラテン文字《T》の大小文字の下部に《ь》に似た部品が付いている。
・アラビア文字AIN《ﻉ》(ペルシア語[ʔ], クルド語[ʕ])に対応する字母は、大文字はラテン文字EとAの右半分のリガチャ、小文字はボウル部分に横線が含まれた《ɑ》になっている。
・ダイアクリティカルマーク無しでは使用できない字母が2種類 (上点付きで[x]音になるギリシャ文字《χ》に似た字母と、上点付きで[z]音, 上3点付きで[ʒ]音になる《Ʒ ᴣ》) ある。
17〜18世紀頃、ペルシア人にキリスト教を宣教及び啓蒙するためにイタリアの宣教師によって作られたペルシア語ラテン文字。
クルド語文法書『Grammatica e vocabolario della lingua Kurda』(マウリツィオ・ガルゾーニ著, 1792・ローマ)に文字表が掲載されている。
ラテン文字で表記できない字母はアラビア文字と同じ数のドット付きダイアクリティカルマークを使用したり、特殊文字を作成したりしている。
ダイアクリティカルマークはペルシア語アラビア文字と同じ配置になっている。
・大文字《G》の中央、そして小文字《g》の下のループの円内に下三点ダイアクリティカルマークを含む字母は、アラビア文字TCHEH《ﭺ》[ʧ]に対応する。
・イタリア語にない[h]音の字母はドイツ文字《H》を借用し、派生字も作っている。
・アラビア文字SAD《ﺹ》に対応する字母は、ラテン文字《S》と拡張ラテン文字《Ʒ》のリガチャになっている。
・アラビア文字TAH《ﻁ》に対応する字母は、ラテン文字《T》の大小文字の下部に《ь》に似た部品が付いている。
・アラビア文字AIN《ﻉ》(ペルシア語[ʔ], クルド語[ʕ])に対応する字母は、大文字はラテン文字EとAの右半分のリガチャ、小文字はボウル部分に横線が含まれた《ɑ》になっている。
・ダイアクリティカルマーク無しでは使用できない字母が2種類 (上点付きで[x]音になるギリシャ文字《χ》に似た字母と、上点付きで[z]音, 上3点付きで[ʒ]音になる《Ʒ ᴣ》) ある。
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