【18〜20世紀前半の拡張英文字】のサブページです。
19世紀の英語改良文字の代表格であるピットマン文字或いはフォノタイプ系統の改造ラテン文字をまとめます。
※参考資料は【Gブック検索で見られるフォノタイプ系アーカイブ】と【ピットマンジャーナルにおけるフォノタイプ】を参照。
ペンツリン氏はこの文字を正式にピットマン文字の派生系として分類されている (分類形式では EPA 1855)。
アメリカではシンシナティ文字ができた後、これを公式フォノタイプとし、イギリスの公式フォノタイプであるピットマン文字と分化された。
19世紀の英語改良文字の代表格であるピットマン文字或いはフォノタイプ系統の改造ラテン文字をまとめます。
※参考資料は【Gブック検索で見られるフォノタイプ系アーカイブ】と【ピットマンジャーナルにおけるフォノタイプ】を参照。
- 作成者: アイザック・ピットマン (発表年: 1842〜47)
- フォノタイピーを参照。
- 作成者: アレクサンダー・ジョン・エリス
- フォノタイピーを参照。
- 作成者: ベン・ピットマン
ペンツリン氏はこの文字を正式にピットマン文字の派生系として分類されている (分類形式では EPA 1855)。
アメリカではシンシナティ文字ができた後、これを公式フォノタイプとし、イギリスの公式フォノタイプであるピットマン文字と分化された。
- “er[ɚ]”音を示す《E》のセリフ上部がハウサ語の《Ɗ》のようにフック状になっている独特の字母が特徴。但し、小文字は拡張文字ではなく、下ドット付きE《ẹ》である。
http://books.google.com/books?id=Kn_gAAAAMAAJ&hl=j...
シンシナティ文字で外来語を表記するための字母。
エリス文字と異なり、ダイアクリティカルマークのみで、フランス語の〈eu〉やドイツ語の〈ch〉などは連字で表記される。
シンシナティ文字で外来語を表記するための字母。
エリス文字と異なり、ダイアクリティカルマークのみで、フランス語の〈eu〉やドイツ語の〈ch〉などは連字で表記される。
http://www.acsu.buffalo.edu/~duchan/new_history/hi...
http://thenonist.com/index.php/thenonist/permalink...
字形は主にギリシャ文字から借用されていて、スウェーデン方言字母に似た字母もある。
右肩にスペース調整アクセント記号が付加。
パンフォネティコン Pamphoneticon と呼ばれる外来語表記用の拡張文字もあり、ギリシャ文字の小文字《χ》を大文字にしたり、NやMの左側に短い棒を付加してフランス語の鼻音を表現したり、ポーランド語のスラッシュ付きLを借用するなど工夫が施されている。
http://thenonist.com/index.php/thenonist/permalink...
- 作成者: アンドリュー・コムストック Andrew Comstock (発表年: 1846)
- 出典:『A Treatise on Phonology: Comprising a Perfect Alphabet for the English Language』(1855)
字形は主にギリシャ文字から借用されていて、スウェーデン方言字母に似た字母もある。
右肩にスペース調整アクセント記号が付加。
パンフォネティコン Pamphoneticon と呼ばれる外来語表記用の拡張文字もあり、ギリシャ文字の小文字《χ》を大文字にしたり、NやMの左側に短い棒を付加してフランス語の鼻音を表現したり、ポーランド語のスラッシュ付きLを借用するなど工夫が施されている。
1846年に創刊された『Comstock’s phonetic magazine』で発表された初期コムストック文字。
《ɛ》[e]の大文字が上下逆の《F》(のちにピットマン系共通字形の《Ɛ》に変更)になっている他は、文字の形状は変更無しである。
・ギリシャ文字を借用した字母《χ》[x] (大文字のサイズに合わせた字母が大文字)や《Γ γ》[ɣ]、両側がフックになった《Υ》[y] (小文字はスモールキャピタル)や、フランス語表記用の《ɳ》に似た字母(小文字を大文字化したものが大文字)などが外来語表記用に取り入れられている。
《ɛ》[e]の大文字が上下逆の《F》(のちにピットマン系共通字形の《Ɛ》に変更)になっている他は、文字の形状は変更無しである。
・ギリシャ文字を借用した字母《χ》[x] (大文字のサイズに合わせた字母が大文字)や《Γ γ》[ɣ]、両側がフックになった《Υ》[y] (小文字はスモールキャピタル)や、フランス語表記用の《ɳ》に似た字母(小文字を大文字化したものが大文字)などが外来語表記用に取り入れられている。
http://books.google.com/books?id=4QkSAAAAIAAJ&hl=j...
様々な拡張文字が作られ、母音字だけでも長短の違いで12組24種も作成されたことがある。
ラテン文字活字の一部を削って新字母を生み出してきたのが特徴。
[k]音は基本的に《C c》で表記され、[z]音は主にリバースドS《Ƨ ƨ》を使用している。
『The Plowshaer』は一貫してパーカースト文字で表記されているが、ペンツリン氏がUCSに申請した統合フォノタイプの対象外となっている。
- 作成者: ヘンリー・マーチン・パーカースト Henry Martyn Parkhurst
様々な拡張文字が作られ、母音字だけでも長短の違いで12組24種も作成されたことがある。
ラテン文字活字の一部を削って新字母を生み出してきたのが特徴。
[k]音は基本的に《C c》で表記され、[z]音は主にリバースドS《Ƨ ƨ》を使用している。
『The Plowshaer』は一貫してパーカースト文字で表記されているが、ペンツリン氏がUCSに申請した統合フォノタイプの対象外となっている。
http://books.google.com/books?id=b_0RAAAAIAAJ&hl=j...
母音は速記文字と拡張ラテン文字、子音はラテン文字とその拡張文字で表記されるフォノタイプ系文字の変種。
字形はアンケート調査などで緻密に研究を施している。
速記文字はピットマン式速記から借用されている。
子音の間の母音は省略されることがあるため、ラテン系人工文字としては異色のものとなっている。
母音は速記文字と拡張ラテン文字、子音はラテン文字とその拡張文字で表記されるフォノタイプ系文字の変種。
字形はアンケート調査などで緻密に研究を施している。
速記文字はピットマン式速記から借用されている。
子音の間の母音は省略されることがあるため、ラテン系人工文字としては異色のものとなっている。
- 作成者: アンドリュー・ジャクソン・グレアム Andrew Jackson Graham
- 出典:『The American Phonetic Dictionary of the English』(1858)、『The hand-book of standard or American phonography』(1886)
http://books.google.com/books?id=ripSAAAAYAAJ&hl=j...
1895年8月18日号の『ニューヨークタイムズ』(記事アーカイブ)で記事として取り上げられたこともある。
字母もESH大文字はシグマから逆さにしたJの字形になったり、EZH大文字が逆向きのシグマからユニコードの標準字形とされる《Ʒ》に変更されている。
ちなみに考案者のロングリー博士は『Furst Fonetic Redur』でフォノタイピーを、『American Manual of Phonography』でシンシナティ文字を使用していた。
- 作成者: エリアス・ロングリー (発表年: 1879)
- 出典:『Eclectic manual of phonography: a complete guide to the acquisition of Pitman's phonetic shorthand ...』(1879)
1895年8月18日号の『ニューヨークタイムズ』(記事アーカイブ)で記事として取り上げられたこともある。
字母もESH大文字はシグマから逆さにしたJの字形になったり、EZH大文字が逆向きのシグマからユニコードの標準字形とされる《Ʒ》に変更されている。
ちなみに考案者のロングリー博士は『Furst Fonetic Redur』でフォノタイピーを、『American Manual of Phonography』でシンシナティ文字を使用していた。
http://archive.org/stream/pleaforalphabeti00pitm#p...
フォノタイプ準拠の筆記体は原則的に小文字のみがあり、一部文字のみ大文字がある。[k]音は1847年式と同じ《c》になっている。
- 作成者: ベン・ピットマン (発表年: 1905)
- 出典:『A plea for alphabetic reform』(1905)
フォノタイプ準拠の筆記体は原則的に小文字のみがあり、一部文字のみ大文字がある。[k]音は1847年式と同じ《c》になっている。
http://std.dkuug.dk/JTC1/SC2/WG2/docs/n3981.pdf
2011年1月18日にN3981でUCSに提案されたフォノタイプ系文字を統合したアルファベット体系。
1847年式(ヌエボ・システマ含む)、1855年式(=シンシナティ文字)、1856年式、1868年式の4種類のバージョンから字母を選んでいる。コムストック文字のものは一部のみで、それ以前のものの大文字などは申請されない予定。
ラテン大文字Aの小文字をアルファとするなどバージョンによって大小文字が異なるため、トルコ語におけるIの大小文字のような特殊ケーシング special casing が導入する案もある。
N4059でのアメリカのコメントで、却下され、N4079で再申請されたとき、“I WITH SERIFED CROSSBAR”小文字など実際に使用されなかった字母は没となった。
2度のUCS登録申請があったにもかかわらず、N4107のISO/IEC 10646:2012ドラフト第3版では採用されなかった*2。
2011年1月18日にN3981でUCSに提案されたフォノタイプ系文字を統合したアルファベット体系。
1847年式(ヌエボ・システマ含む)、1855年式(=シンシナティ文字)、1856年式、1868年式の4種類のバージョンから字母を選んでいる。コムストック文字のものは一部のみで、それ以前のものの大文字などは申請されない予定。
ラテン大文字Aの小文字をアルファとするなどバージョンによって大小文字が異なるため、トルコ語におけるIの大小文字のような特殊ケーシング special casing が導入する案もある。
N4059でのアメリカのコメントで、却下され、N4079で再申請されたとき、“I WITH SERIFED CROSSBAR”小文字など実際に使用されなかった字母は没となった。
2度のUCS登録申請があったにもかかわらず、N4107のISO/IEC 10646:2012ドラフト第3版では採用されなかった*2。
- アルファベット表示形 Alphabetic Presentation Forms に、ENG?の異体字“PHONOTYPIC ENG”やEZH?の異体字且つフォノタイプ本来の字形“REVERSED SIGMA”の追加提案もされている。
- “E WITH BENDED TOPBAR”の小文字は、下ドット付きE小文字《ẹ》と統合。
- “I WITH SERIFED CROSSBAR”の名称がN3981の時点で“I WITH LONG STROKE OVERLAY”だったとき、互換用小文字として長いストローク付き《i》が提案されたが、フォノタイプにそのような字母が存在していなかったこととストローク付きI小文字?《ɨ》と統合されているという2つの理由のため、没になった。
http://www.pentzlin.com/EPA_Proposal_V1.pdf
- フォノタイプに存在しない“E WITH TOP RIGHT HOOK”(UCS提案の名称は“E WITH BENDED TOPBAR”)小文字が見られる。
- “U WITH INSIDE BAR”は、最初のドラフトでは U BAR?大文字《Ʉ》と統合する予定だった。
http://www.pentzlin.com/EPA_Proposal_V3.pdf
フォノタイプに存在しない“E WITH TOP RIGHT HOOK”小文字や“REVERSED ESH”小文字(ESH《ʃ》の左右逆で表示)が見られたが、UCS追加申請されなかった。
フォノタイプに存在しない“E WITH TOP RIGHT HOOK”小文字や“REVERSED ESH”小文字(ESH《ʃ》の左右逆で表示)が見られたが、UCS追加申請されなかった。
- 【フォノタイプの影響を受けた英語の人工文字】を参照。
タグ