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拡張ラテン文字辞典 - 拡張ラテンS】カテゴリです。
ここでは、ラテン文字フック付きS LATIN LETTER S WITH HOOK を取り上げます。

LATIN SMALL LETTER S WITH HOOK - フック付きS小文字【ʂ】

文字名称エス・フック / S HOOK
大文字ユニコード未登録
小文字ʂ
文字部首S部
IPANo.117 無声そり舌摩擦音
IPA英意味VOICELESS RETROFLEX FRICATIVE
ユニコード(小)U+0282
文字参照(小)ʂ
JIS X 0213(小)1-10-81
仮名転写(そり舌音の)ス/(北京語の)シ[ʂ]
IPA点字DOTS-256+234《⠲⠎》
ASCII翻字X-SAMPA《s`》, キルシェン《s.》, ワールドベット《sr》
代替表記Ṣ ṣ

その他

上付き小文字
ユニコード(小)U+1DB3
文字参照(小)ᶳ

由来

小文字《s》にレトロフレックスフックを加えたもの。

解説

1925年に開催されたIPAのコペンハーゲン会議で提案され、1927年に正式採用されたIPAの字母。
そり舌音を示す レトロフレックスフック RETROFLEX HOOK を加えたそり舌音用字母のひとつだが、ユニコードでは通常のレトロフレックスフックと見た目が異なる鉤状のフックの形状を取っているため、単にフックと呼ばれている。
IPA以前のスウェーデン方言字母では、舌尖音字母のひとつとして取り入れられている。
1928年のアフリカ・アルファベットでは、アルファベット表には含まれていないが拡張字母として採用されている (おそらく、ショナ語のスワッシュテール付きSの異体字と思われる)。
1956年の漢語ピンイン方案(草案)では、注音字母のSH《ㄕ》に対応する字母として追加したが、大多数の反対意見が続出したため採用されず、現在の〈SH〉に替わられた。
このIPAに対応する仮名文字では、伝統的にと書かれる。

使用言語・文字

言語

・†中国(ピンイン草案)[ʂ]、ベンチ[ʂ]

特殊文字

・IPA、アフリカ、CanIPA、スウェーデン方言字母[s̺]

備考

・漢語ピンイン方案の草案ではこの字母をそのまま大文字化した大文字も作成された。『中国の文字改革』(くろしお出版)を参照。

関連項目

参考HP

ラテン文字

【LATIN SMALL LETTER S WITH HOOK - fileformat.info】
http://www.fileformat.info/info/unicode/char/0282/...
【LATIN SMALL LETTER S WITH HOOK - decodeunicode.org】
http://www.decodeunicode.org/en/u+0282/properties
【Voiceless retroflex fricative - Wikipedia】
http://en.wikipedia.org/wiki/Voiceless_retroflex_f...
・【無声そり舌摩擦音 - Wikipedia

参考資料

『中国の文字改革』
・著者: さねとうけいしゅう (くろしお出版, 1958)

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記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

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