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基本ラテン文字E e】を取り上げます。
文字名称イー / EE
大文字(半)E、(全)E
小文字(半)e、(全)e
ラテン語名エー / E
IPANo.302 非円唇前舌半狭母音/第2基本母音
NATO式呼称エコー / ECHO
セム系文字原義歓声; 窓
源流フェニキア文字ヘー / HE《𐤄》
源流ギリシャ文字エプシロン / EPSILON《Ε ε》
源流古イタリア文字エー / E《𐌄》
ユニコード(半角)(大)U+0045、(小)U+0065
ユニコード(全角)(大)U+FF25、(小)U+FF45
文字参照(半角)(大)E、(小)e
文字参照(全角)(大)E、(小)e
画数(大)"4画"、(小)"2画"
仮名転写エ[e, / ɛ]、イー[iː]、(曖昧母音の)ア/ウ/エ[ə]、無音、イェ[je]
ローマ数字数価(中世ヨーロッパ)250
16進数価14
モールス信号・[トン]
点字DOTS-15《⠑》(U+2811)
スモールキャップᴇ (U+1D07)
母音調和前舌母音グループ(トルコ/ハンガリー)、中舌母音グループ(フィンランド)
上付き文字ᴱ (U+1D31)、ᵉ (U+1D49)
下付き文字ₑ (U+2091)
イタリックE e 《𝐸 𝑒》(U+1D438 , U+1D452)
ドイツ文字エー / E《𝔈 𝔢》(U+1D508 , U+1D522)
フレイザーエ / E《ꓰ》(U+A4F0)
異体字-

解説

ラテン文字第5字母。ギリシャ文字エプシロン《Ε ε》、キリル文字イェー《Е е》とは大文字が共通で、キリル文字の小文字も共通している。

発音

基本的に[e]あるいは[ɛ]だが、英語やフランス語、インドネシア語などでは曖昧母音になるなど発音が異なったり、英語やフランス語では語末で無音になる場合がある。
そのため、ロマンス系諸言語ではダイアクリティカルマークが大いに活用されているが、英語ではフランス語由来の借用語を除いてダイアクリティカルマークを使用しなかったり、旧正書法ではダイアクリティカルマークで発音を識別していたマレー語では1972年にダイアクリティカルマークが廃用になり、区別が難しくなっている。
英語では、母音字と無音のEが子音字を挟むと、長音に変化することがある。
母音調和ではトルコ語とハンガリー語では《i》や《ö》,《ü》と同じく前舌母音だが、フィンランド語では《i》と同じく中舌母音に属する。
スウェーデン語では《i》や《y》、ダイエレシス付き字母と同じ軟母音に属し、GやKに続く場合に影響する。
珍しい発音は中国語ピンインのオ[ɤ]音、白語のウ[ɯ]音がある。

字形

筆記体
筆記体大文字はエプシロンに似ているが、小文字は活字体と共通。

点字

DOTS-15《⠑》が基本字形。世界各国の諸言語のラテン翻字は一部を除き、これに沿っている。
中国式ではDOTS-26《⠢》で、ピンイン《O》と共用。

派生文字

  • チェロキー文字では字形のみを借用したGV《Ꭼ》が存在する。
  • ウォレアイ文字YOはラテン大文字《E》の字形のみを借用している。
  • フォックス=ホチャック文字では、ラテン小文字《e》の筆記体を改造した字母が、本来と同じく[e(ː)]音を表す。

特殊用法

スモールキャピタル

  • スモールキャピタル【E】?を参照。

フレイザー文字

ラテン文字の基本発音と同じ。ラテン文字と同じく、通常の母音字として扱われる。

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記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

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