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基本ラテン文字F f】を取り上げます。
ラテン文字F
文字名称エフ / EFF, EF
大文字(半)F、(全)F
小文字(半)f、(全)f
ラテン語名エフ / EF
IPANo.128 無声唇歯摩擦音
NATO式呼称フォックストロット / FOXTROT
セム系文字原義鉤, 釣り針, 棍棒
源流フェニキア文字ワウ, ヴァウ / WAW, VAV, WAU, VAU《𐤅》
源流ギリシャ文字ディガンマ / DIGAMMA《Ϝ ϝ》
源流古イタリア文字ウェー / VE《𐌅》
ユニコード(半角)(大)U+0046、(小)U+0066
ユニコード(全角)(大)U+FF26、(小)U+FF46
文字参照(半角)(大)F、(小)f
文字参照(全角)(大)F、(小)f
画数(大)"3画"、(小)"2画"
仮名転写フ[f / ɸ]、ヴ[v]、(フレイザー文字の)ツ[ts]
ローマ数字数価(中世ヨーロッパ)40
16進数価15
モールス信号・・-・[トントンツートン]
点字DOTS-124《⠋》(U+280B)
スモールキャップꜰ (U+A730)
上付き文字ᶠ (U+1DA0)
下付き文字ユニコード未登録
イタリックF f 《𝐹 𝑓》(U+1D439 , U+1D453)
ドイツ文字エフ / EFF《𝔉 𝔣》(U+1D509 , U+1D523)
フレイザーツァ / TSA《ꓝ》(U+A4DD)
リガチャff[ff]、fi[fi]、fl[fl]、ffi[ffi]、ffl[ffl]
異体字-

解説

ラテン文字第6字母。ギリシャ文字ディガンマ《Ϝ ϝ》(現在は廃字)に由来するエトルリア文字ウェーから伝わった。
古イタリア文字では[w]音或いは[v]音だったため、初期ラテン語では〈FH〉という綴りで[f]音を表記したが、のちに現在の F のみになった。

発音

基本発音は唇歯摩擦音のフ[f]音だが、日本語ローマ字やハウサ語では両唇摩擦音のフ[ɸ]音という類似の音声となる。
ウェールズ語では有声のヴ[v]音になっていて、[f]音は〈FF〉という連字を使用する。
リス語フレイザー文字では、ツ[ts]音を表記する字母として使用している。

字形

リガチャ
小文字《i》や《l》、そして《f》などとリガチャを形成できるため、現在でも活字で愛用されている。
筆記体
筆記体大文字はほとんど共通だが、小文字は下部が閉じたもの(アメリカ式など)と下部が線状のもの(筆記体活字の標準型で、ドイツ式など)地域によって変わっている。

点字

DOTS-124《⠋》が基本字形。世界各国の諸言語のラテン翻字は一部を除き、これに沿っている。

派生文字

  • カナダ音節文字系のブラックフット文字では、発音が似ているW行《ᖴ ᖵ ᖶ ᖷ》として借用されているが、ギリシャ文字のディガンマ(発音は[w])に由来する説もある。
  • ルーン文字FEHU FEOH FE F《ᚠ》はおそらくラテン文字由来で、さらにゴート文字FAIHU《𐍆》がそれに由来する。

特殊用法

スモールキャピタル

  • スモールキャピタル【F】?を参照。

フレイザー文字

ラテン文字の発音とは大幅に異なり、ツ[ts]音を示す。単独では[tsa]という音節を示す。

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記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

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