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基本ラテン文字【G g】を取り上げます。
基本ラテン文字【G g】を取り上げます。
- 拡張文字は拡張ラテン【G】を参照してください。
文字名称 | ジー / GEE |
大文字 | (半)G、(全)G |
小文字 | (半)g、(全)g |
ラテン語名 | ゲー / GE |
IPA | No.210 有声軟口蓋破裂音(の代替字形) |
NATO式呼称 | ゴルフ / GOLF |
セム系文字原義 | - |
源流フェニキア文字 | - |
源流ギリシャ文字 | ガンマ / GAMMA《Γ γ》 |
源流古イタリア文字 | ケー / KE《𐌂》 |
ユニコード(半角) | (大)U+0047、(小)U+0067 |
ユニコード(全角) | (大)U+FF27、(小)U+FF47 |
文字参照(半角) | (大)G、(小)g |
文字参照(全角) | (大)G、(小)g |
画数 | (大)"2画"、(小)《活字体g》3画;《ブロック体ɡ》"2画" |
仮名転写 | グ[ɡ]、ヂ/ジ[ʤ]、ジュ[ʒ]、(スペイン語の)フ[x]、ク/(ピンイン翻字で)グ[k]、(オランダ語の)グ/フ[ɣ]、(アゼルバイジャン語の)ギ[ɡʲ]、(フィジー語の)ング[ŋ] |
ローマ数字数価 | (中世ヨーロッパ)400 |
モールス信号 | --・[ツーツートン] |
点字 | DOTS-1245《⠛》(U+281B) |
スモールキャップ | ɢ (U+0262) |
上付き文字 | ᴳ (U+1D33)、ᵍ (U+1D4D) |
下付き文字 | ユニコード未登録 |
イタリック | G g 《𝐺 𝑔》(U+1D43A , U+1D454) |
ドイツ文字 | ゲー / GE《𝔊 𝔤》(U+1D50A , U+1D524) |
フレイザー | ガ / GA《ꓖ》(U+A4D6) |
異体字 | SCRIPT G《ɡ》(U+0261) |
ラテン文字第7字母で、紀元前3世紀にスプリウス・カルウィリウス・ルーガ Spurius Carvilius Ruga が《C》の大文字に有声音を示す角張った鉤状記号を付加してグ[ɡ]音を示すこの字母を作り出した。
小文字《g》の由来はカロリング体から。
小文字《g》の由来はカロリング体から。
発音が多彩な字母で、ラテン語がグ[ɡ]音のみだったが、のちに歴史や地域ごとの発音の変化の影響による分化によって、eとi の前ではヂ[ʤ]音に変化したのを始めとして、eとi が後に続くとき変化する音の系統は、ヂ[ʤ]音系統(英語など)、ジュ[ʒ]音系統(フランス語など)、フ[x]音系統(スペイン語)、イ[j]音系統(スウェーデン語など)、ズ[z]音系統(ベトナム語)などに分化している。これらは軟音のG Soft G と呼ばれ、gの後が a, o, u の[ɡ]音の系統である硬い音のG Hard G と区別される。
ドイツ語やスラブ諸語、ウラル諸語、エスペラント語、マレー諸語、日本語ローマ字などでは原則的にiとeが後でも[ʤ]音のままである。但し、アゼルバイジャン語では軟音化したギ[ɡʲ]を表す。
ドイツ語やスラブ諸語、ウラル諸語、エスペラント語、マレー諸語、日本語ローマ字などでは原則的にiとeが後でも[ʤ]音のままである。但し、アゼルバイジャン語では軟音化したギ[ɡʲ]を表す。
オランダ語ではフ/グ[x, ɣ]音を、中国語ピンインやアイスランド語、中国の少数民族言語の大多数では無声のク[k]音を示す。ドイツ語の語末ではIの後にヒ[ç]音、その他の母音の後ではク[k]音となる。
珍しい発音はフィジー語では鼻音ング[ŋ]を表す。
鼻音や流音の子音字との組み合わせで、発音の変化を表す。
珍しい発音はフィジー語では鼻音ング[ŋ]を表す。
鼻音や流音の子音字との組み合わせで、発音の変化を表す。
→スクリプト【G】?
IPAでは筆記体あるいはブロック体由来の《ɡ》が公式の字母となっているが、1990年代に活字やフォントが無い場合に使用されてきた通常の活字体《g》も代替書体として認められ、IPA番号も設定された。
IPAでは筆記体あるいはブロック体由来の《ɡ》が公式の字母となっているが、1990年代に活字やフォントが無い場合に使用されてきた通常の活字体《g》も代替書体として認められ、IPA番号も設定された。
筆記体大文字では小文字《ɡ》を大文字化したものが多く、活字体では基線からはみ出さないような形(デンマーク式も同様)になっていて、フランス式や中国式のように基線の下にループを下げるものが多いが、上部の形が地域差がある。ウルグアイ式で、基準字形に筆記体《Q》の下部に似たループが付いている。アメリカ式ではラテン大文字とかなりかけ離れている。
- スモールキャピタル【G】?を参照。
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