ラテン文字などの拡張補助文字や人工文字、ユニコード絵文字など特殊文字に関するウィキです。

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基本ラテン文字M m】を取り上げます。
文字名称エム / EM
大文字(半)M、(全)M
小文字(半)m、(全)m
ラテン語名エム / EM
IPANo.114 有声両唇鼻音
NATO式呼称マイク / MIKE
セム系文字原義
源流フェニキア文字メム / MEM《𐤌》
源流ギリシャ文字ミュー / MU《Μ μ》
源流古イタリア文字エル / EM《𐌌》
ユニコード(半角)(大)U+004D、(小)U+006D
ユニコード(全角)(大)U+FF2D、(小)U+FF4D
文字参照(半角)(大)M、(小)m
文字参照(全角)(大)M、(小)m
画数(大)4画あるいは2画、(小)3画あるいは2画
仮名転写ム/ン[m]、(f/vの前の)ン[ɱ]、(鼻音化の)ン[˜]
ローマ数字数価1000《Ⅿ ⅿ》
モールス信号--[ツーツー]
点字DOTS-134《⠍》(U+280D)
スモールキャップᴍ (U+1D0D)
上付き文字ᴹ (U+1D39)、ᵐ (U+1D50)
下付き文字ユニコード未登録
イタリックM m 《𝑀 𝑚》(U+1D440 , U+1D45A)
ドイツ文字エム / EMM《𝔐 𝔪》(U+1D510 , U+1D52A)
フレイザーマ / MA《ꓟ》(U+A4DF)
異体字-

解説

英語ラテン文字第13字母(ラテン語ラテン文字第12字母)。ギリシャ文字ミュー《Μ μ》やキリル文字エム《М м》と大文字は共通している。

発音

基本発音は[m]音であり、ほぼ全ての言語の正書法での単体表記のときは発音が変わらず、フランス語やポルトガル語などでは語末で鼻母音を示している。変種として fやv の前では[ɱ]音に変化する(仮名翻字は〈ンフ, ンヴ〉)。

筆記体

筆記体大文字は大文字《M》を使ったタイプ(ドイツ・ラテン式)を小文字《m》を大文字に合わせたタイプ(アメリカ式)に大別される。

点字

DOTS-134《⠍》が基本字形。世界各国の諸言語のラテン翻字は一部を除き、これに沿っている。

派生文字

  • ルーン文字MANNAZ MAN M《ᛗ》は、同型上部が変化したものである。ちなみにラテン文字Mに似ているEHWAZ EH E《ᛖ》は別系統の字母である。
  • チェロキー文字では字形のみを借用したLU《Ꮇ》がある。
  • カナダ音節文字の一種であるキャリアー文字では小文字mを変化させたM行《ᘈ ᘉ ᘊ ᘍ》(本来はC行)がある。
  • ウォレアイ文字では、大文字Mを逆さにしたものが由来である《W》と同型の字母MIがある。
  • フォックス=ホチャック文字では、ラテン小文字《n》を改造した字母が本来と同じく[o(ː)]音を表す。

特殊用法

スモールキャピタル

  • スモールキャピタル【M】?を参照。

フレイザー文字

ラテン文字の基本発音と同じ。単独では[ma]という音節を示す。

備考

・大文字の画数は資料によっては、2画と4画に分かれることがある。

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記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

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