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基本ラテン文字【Q q】を取り上げます。
基本ラテン文字【Q q】を取り上げます。
- 拡張文字は拡張ラテン【Q】を参照してください。
文字名称 | キュー / CUE, KEW |
大文字 | (半)Q、(全)Q |
小文字 | (半)q、(全)q |
ラテン語名 | クー / QU, CU |
IPA | No.111 無声口蓋垂破裂音 |
NATO式呼称 | ケベック / QUEBEC |
セム系文字原義 | 「猿」説と「針穴」説がある |
源流フェニキア文字 | コフ / QOPH, QOF《𐤒》 |
源流ギリシャ文字 | コッパ / KOPPA《Ϙ ϙ》 |
源流古イタリア文字 | クー / KU《𐌒》 |
ユニコード(半角) | (大)U+0051、(小)U+0071 |
ユニコード(全角) | (大)U+FF31、(小)U+FF51 |
文字参照(半角) | (大)Q、(小)q |
文字参照(全角) | (大)Q、(小)q |
画数 | (大)2画、(小)2画 |
仮名転写 | ク[k]、ク[q]、チュ/キュ[c]、(有気音の)チ[ʨʰ]、(声門閉鎖の)ッ/ア[ʔ]、不明(吸着音)[ǃ]、(アゼルバイジャン語の)グ[ɡ]、(ウイグル語の)チ[ʧ]、(コーテ語の)クプ[kp] |
ローマ数字数価 | (中世ヨーロッパ)500 |
モールス信号 | --・-[ツーツートンツー] |
点字 | DOTS-12345《⠟》(U+281F) |
スモールキャップ | ユニコード未登録 |
上付き文字 | ユニコード未登録 |
下付き文字 | ユニコード未登録 |
イタリック | Q q 《𝑄 𝑞》(U+1D444 , U+1D45E) |
ドイツ文字 | クー / KU《𝔔 𝔮》(U+1D514 , U+1D52E) |
異体字 | - |
ラテン語では[k]音だが、必ず後続母音がUになっている。
ラテン語表記を受け継いだ多くの言語では《U》との連字で[kw〜kʷ]或いは[kv]音を示すが、チェコ語のように《V》との連字で使用する言語もある。
ラテン語表記を受け継いだ多くの言語では《U》との連字で[kw〜kʷ]或いは[kv]音を示すが、チェコ語のように《V》との連字で使用する言語もある。
フランス語では、まれに語末にも[k]音として単独で使用している単語がある(cinq「5」やcoq「鶏」)。
IPAと発音が共通しているのはチュルク諸語のウズベク語とクルド語であるが、同じチュルク諸語のアゼルバイジャン語ではグ[ɡ]音である。
中国語ピンインや近隣の少数民族言語では、有気音のチ[ʨʰ]を示す。中国のウイグル語旧正書法ではチ[ʧ]音だった。
ヤップ語は声門閉鎖音[ʔ]で、他にもプイ語(中国の少数民族言語)の特定の綴り(〈QV〉[ʔʷ]と〈QY〉[ʔʲ])やクメール文字翻字に見られる。
ズールー語などバンツー諸語・コイサン諸語の正書法では、[ǃ](旧IPAでは[ʗ])と表記される吸着音を示す。
珍しい発音はフィジー語のング[ŋɡ]音、ミクマック語のフ[x]音、オロモ語の放出音のク[kʼ]音、コーテ語の二重調音クプ[kp]音がある。
IPAと発音が共通しているのはチュルク諸語のウズベク語とクルド語であるが、同じチュルク諸語のアゼルバイジャン語ではグ[ɡ]音である。
中国語ピンインや近隣の少数民族言語では、有気音のチ[ʨʰ]を示す。中国のウイグル語旧正書法ではチ[ʧ]音だった。
ヤップ語は声門閉鎖音[ʔ]で、他にもプイ語(中国の少数民族言語)の特定の綴り(〈QV〉[ʔʷ]と〈QY〉[ʔʲ])やクメール文字翻字に見られる。
ズールー語などバンツー諸語・コイサン諸語の正書法では、[ǃ](旧IPAでは[ʗ])と表記される吸着音を示す。
珍しい発音はフィジー語のング[ŋɡ]音、ミクマック語のフ[x]音、オロモ語の放出音のク[kʼ]音、コーテ語の二重調音クプ[kp]音がある。
大文字は活字体では変幻自在となっている。
①《O》の右下にテールが付加されたもの (タイムズ体等)
②《O》の右下に短い斜線が貫いたもの (ヘルベチカ体等。ブロック体の標準字形)
③《O》の右下に短い横線が付加されたもの (ユニバース体等)
④《O》の内部の下から波状のテールが伸びてきたもの (センチュリー・オールドスタイル等)
――といった様々なバリエーションがある。
①《O》の右下にテールが付加されたもの (タイムズ体等)
②《O》の右下に短い斜線が貫いたもの (ヘルベチカ体等。ブロック体の標準字形)
③《O》の右下に短い横線が付加されたもの (ユニバース体等)
④《O》の内部の下から波状のテールが伸びてきたもの (センチュリー・オールドスタイル等)
――といった様々なバリエーションがある。
筆記体大文字は《2》に似た形状が標準であるが、ドイツ・ラテン式では活字体に忠実である。スイス式やチェコ式は小文字《q》を大文字化したもので下部が撥ねてある。
筆記体小文字のスウェーデン式では、下部は線状で、下部中央にストロークが付加されている。
筆記体小文字のスウェーデン式では、下部は線状で、下部中央にストロークが付加されている。
DOTS-12345《⠏》が基本字形。
但し、言語によってはラテン文字《Q》に対応する字形が異なる。
但し、言語によってはラテン文字《Q》に対応する字形が異なる。
- 旧東ドイツ式では左右逆のDOTS-12456《⠻》で、《X》も共用される。
- 中国式ではピンイン《K》の点字であるDOTS-13《⠅》と共用。
世界各国の諸言語のラテン翻字では、IPA[q]に対応する字母のものはこれに沿っている。
ギリシャ文字の場合、コッパ《Ϙ / Ϟ》が後継であるラテン文字《Q》の点字に当てはめている。
キリル文字の場合、ロシア語・ブルガリア語《Ч》が、字形に近い《Q》の点字を当てはめている。
ギリシャ文字の場合、コッパ《Ϙ / Ϟ》が後継であるラテン文字《Q》の点字に当てはめている。
キリル文字の場合、ロシア語・ブルガリア語《Ч》が、字形に近い《Q》の点字を当てはめている。
- クルド語キリル文字では《Q q》を大小文字ともに借用して使用。かつて19世紀にアブハズ語などのカフカズ諸語のキリル文字表記でも使用されていて、大文字がラテン小文字が大文字サイズになったものが採用されていたが、ユニコードではラテン大文字と同型のものに統合された。
日本語学ではモーラ音韻表記用としてスモールキャピタルQ SMALL CAPITAL Q (促音いわゆる重子音 /kk, tt/ 等及び声門閉鎖音[ʔ]を示す)が使用されている。
未だにユニコードに採用されていないため、N4068で上付き・下付き大小文字と共に追加提案が行われたが、採用に必要となる音声学の資料など典拠が示されていなかったためUCSに採用されていない。
未だにユニコードに採用されていないため、N4068で上付き・下付き大小文字と共に追加提案が行われたが、採用に必要となる音声学の資料など典拠が示されていなかったためUCSに採用されていない。
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