ラテン文字などの拡張補助文字や人工文字、ユニコード絵文字など特殊文字に関するウィキです。

基本ラテン文字 > T】カテゴリです。
ここではラテン文字《T》が主体の連字を取り上げます。
子音字→半母音字→母音字、の順に並んでいます。

国際共通の基本的組み合わせ

国際的に[t]音が主流であるが、中国語などでは有気音[tʰ]を示す。

T+母音字

連字発音
TA Ta taタ[ta, tɑ]
TE Te teテ[te, tɛ]
TI Ti tiティ[ti, tɪ]
TO To toト[to, tɔ]
TU Tu tuトゥ[tu, tʊ]

T+半母音字

連字発音
TW Tw twトヮ[tw, tʷ]
TY Ty tyティャ又はテャ[tj, tʲ]

T+子音字

連字発音
TF Tf tfトゥフ[tf]
TK Tk tkトゥク[tk]
TL Tl tlト(ゥ)ル[tl]
TM Tm tmトゥム[tm]
TN Tn tnトゥン[tn]
TP Tp tpトゥプ[tp]
TR Tr trト(ゥ)ル[tr]
TS Ts tsツ[ts]
TT Tt ttット[tt, tː]
TV Tv tvトゥヴ[tv]

特殊な組み合わせ

連字発音説明
TH Tt thタハ[tʰ]インド系翻字
TJ Tj ttチャ[tj, tʲ]スラヴ系
TY Ty tyテュ[ty, tʏ]スカンジナビア諸語


T+子音字

TT Tt tt

基本的に重子音を表すパターンが多い。
重子音〈ット〉
IPA表記は[tt]又は[tː]。
  • アフリカーンス、オランダ、デンマーク、日本、ノルウェー、フィンランド
単音
英語では語中で単音を示す。ドイツ語では、《T》の前に置かれた母音字の発音が短母音となる。
  • 英語、ドイツ

その他

ハングル翻字では濃音の表記を表す。
  • ハングル翻字[tʼ]

TB Tb tb

有声化
スラヴ諸語では[db]となる。

TC Tc tc

英語の人工文字であるフォノタイプでは一時期、[ʧ]音表記に採用されていた。

TCH Tch tch

日本語のヘボン式ローマ字では重子音[ʧː]を示す。英語では語末に見られる。
  • 英語[ʧ]、日本[ʧː]

TG Tg tg

有声化
スラヴ諸語では[dɡ]となる。

TH Th th

有気音
ラテン語やインド系諸言語及びインド系文字使用言語の転写・翻字では[tʰ]を示す。
  • ラテン[tʰ]、ベトナム[tʰ]
摩擦音〈ス又はズ〉
現代ギリシャ語の[θ]音に対応している言語には英語があるが、英語では有声音の[ð]も示す。
  • アラビア翻字[θ]、英語[θ, ð]、ギリシャ翻字[θ]
[h]音サイレント化
フランス語やドイツ語ではギリシャ=ラテン借用語のルールに従ってラテン語正書法を尊重した表記となるが、通常の[t]音のままである。
  • ドイツ、フランス
入破音
カフカズ諸語の一部のラテン文字旧正書法では[tʼ]に使用していたが、チェチェン語では1992年のラテン文字新正書法に取り入れられた。キリル文字正書法《ТӀ》に対応。
  • †イングーシ[tʼ]、チェチェン【ター THA】[tʼ]

TJ Tj tj

スラヴ諸語の正書法で、キリル文字の〈ТЬ〉に対応する[tʲ]音を示す。

TL Tl tl

アメリカ先住民諸語では正式な字母として認められているものがあり、[tɬ]音を示すものが多い。

TP Tp tp

二重子音
アブハズ語キリル文字翻字の《ҬӘ》に対応する。ラテン文字旧正書法では《T》と《P》のリガチャが採用されていた名残になっている。
  • アブハズ翻字[tp]

TR Tr tr

そり舌音
かつてベトナム語ではそり舌音を示す字母として使用されていたが、発音変化が生じた。

TS Ts ts

破擦音〈ツ〉
TとSの合成音で、日本語‘ツ’やキリル文字‘Ц’の音である、
ちなみにIPAではタイ付き[ts]が正書法として採用されているが、かつてはリガチャ【TS】《ʦ》が許容されていた。
  • 英語[ts]、キリル翻字[ts]、日本(ヘボン式)[ts]

TSCH Tsch tsch

ドイツ語で[ʧ]音を示す。仮名文字転写では語末はチではなく〈チュ〉と書くことが多い
  • ドイツ[ʧ]

TSH Tsh tsh

チベット文字翻字で有声音化した[ts]を示す。
  • チベット翻字[tsʰ]

TV Tv tv

〈工事中〉

TX Tx tx

〈工事中〉

TZ Tz tz

破擦音〈ツ〉
ドイツ語では語中や語末における《Z》の表記として見られ、前に置かれた母音を短音にする。
なお、マヤ諸語の旧正書法やドイツ語ドイツ文字では拡張ラテン【TZ】《Ꜩ ꜩ》が見られる。
  • ドイツ[ts]

T+半母音字

TW Tw tw

東アジアやアフリカの諸言語ではアルファベット表で字母として認められているケースがある。

TY Ty ty

ハンガリー語を始め、東アジアやアフリカの諸言語ではアルファベット表で字母として認められているケースがある。
  • ハンガリー【キェー TYÉ】[c]

T+母音字

TI Ti ti

英語では〈-ON〉の前で[ʃ]又は[ʧ]音となる。

Wiki内検索

メニューバーA

記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

管理人/副管理人のみ編集できます