ラテン文字などの拡張補助文字や人工文字、ユニコード絵文字など特殊文字に関するウィキです。

ロシア及びその近隣諸国の拡張ラテン文字を取り上げます。

独立国家共同体時代

トルクメン語の1991〜93年式ラテン文字

http://www.crwflags.com/fotw/flags/zz_w-tuk.html
1991年に制定されたトルクメン語のラテン文字正書法は、《£》と長いSを下部に下げた小文字でキリル文字正書法のЖ音や《$ ¢》でキリル文字正書法のШ音を表記するなど、通貨記号を導入した奇抜な正書法が導入された。
その後、中央ヨーロッパ風の新正書法に変更された。

チェチェン語の新ラテン文字

1992年にチェチェン語表記用にラテン文字正書法が作成された。
ラテン文字にドットアバブやセディラなどのダイアクリティカルマークを導入したり、拡張文字が数種追加されている。

ウズベク語1993年式ラテン文字

http://www.evertype.com/standards/uz/uzlat.html
1993年、キリル文字に代わるウズベク語の新正書法として発表された。
トルコ語準拠の正書法だが、《C》が[ts]音を示すなど、微妙な違いがある。
キリル文字正書法や現行ラテン文字正書法に対応しない字母もある。
  • 《C》[ts] - キリル文字正書法では外来語以外使用されない。
  • 《Ñ》[ŋ] - キリル文字正書法では連字〈НГ〉。現行ラテン文字正書法も連字〈NG〉。
  • ストローク付きJ《Ɉ》[ʤ] - アラビア文字《ﮊ》に対応。キリル文字《Ж》や現行正書法《J》と同一の発音。
95年に連字メインの現行ラテン文字正書法に置き換えられ、単独で使用されない《C》以外の基本ラテン文字の発音 (Q[q], X[x]など) は引き継がれた。
以下は、現行ラテン文字正書法と異なる字母を示す。
93年式93年式字母名95年式
Ç çチェーCh ch
Ğ ğガーGʻ gʻ
Ö öオーOʻ oʻ
ŞşシェーSh sh

ソビエト連邦時代

旧ソ連の拡張ラテン文字

ノヴゴロドフ文字 - Novgorodov's Alphabet

http://ilin-yakutsk.narod.ru/1999-12/50-2.htm
・作成者: セミョーン・A・ノヴゴロドフ Семен Андреевич Новгородов
1917年にヤクート語用に作成され、1924年に字母を改良した。
IPAをヒントにした文字で、小文字のみが使用される。

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記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

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