社会的証明の法則
社会的証明はある条件に対して多くの人間がとる行動を正しい行動と認識する心理
社会的証明は自分と(人種、文化、服装、年齢、性別といった条件が)似ている人ほど強く働き、見ず知らずの人(知人関係にない人)ほど強く働き、周囲に人が多くいるほど強く働きます。人間には「大勢のすることは正しい」という刷り込みがあり、社会的証明がされた行動を模倣しがちで、それを利用した承諾誘導技術に引っかかりやすくなります。また社会的証明は集合的無知も引き起こします。人は判断に困ったとき、周囲に同一条件に置かれた人々がいる場合、(行動に対する社会的証明を得るために)その人々の行動を参考にしようとします。そして、その人々も判断に困り何もしない場合、何もしないという行動が正しい行動として認識されてしまい、それは緊急の事態に対して誰も何もしないという愚かな状況を生み出すことになります。
群衆の目前でおこっている事件(殺人、暴行、事故、急病など)において、被害者を目の前にしても誰も助けないという現象も集合的無知で説明できます。こういうことが都会で起こりやすいのは、都会は社会的証明が成され易い条件が揃っているからというだけのことです。田舎の人間が暖かく都会の人間は冷たいということでもなく、特定の国民が冷酷ということでもありません。
【社会的に証明されているものを正しいと判断する心理】
人は、他の人々が何を信じているか・どう行動しているかを見て、自分が何を信じるべきか・どう振る舞うべきかを決める。自分と似たチャレンジを共有するコミュニティに参加しましょう。起業なら起業という志を同じくする仲間と意見交換をしていくことで、社会的証明のルールを自分に向けることができます。
2007年05月05日(土) 20:23:01 Modified by hanamaru0002