19年3月14日 第1分科会 議事録14
議事録1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
○白石主査 ありがとうございます。それでは、陰山委員、お待たせいたしました。今順番に皆様の机を回っていると思いますが、海外の教科書と韓国と中国の教科書が回っておりますので、それも併せてごらんいただきたいと思います。
○陰山委員 では失礼します。まず、最初に資料をお渡ししておきたいと思います。まず、陰山式モジュール授業の実践というのは、今から見ていただきますプレゼンの中で、脳みそを鍛えるというところが出てきます。それの方法というのが書いてあるんですけれども実は短期間の学力向上をもしやるとするのならば、これが一番効果的であろうという、今まで私が実践してきた内容であります。
それから、あとで教育課程というものが、さっきもいろいろ指摘がありましたけれども、そうしたものがないようにするためには、教育内容とか指導要領というものを多くの人たちで共有する必要があるということを前に申し上げたと思うんですけれども、その指導要領の内容をマッピングというか、マトリックスにしたものを本の中でお示しています。
こういう本が今お母さん方の間で売れる時代になっているわけです。ですから、先生方が学校内容について、いいかげんなことを言ってみたとしても、そういうのは通用しない時代になっているんだというようなことも知っておいていただけたらと思います。
この間、小宮山委員がおっしゃった教育院の発想について、私は非常にすばらしいなと思ったんですけれども、1つは教育をどのように進めていくというシンクタンクが必要だからということです。そのシンクタンクがないと、いかに学校がいい実践をやったとしても、すぐに消えていきます。なぜなら人事異動があるからです。今は3、4年で人事異動をしますので、6年間の中で3、4年経ってしまうと別の学校に替わってしまうわけです。
それをサイドでサポートしていくためには、門川委員のところでやっておられるような、ああいう地域のシンクタンク、あるいは日本全体となれは全体シンクタンクというのもやっていく必要があるのではないかなと思います。
そういうふうなことを考えていくと、今そういうものがないがために、余り実証性のないことが教育論として語られていて、混乱を生んでいるのではないかというのか私の考えであります。
そこのところを進めていきたいと思うんですけれども、今の学力低下の理由というのは、私は生活習慣の崩れ、前に申し上げましたので繰り返しませんけれども、これが脳のパワーの不全状況を呼んでいるだろう。
それから、読み書き計算の指導というのは、単に基礎学習というだけでなくて、実は人間の脳みそを鍛えるトレーニングであったんだということが私自身やってみてだんだんわかってきました。
そういうものをやった上で基礎知識、例えば都道府県名であるとか、そういうような基礎教養みたいなものに入っていって、そして学習を支えていく。そうすることによって指導内容というものが系統的に行くんですけれども、そこのところはできていない。更に家庭教育の空洞化というのが、日常家庭の中で行われていた、ほうっておいても形成されてきたような学習能力を下げているのではないか。そういうようなことで、やはり社会総がかりの教育再生というのは、まさしく学力低下と表裏一体である。学力向上というのが何か学校だけの課題のように思われると、非常に問題が起きるのではないか。
2003年に学力低下問題というのは大爆発をしたんですけれども、実はあの年に、学力は既に向上しているんです。ところが、あの年に不登校やいじめや自殺が全部増えているんです。そこのところを見ておかないと、実は無理をして学力は上がったけれども、非常に子供たちが荒れ出した。それを押さえようと思うと、また不登校が増えたとかいうようなことで、大本にきちんとしないと、いかにいい対策を打ったとしてみても、それは別の問題を派生させることになるというのが思いであります。
これは前にも見ていただいたものなんですけれども、要は早く寝る子ほど学力が高い。テレビを見過ぎるとばかになる。朝御飯を食べないと、むちゃくちゃ学力は低下するというものを示しているものです。
要するに、生活習慣がいかに脳を形成することに重大な影響を与えるかという点で、非常に特徴的なものです。
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○白石主査 ありがとうございます。それでは、陰山委員、お待たせいたしました。今順番に皆様の机を回っていると思いますが、海外の教科書と韓国と中国の教科書が回っておりますので、それも併せてごらんいただきたいと思います。
○陰山委員 では失礼します。まず、最初に資料をお渡ししておきたいと思います。まず、陰山式モジュール授業の実践というのは、今から見ていただきますプレゼンの中で、脳みそを鍛えるというところが出てきます。それの方法というのが書いてあるんですけれども実は短期間の学力向上をもしやるとするのならば、これが一番効果的であろうという、今まで私が実践してきた内容であります。
それから、あとで教育課程というものが、さっきもいろいろ指摘がありましたけれども、そうしたものがないようにするためには、教育内容とか指導要領というものを多くの人たちで共有する必要があるということを前に申し上げたと思うんですけれども、その指導要領の内容をマッピングというか、マトリックスにしたものを本の中でお示しています。
こういう本が今お母さん方の間で売れる時代になっているわけです。ですから、先生方が学校内容について、いいかげんなことを言ってみたとしても、そういうのは通用しない時代になっているんだというようなことも知っておいていただけたらと思います。
この間、小宮山委員がおっしゃった教育院の発想について、私は非常にすばらしいなと思ったんですけれども、1つは教育をどのように進めていくというシンクタンクが必要だからということです。そのシンクタンクがないと、いかに学校がいい実践をやったとしても、すぐに消えていきます。なぜなら人事異動があるからです。今は3、4年で人事異動をしますので、6年間の中で3、4年経ってしまうと別の学校に替わってしまうわけです。
それをサイドでサポートしていくためには、門川委員のところでやっておられるような、ああいう地域のシンクタンク、あるいは日本全体となれは全体シンクタンクというのもやっていく必要があるのではないかなと思います。
そういうふうなことを考えていくと、今そういうものがないがために、余り実証性のないことが教育論として語られていて、混乱を生んでいるのではないかというのか私の考えであります。
そこのところを進めていきたいと思うんですけれども、今の学力低下の理由というのは、私は生活習慣の崩れ、前に申し上げましたので繰り返しませんけれども、これが脳のパワーの不全状況を呼んでいるだろう。
それから、読み書き計算の指導というのは、単に基礎学習というだけでなくて、実は人間の脳みそを鍛えるトレーニングであったんだということが私自身やってみてだんだんわかってきました。
そういうものをやった上で基礎知識、例えば都道府県名であるとか、そういうような基礎教養みたいなものに入っていって、そして学習を支えていく。そうすることによって指導内容というものが系統的に行くんですけれども、そこのところはできていない。更に家庭教育の空洞化というのが、日常家庭の中で行われていた、ほうっておいても形成されてきたような学習能力を下げているのではないか。そういうようなことで、やはり社会総がかりの教育再生というのは、まさしく学力低下と表裏一体である。学力向上というのが何か学校だけの課題のように思われると、非常に問題が起きるのではないか。
2003年に学力低下問題というのは大爆発をしたんですけれども、実はあの年に、学力は既に向上しているんです。ところが、あの年に不登校やいじめや自殺が全部増えているんです。そこのところを見ておかないと、実は無理をして学力は上がったけれども、非常に子供たちが荒れ出した。それを押さえようと思うと、また不登校が増えたとかいうようなことで、大本にきちんとしないと、いかにいい対策を打ったとしてみても、それは別の問題を派生させることになるというのが思いであります。
これは前にも見ていただいたものなんですけれども、要は早く寝る子ほど学力が高い。テレビを見過ぎるとばかになる。朝御飯を食べないと、むちゃくちゃ学力は低下するというものを示しているものです。
要するに、生活習慣がいかに脳を形成することに重大な影響を与えるかという点で、非常に特徴的なものです。
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2007年05月25日(金) 06:56:22 Modified by nipponkamoshjka