19年3月14日 第1分科会 議事録20
議事録1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
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○品川委員 はい。コミュニケーション力や批判的思考力等をエビデンスに基づいて効果的かつ具体的なスキルで教えていくことは実はかなり弱いのではないか。特に小学校の国語教育では不十分だと私は考えております。学習指導要領を見ていただくとおわかりいただけますように、例えば「話すこと。聞くこと」と抽象的には書いてございますが、具体的な方法論につきましては当然のことながらふれられていません。ですが、一方でそういったエビデンスベースのスキルを持つ指導者がどれくらい現場にいらっしゃるのでしょうか? これらは国語や理科、算数などを指導する技術とは全く違った種類の指導能力であり指導技術でございます。
3月 10日に安倍総理大臣、下村副官房長官、山谷補佐官や自民党の中川幹事長らが視察し参加された広島少年院のワークショップは、協同学習を通じてまず「聴く技術」を教えています。山谷補佐官は覚えておられると思いますが、最初にグループに分かれたあと役割分担をしました。あれは役割分担をすることによって、ロールプレイをしながら、自分の役割に応じて話すスキルを訓練させていたんですね。これができますのは、すでに彼らが相手の話を『聴くスキル』を学んでいるからです。そうしなければ議論は続きません。
聴く・話すはまさにテクニック、スキルの問題なのです。そこに総理や補佐官たち異年齢の方々がワークショップに加わりました。このこと自体が子どもたちにしてみれば話し方・聴き方の訓練になっていたわけでございます。
ところが、日本の国語教育はもっと感性とか情緒とか、そういった情操面を重視しています。それはそれでとても大事なことなのですが、同じくらいスキルもまた大事ではないかとご指摘申し上げたいわけです。
たとえば作文も全く同じです。感想文を書いてみましょうという教育はございますが、書き方というスキルを教える授業がどれくらいあるのか。人の話の聴き方授業はどうか、人に言いたいことを言葉で伝える授業はどうか。これらはすべて対立解決スキルや問題解決スキルに直結します。これは指導要領の問題というよりも、あらたにそういった視点でコミュニケーションスキルを指導していく必要性があるということなのだと思っております。
ところでさきほど陰山委員がおっしゃった朝飯、睡眠、読書、これはまさに少年院が伝統的に何十年もの間やっていることでございます。朝しっかり食べさせる。早く寝させる。とにかく本を読ませる。そして語彙力がない点をどう補っているかと申しますと、伝統的に辞書をすごくよく使っています。とにかくわからない言葉を見たら辞書を引けと繰り返し、ときには辞書を読ませるなど 120%利用しています。そこで確実に基礎学力・基礎体力が向上しているわけでございます。あわせてご紹介したいと思いまして、ここでふれさせていただきました。 以上です。
○白石主査 先日は寒い中、行っていただきまして、皆様ありがとうございました。まだまだ御意見をいただきたい点はございますけれども、時間になりましたので、本日いただきました御意見を基に、次回の第一分科会にて再度御審議をいただきます。最後に山谷補佐官から何かございますでしょうか。
○山谷補佐官 第一分科会は第1回目のとりまとめに当たって教育三法の今国会の提出ということで大きく働き、また、7つの提言という形で大きな議論をいただいたわけですが、今日の議論を聞きますと、まだまだやることがあります。ありがとうございます。
○白石主査 ありがとうございました。事務局から何か事務連絡ございますか。
○山中副室長 次回につきましては、また別途ご連絡をさせて頂きます。
○白石主査 卒業式シーズンで会場が取れないと。次回も違うところですね。では、池田座長代理、よろしゅうございますか。何かございましたら。
○池田座長代理 陰山委員が言っておられましたが、国民総がかり、社会総がかりですから、教育再生の国民会議といったものを形にしまして、国民に対して呼び掛けるとともに、参画を促すようなアプローチを是非とも検討していきたいと思っております。そうしたことを各分科会で具体化していただければ大変ありがたいと思っております。
○海老名委員 最近若者たちの様子が大変よくなってきたという印象を受けます。渋谷とか新宿に若者たち、ガングロという女の子たち、少なくなりました。男の子の金髪の子も少なくなりました。そう思いませんか。
目に余る子はいなくなったような気がするんです。この教育再生会議を発足されて、子供への関心が高まったと言うんでしょうか。親もそうですし、家庭もそうですし、先生方も学校も含めて皆さんそういう関係の中から子供たちが、何かよくなってきたような気がします。
うちの近くの荒川区で大変問題のある学校でございましたけれども、生徒さんたちの様子がよくなってきたんです。だからよかったなと私は思います。どんどん議論を重ねて、いい学生さんたちをつくっていきたいと思います。
○白石主査 ありがとうございます。それでは、本日はこれにて閉会といたします。皆様御多忙のところどうもありがとうございました。
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○品川委員 はい。コミュニケーション力や批判的思考力等をエビデンスに基づいて効果的かつ具体的なスキルで教えていくことは実はかなり弱いのではないか。特に小学校の国語教育では不十分だと私は考えております。学習指導要領を見ていただくとおわかりいただけますように、例えば「話すこと。聞くこと」と抽象的には書いてございますが、具体的な方法論につきましては当然のことながらふれられていません。ですが、一方でそういったエビデンスベースのスキルを持つ指導者がどれくらい現場にいらっしゃるのでしょうか? これらは国語や理科、算数などを指導する技術とは全く違った種類の指導能力であり指導技術でございます。
3月 10日に安倍総理大臣、下村副官房長官、山谷補佐官や自民党の中川幹事長らが視察し参加された広島少年院のワークショップは、協同学習を通じてまず「聴く技術」を教えています。山谷補佐官は覚えておられると思いますが、最初にグループに分かれたあと役割分担をしました。あれは役割分担をすることによって、ロールプレイをしながら、自分の役割に応じて話すスキルを訓練させていたんですね。これができますのは、すでに彼らが相手の話を『聴くスキル』を学んでいるからです。そうしなければ議論は続きません。
聴く・話すはまさにテクニック、スキルの問題なのです。そこに総理や補佐官たち異年齢の方々がワークショップに加わりました。このこと自体が子どもたちにしてみれば話し方・聴き方の訓練になっていたわけでございます。
ところが、日本の国語教育はもっと感性とか情緒とか、そういった情操面を重視しています。それはそれでとても大事なことなのですが、同じくらいスキルもまた大事ではないかとご指摘申し上げたいわけです。
たとえば作文も全く同じです。感想文を書いてみましょうという教育はございますが、書き方というスキルを教える授業がどれくらいあるのか。人の話の聴き方授業はどうか、人に言いたいことを言葉で伝える授業はどうか。これらはすべて対立解決スキルや問題解決スキルに直結します。これは指導要領の問題というよりも、あらたにそういった視点でコミュニケーションスキルを指導していく必要性があるということなのだと思っております。
ところでさきほど陰山委員がおっしゃった朝飯、睡眠、読書、これはまさに少年院が伝統的に何十年もの間やっていることでございます。朝しっかり食べさせる。早く寝させる。とにかく本を読ませる。そして語彙力がない点をどう補っているかと申しますと、伝統的に辞書をすごくよく使っています。とにかくわからない言葉を見たら辞書を引けと繰り返し、ときには辞書を読ませるなど 120%利用しています。そこで確実に基礎学力・基礎体力が向上しているわけでございます。あわせてご紹介したいと思いまして、ここでふれさせていただきました。 以上です。
○白石主査 先日は寒い中、行っていただきまして、皆様ありがとうございました。まだまだ御意見をいただきたい点はございますけれども、時間になりましたので、本日いただきました御意見を基に、次回の第一分科会にて再度御審議をいただきます。最後に山谷補佐官から何かございますでしょうか。
○山谷補佐官 第一分科会は第1回目のとりまとめに当たって教育三法の今国会の提出ということで大きく働き、また、7つの提言という形で大きな議論をいただいたわけですが、今日の議論を聞きますと、まだまだやることがあります。ありがとうございます。
○白石主査 ありがとうございました。事務局から何か事務連絡ございますか。
○山中副室長 次回につきましては、また別途ご連絡をさせて頂きます。
○白石主査 卒業式シーズンで会場が取れないと。次回も違うところですね。では、池田座長代理、よろしゅうございますか。何かございましたら。
○池田座長代理 陰山委員が言っておられましたが、国民総がかり、社会総がかりですから、教育再生の国民会議といったものを形にしまして、国民に対して呼び掛けるとともに、参画を促すようなアプローチを是非とも検討していきたいと思っております。そうしたことを各分科会で具体化していただければ大変ありがたいと思っております。
○海老名委員 最近若者たちの様子が大変よくなってきたという印象を受けます。渋谷とか新宿に若者たち、ガングロという女の子たち、少なくなりました。男の子の金髪の子も少なくなりました。そう思いませんか。
目に余る子はいなくなったような気がするんです。この教育再生会議を発足されて、子供への関心が高まったと言うんでしょうか。親もそうですし、家庭もそうですし、先生方も学校も含めて皆さんそういう関係の中から子供たちが、何かよくなってきたような気がします。
うちの近くの荒川区で大変問題のある学校でございましたけれども、生徒さんたちの様子がよくなってきたんです。だからよかったなと私は思います。どんどん議論を重ねて、いい学生さんたちをつくっていきたいと思います。
○白石主査 ありがとうございます。それでは、本日はこれにて閉会といたします。皆様御多忙のところどうもありがとうございました。
2007年05月25日(金) 07:03:35 Modified by nipponkamoshjka