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19年3月14日 第1分科会 議事録9

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 その意味で外国人の先生をなるべく入れて、若いうちに、例えば小学校のころに耳を慣らしておくというのは非常に有効であります。私は現在、語彙の数でも、文章の読解力でも、普通のアメリカ人に負けるとは思いません。しかし、耳を使うというのは大変であり、日本人だったら3時間話しても大丈夫なところが、アメリカ人、あるいはイギリス人相手ですと、30分で集中力が切れてしまうということがありますから、耳は早く慣らしておいた方がいい。これは 20代も後半になって留学したのでは、とても追いつくことはできない。

 そうすると、外国人の人を呼んできて耳を慣らさせるということになるのですが、その際に正教員にするのは、国公立学校の場合は公務員として採用することになり、考えものだと思います。身分が国家公務員、あるいは地方公務員ということになるわけでありますから、単なる外国語能力を活用するのに止まらない可能性があり反対です。これは能力をいかに有効に活用するかという観点で、非常勤講師として使っていけば十分であると思います。

 私たちは今私立の学校を1つやっています。その学校ではイートンから来た先生が1人、アメリカから来た先生が1人いますが、英語の授業は全部英語でやっております。耳を慣らすことを第一としています。中学校の1年生の大半は、ABCを覚えるところから始まりますが、ここには既にペーパーバックは読みこなすという子供が一緒に入ってきますので、そこはクラス分けをして、徹底的に習熟度別に分けて、耳を慣らしてやりながら言葉数を覚えさせるというやり方をしています。

 もう一つ、先ほど義家委員の方からの話にもありましたが、徳目というのはすごく大事な分野でありまして、これは第1のテーマの中の表裏一体のものとして取り扱うべきではないかと私は思います。

 我々の会社でも、学校ほどではありませんが、似たような問題がございます。これは規律と徳目というのは表裏一体になっていまして、先生にきちんとあいさつができない、あるいは友達同士できちんと人間関係が構築できないというような人たちに何を教えても結局身につかないということです。

 ですから、教室における秩序の維持、規律の確保ということは大変重要でありまして、それは教える内容以前に、まず体得させるところから入っていった方がいいのではないかと思います。会社であれば、労務指揮権と施設管理権と2つがございまして、従わない場合は懲戒などの手立てがありますが、学校の場合それがありませんから、これについてはかなり現実的な工夫が要るんだと思います。

 ですから、まずは体で規律を覚えさせて、その後の工夫が必要です。例えば日本史の教科書、国語の教科書、そういう中でさまざまな日本の歴史上の人物、あるいは神話上の人物がやった偉業だとか、美しい行為だとか、いろいろあります。謡曲のテーマになっているものもあり、『平家物語』でも何でもいいですけれども、そういうものの素材を国語の教材として使うことによって、それは同時に人間性を養うということにもなっていくだろうと思いますし、歴史を学ぶ中で人間のあるべき道徳というもの、自分だけのために生きているのではないということを教えていくということができると思います。ですから、工夫の余地を増やすという、先ほどの小野委員のご指摘は全くそのとおりだと思います。

 もう一つ言いますと、これは私たちの学校で今問題になっているところなんですが、授業の間の休み時間を今は 10分取っていますが、「10分は長過ぎる、5分でいい」というのが外国から来た先生方の一致した意見であります。10分間の休みなどは要らない。そんなところでだらだらさせていることはよくないので、5分にしようと、今ルールを変えようとしています。日本の教員からは「やはり 10分あった方がいい」という声も出ておりますが、5分で十分だろうと考えて、我々の学校では2年生が入ってくる4月からは、休み時間を5分に短縮します。授業の有効な時間を生み出すためには、45分にするのがいいか、50分にするのがいいかということをお考えになるのであれば、中間の時間帯は今の半分くらいに切ってもいいのではないかなと思います。10分の休み時間が日本では主流だと思いますが、グローバル・スタンダードではもう5分になっているという話を聞いたということを御紹介だけしておきます。以上です。

○白石主査 ありがとうございました。では、順番で義家委員、門川委員とまいります。

○義家委員 中嶋委員、葛西委員の内容とちょっと重なるんですけれども、まず最初に英語教育について、特に小学校英語についてなんです。

 実は横浜では小学校1年生からやろうという準備をここ数年間進めてきて、横浜コミュニケーションタイムという形で段階的に行っていくということを今準備しているんですけれども、その中で私自身、かなり小学校英語の導入に関しては比較的理解があったというか、これは導入していかなきゃなと思っていたんですが、つい先日その考え方が揺れまして、このままでいったらこれは大変なことになるぞという思いを強くしました。

 というのは、つい先日ある文部科学省の指定を受けた小学校の英語を見学に行ったんです。そこはネイティブの人がいて、それからアシスタント・ティーチャーがいて、更に担任の先生がいて、生徒たちは非常に楽しそうに英語の授業が展開されていました。その中で、そのクラスは劇をやっていたんです。それは桃太郎を主人公にして、桃太郎がおばあさんからきびだんごをもらって、犬とキジと猿に会って、鬼が島に行くというまでのストーリーをそれぞれ役割分担しながら劇調に英語学習をしていた。その中で驚いたんですけれども、桃太郎のことを「ピーチボーイ」と言っているんです。本当に開いた口がふさがらなかったんです。

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2007年05月25日(金) 06:47:15 Modified by nipponkamoshjka




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