概要

ガリアの戦いとは、アルファ1739年9月に行われたカオスギアの戦いにおける追撃戦である。
その為、この戦いだけを単独で話に出す事はあまりなく、「カオスギアの戦いの最終局面」として、セットで語られることが殆どである。

戦闘に至るまでの背景



カオスギアの戦いアルビス国が僅かの差で戦場に踏みとどまった。
しかし、アルビス国軍もまた、勝者と呼ぶのを憚るほど、損害と疲労を蓄積させていた。
それでも、この戦いの勝者が自分達だということを知らしめる為、アルビス国軍はあえて追撃を行った。
バーン国軍は、背後からの攻撃に次々と損害を出しながらもかろうじて本国に帰国、リヴォル帝国軍はガリア地帯にて再布陣し、あえて退路をなくした地形に布陣、追撃するアルビス国軍を引き込んだところで背後から伏兵を送り、逆に壊滅させるべく待ち構えていた。

戦闘経緯



バーン国軍を追撃するアルビス国軍は、撤退する軍勢に大きな損害を与えた。しかし、その目前に突如現れたリヴォル帝国軍。
彼らが立ちはだかったのは、同盟国であるバーン国の撤退を援護する側面もあったが、三魔王シャラダンの軍勢といわれた彼らが、このままカオスギアの戦いで敗北したまま帰国することは矜持が許さないという個人的な感情からきたものであった。

イズの策は、逃げ道のない山地に主力軍を配置、後方にラスコップと、成り行き上行動を共にしていたコスティを伏兵として配置、アルビス国軍を誘い込んで挟撃するというものであった。
逃走する敵軍を追いかけることに集中した為、視野が前方に集中してしまったアルビス国は、この策略に乗ってしまい、後方に伏兵がいるとも知らず、リヴォル帝国軍を追撃、一度は降伏勧告を行ったが拒否された為、総攻撃に入った。

両軍が激突した後、伏兵となっていたラスコップコスティが背後からアルビス国軍を挟み撃ちにする予定であったが、ラスコップは突如法術部隊に森に火をつけろと命令した。
ラスコップは、この戦いでアルビス国だけではなく、グスタルイズをも亡き者とし、自分だけが追撃部隊を壊滅させた英雄として帰国する策略をたてた。
しかし、火の精霊の動きに敏感なレイスがこの動きを察知、ラスコップ部隊を強襲する。
コスティは、ここでリヴォル帝国と運命を共にする気など最初からなく、ラスコップ部隊が戦闘状態になったことを知ると挟撃の失敗を察知、早々に撤退した。
唯一の勝機をラスコップの暴走で完全に失われたグスタルイズは、覚悟を決めると、脱出のため包囲網へ特攻を仕掛ける。イズはかろうじて生還を果たすが、グスタルサヌアによって討ち取られた。

戦いの結末

バーン国軍は全軍の7割を失い、優秀な将軍を数多く戦死させて帰国、国内の不満は爆発する。もともと末っ子であったリルルを玉座に座らせたこと事態に不満を持っていた兄弟の勢力が蜂起することは目に見えていた為、大臣達は先手を打ってリルルを処刑しようとした。そこをガミランに見られ、ガミランリルルを連れて脱出、彼女を故郷であるフェローラ国へ連れて行くこととした。
リヴォル帝国においては、生還を果たしたイズの証言から真相が暴かれたラスコップが処刑されるが、その間際、自暴自棄になったラスコップが天幕の向こう側にいるシャラダンに襲い掛かり、彼が影武者であることをその時玉座にいたベルンハルトアスタルイズに知らせてしまう。
ボルドは覚悟を決め、自ら玉座に座り、彼らに自分こそが三魔王シャラダンだと告げた。
少しの沈黙の後、イズアスタルは、空席となった四方将東方将軍にベルンハルトを推薦し、これまでと変わらぬ忠誠を誓った。


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