【拡張ラテン文字辞典 - 拡張ラテンL】カテゴリです。
ここでは、ラテン文字ストローク付きL LATIN LETTER L WITH STROKE を取り上げます。
(※字母名の原語表記は〈EŁ〉だが、Polish Diacriticsの英語式表記呼称で表記。)
ここでは、ラテン文字ストローク付きL LATIN LETTER L WITH STROKE を取り上げます。
文字名称 | エル・スラッシュ / L SLASH (ユニコード1.0), エウ / EW (ポーランド語※), フラ / LLA (イヌピアック語) |
大文字 | Ł |
小文字 | ł |
文字部首 | L部 |
ユニコード | (大)U+0141、(小)U+0142 |
文字参照 | (大)Ł、(小)ł |
JIS X 0213 | (大)1-10-03、(小)1-10-04 |
LaTeX | (大)\L、(小)\l |
仮名転写 | (ポーランド語の)ウ[w]、(ナバホ語の)ス[ɬ]、(ベラルーシ語の)る[ɫ~l]、(アルメニア語の)グ[ɣ]、(イヌピアック語の)フル[l̥] |
代替表記 | L l (トリンギット語) |
- ラテン文字《L》にアキュートが変化した斜線を付加したもの。
ポーランド語やソルブ語など、スラブ諸語を中心に使用されるの字母。
1440年頃、ヤクプ・パルコショヴィッツ Jakub Parkoszowic がポーランド語の他の拡張文字と共に考案した。
アキュートアクセント《´》(ポーランド語でクレスカ KRESKA) が変化した斜線をLに重ねて、ポーランド語に特徴的な[l]音の区別を示す。
このときは“明るいL”音だった。
1514年、スタニスワフ・ザボロフスキ Stanisław Zaborowski が現行の発音に近い“暗いL”音を示す字母に変更した。
本来はスラブ諸語の硬音《Л》に対応する字母で“暗いL”音[ɫ]だったが、音変化によって半母音[w]音となった。
ソルブ語(高地・低地とも)も半母音の[w]音である。
人工文字のコムストック文字パンフォネティコンでは、暗いL音を想定してこの字母が含まれている。
1440年頃、ヤクプ・パルコショヴィッツ Jakub Parkoszowic がポーランド語の他の拡張文字と共に考案した。
アキュートアクセント《´》(ポーランド語でクレスカ KRESKA) が変化した斜線をLに重ねて、ポーランド語に特徴的な[l]音の区別を示す。
このときは“明るいL”音だった。
1514年、スタニスワフ・ザボロフスキ Stanisław Zaborowski が現行の発音に近い“暗いL”音を示す字母に変更した。
本来はスラブ諸語の硬音《Л》に対応する字母で“暗いL”音[ɫ]だったが、音変化によって半母音[w]音となった。
ソルブ語(高地・低地とも)も半母音の[w]音である。
人工文字のコムストック文字パンフォネティコンでは、暗いL音を想定してこの字母が含まれている。
ナバホ語 Navajo language やトリンギット語 Tlingit language、クワキゥートル語 Kwakwala languageなどといったアメリカ先住民諸語では無声側面摩擦音[ɬ]を示す。
なお、トリンギット語のE-メール翻字では《L》で代用される (本来のLは〈LL〉と表記)。
この方式はアメリカ音声記号(《ƚ》の許容字形として) や汎チュルク文字でも採用されている。
連字〈TŁ〉で無声側面破擦音[tɬ] (アメリカ音声記号ではストローク付きラムダ《ƛ》)を示す。
イヌピアック語 Inupiaq language では、無声のL音を示し、下に点を付加して無声の口蓋化したL音を示す。
なお、トリンギット語のE-メール翻字では《L》で代用される (本来のLは〈LL〉と表記)。
この方式はアメリカ音声記号(《ƚ》の許容字形として) や汎チュルク文字でも採用されている。
連字〈TŁ〉で無声側面破擦音[tɬ] (アメリカ音声記号ではストローク付きラムダ《ƛ》)を示す。
イヌピアック語 Inupiaq language では、無声のL音を示し、下に点を付加して無声の口蓋化したL音を示す。
ラトビア語では1921年まで使用され、現行正書法では《Ļ ļ》に対応する。
ヴェネト語 Venetian language はフランス語の“湿音のL”に近い音とされているが、音変化で[e]音を示していたり無音化していることもある。
アルメニア語H-M式翻字ではGHAD《Ղ ղ》に対応し、[ʁ]音を示す。
ISO 11940式タイ語翻字ではLU《ฦ》に対応する。
ヴェネト語 Venetian language はフランス語の“湿音のL”に近い音とされているが、音変化で[e]音を示していたり無音化していることもある。
アルメニア語H-M式翻字ではGHAD《Ղ ղ》に対応し、[ʁ]音を示す。
ISO 11940式タイ語翻字ではLU《ฦ》に対応する。
- アパッチ[ɬ]、†アバール[tɬ, ɬ]、†アリュート(ヤナリフ)[ɬ]、イヌピアック[l̥]、イヤック[ɬ]、ヴィラモヴィッツェ[w]、ヴェネディック[w]、ヴェネト[ɫ, j, e, ゼロ]、ヴェントゥレーニョ[ɬ]、†ウクライナ[ɫ~l]、カシューブ[w]、キノート、クヮキゥートル[ɬ]、コユーコン[l̥]、ジカリラ[ɬ]、シレジア、ソルブ[w]、タオス[ɬ]、タナクロス[ɬ]、チペワイアン[ɬ]、ツーティナ[ɬ]、ツェズ[ɬ]、デネ[ɬ]、デネ=コーカサス祖語[ɫ]、ドグリブ[ɬ]、ナバホ[ɬ]、ハルコメレム(ハンクヮミナム方言)[ɬ]、†ハンティ、ベラルーシ[ɫ~l]、ポーランド[w]、‡マーシャル[ɫ]、マカー[ɬ]、ミカスキ[ɬ]、†ユピック[ɬ]、†ラトビア[ʎ]、ルスフットシード[ɬ]、
- RFE、アメリカ音声学[ɬ]、アルメニア転写[ʁ]、‡イヌイット転写[ɬ]、ウラル音声学、音声記号(メイエ-コーアン式)[ɫ]、CanIPA、ケルト語学、コムストック[ɫ, w]、スウェーデン方言字母、タイ翻字(ISO 11940)[lɯ]、汎ヨーロッパ[w]、‡ロシア転写(ラティンカ式)[l]、ロマンス語学[ɫ]
- ヴェネト語のものはポンド記号《£》及びバー付きL《Ƚ ƚ》が別体として許容されている。
- マーシャル語では《Ļ ļ》の代替表記。
ユニコード(合成) | (大)<U+0141,U+0323>、 (小)<U+0142,U+0323> |
文字参照 | (大)Ł̣.;、 (小)ł̣.; |
- ラテン文字L【L l】
- ラテン文字L WITH BAR【Ƚ ƚ】
- ラテン文字L WITH MIDDLE TILDE【Ɫ ɫ】
- ラテン文字L WITH BELT【ɬ】
- ラテン文字L WITH DOUBLE BAR【Ⱡ ⱡ】
- ラテン文字L WITH HIGH STROKE【Ꝉ ꝉ】
【LATIN SMALL LETTER L WITH STROKE - fileformat.info】
http://www.fileformat.info/info/unicode/char/141/i...
【LATIN SMALL LETTER L WITH STROKE - decodeunicode.org】
http://www.decodeunicode.org/en/u+0141/properties
http://en.wikipedia.org/wiki/L_with_stroke
http://it.wikipedia.org/wiki/Lingua_veneta
【Kreska ukośna - Polish Diacritics: how to?】
http://www.twardoch.com/download/polishhowto/strok...
http://www.fileformat.info/info/unicode/char/141/i...
- 【LATIN SMALL LETTER L WITH STROKE - fileformat.info】
【LATIN SMALL LETTER L WITH STROKE - decodeunicode.org】
http://www.decodeunicode.org/en/u+0141/properties
- 【LATIN SMALL LETTER L WITH STROKE - decodeunicode.org】
- http://www.decodeunicode.org/en/u+0142/properties
http://en.wikipedia.org/wiki/L_with_stroke
- 【イタリア語版】
- http://it.wikipedia.org/wiki/%C5%81
http://it.wikipedia.org/wiki/Lingua_veneta
【Kreska ukośna - Polish Diacritics: how to?】
http://www.twardoch.com/download/polishhowto/strok...
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