【人工文字・改良文字編】カテゴリです。
ハングル(北朝鮮ではチョソングル)を改造した人工文字をまとめます。
ラテン文字のように大・小文字の区別があるのが特徴。
佐藤敬之輔氏の著書『文字のデザインシリーズ・カタカナ』(1964年・丸善)に図版が掲載されている。
ガ[ɡ]行は《ㄱ》, ザ[z]行は《ㅅ》, ダ[d]行は《ㄷ》, バ[b]行は《ㅂ》の上にダイエレシスが付加される。
ハングル(北朝鮮ではチョソングル)を改造した人工文字をまとめます。
- ハングル以外の韓国語/朝鮮語の人工文字は【韓国語・朝鮮語の人工文字】へ。
- ハングルを使用した音声記号については【拡張ハングル】へ。
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1126653/78
ハングルの母音字はそのままで、子音字を算用数字に置き換えたもの。組み合わせ方法は現行ハングルと同じ。
『朝鮮語学史』で判明しているものでは《一》がㄱ,《二》がㄴ,《三》がㄷ,《四》がㄹ,《七》がㅅに対応している。
- (韓) 숫자글 / 수자문【數字文】
- 典拠:小倉進平『朝鮮語学史』(1940年・刀江書院)
ハングルの母音字はそのままで、子音字を算用数字に置き換えたもの。組み合わせ方法は現行ハングルと同じ。
『朝鮮語学史』で判明しているものでは《一》がㄱ,《二》がㄴ,《三》がㄷ,《四》がㄹ,《七》がㅅに対応している。
http://hyangto.pe.kr/L18.htm
ラテン文字に似せた字形で、大文字と小文字が存在。筆記体もある。
- (韓) 가로글씨
- 発表年: 1947
- 出典:『가로글씨 첫걸음』
ラテン文字に似せた字形で、大文字と小文字が存在。筆記体もある。
- ラテン文字Wが S《ㅅ》を表す。
http://www.bon09.com/reports/phd2010thesis/phd2010...
(16-17ページ目にカロプロスギの解説があります。)
横一列書き運動の際に作成されたラテン文字に似せたハングル改造文字で、『言語学大辞典(別巻) 世界文字辞典』(三省堂)にその図が掲載されている。
1947年、『文字の革命』というチェ氏の著書で紹介した横書きハングルの試案で、もっとも有名なもの。
カログルシ文字と字形が共通しているものが多い。
大文字・小文字の別が存在していて、筆記体もある。
(16-17ページ目にカロプロスギの解説があります。)
- (韓) 가로풀어쓰기
- 作成者: チェ・ヒョンベ【崔鉉培 / 최현배】(発表年: 1956)
- 出典:『文字の革命』글자의 혁명
横一列書き運動の際に作成されたラテン文字に似せたハングル改造文字で、『言語学大辞典(別巻) 世界文字辞典』(三省堂)にその図が掲載されている。
1947年、『文字の革命』というチェ氏の著書で紹介した横書きハングルの試案で、もっとも有名なもの。
カログルシ文字と字形が共通しているものが多い。
大文字・小文字の別が存在していて、筆記体もある。
- ラテン文字Tが U《ㅜ》を示したり、キリル文字のЯと同型の字母が YEO《ㅕ》を示す。
- 作成者: キム・ドゥボン【金枓奉 / 김두봉】
ラテン文字のように大・小文字の区別があるのが特徴。
- 母音記号EUがラテン文字《U》に近い形状に変化している。
- 母音を示すIEUNG《ㅇ》は語頭では表記されない。
http://www.corea.it/ju_si-gyeong.htm
字形はハングルの基本に忠実であるが、母音記号EUがラテン文字《U》に近い形状に変化している。
筆記体も考案されている。
- 作成者: チュ・シギョン【周時經 / 주시경】
- 出典『言葉の声』말의 소리
字形はハングルの基本に忠実であるが、母音記号EUがラテン文字《U》に近い形状に変化している。
筆記体も考案されている。
- 作成者: ト・トンボ
佐藤敬之輔氏の著書『文字のデザインシリーズ・カタカナ』(1964年・丸善)に図版が掲載されている。
- 母音記号EUが《凵》に近い形に変化している。
http://chogul.tistory.com/
たとえばTIKEUT《ㄷ》の逆向きが/r/音、PANSIOS《ㅿ》が英語sh[ʃ]音という風になっている。
- 作成者: キム・コッグル
たとえばTIKEUT《ㄷ》の逆向きが/r/音、PANSIOS《ㅿ》が英語sh[ʃ]音という風になっている。
- 二重子音は、{子音小文字+子音大文字} の順番。
- 二重母音は、{母音大文字+母音大文字} の順番。
スングル文字の派生で、子音字はスングルと共用されている。
母体となる子音字が母体母音字の上部に置かれている。
2008年に文字が一部改造され ( http://chogul.tistory.com/236 )、母音字が速記のような字形に変更されている。
母体となる子音字が母体母音字の上部に置かれている。
2008年に文字が一部改造され ( http://chogul.tistory.com/236 )、母音字が速記のような字形に変更されている。
- 二重子音は、母体字の前に子音小文字が置かれる。
http://www.geneo.net/contents/korean.html
- 作成者: モク・ジンヨ
- HIEUH《ㅎ》とPHIEUPH《ㅍ》を合成して、/f/ 音を示す。
- IEUNG《ㅇ》合成系が3種類(RIEUL《ㄹ》=/r/, PIEUP《ㅂ》=/v/, CIEUC《ㅈ》=/z/)。
http://www.donga.com/fbin/output?n=200710190060
- 作成者: チェ・ジェギョン【최재경】
- F字母はアヒル文字(神代文字系)のYに似ていて、V字母は漢字の《凵》に似ている字形。
- Z字母はCIEUCからの派生字母で、[ʒ]音は廃字のPANSIOS《ㅿ》を復活させて使用。
- 英語TH有声音[ð]はV字母を逆さにしたもので、無声音[θ]はその中央に加線したもの。
- L字母が語頭の場合、SSANGRIEUL《ᄙ》を使用するが、語中の場合は従来のハングル表記と同じ(例:《밀리언》)。
http://www.sejongstudies.org/
主に中国語普通話や英語表記用字母を追加している。
廃字となった字母を復活させたり、ハングルに補助記号を加えて改良している。
カロプロスギ系統のように字母を組み合わさず、アルファベット形式で表記されるが、中国語表記には従来通りの音節文字形式で表記される。
- 作成者: キム・ソクリョン【金石連 / 김석련】
主に中国語普通話や英語表記用字母を追加している。
廃字となった字母を復活させたり、ハングルに補助記号を加えて改良している。
カロプロスギ系統のように字母を組み合わさず、アルファベット形式で表記されるが、中国語表記には従来通りの音節文字形式で表記される。
- IEUNG《ㅇ》は[w]音表記のみ使用され、母音は母音字単独で示している。
- 有声音表記はハングル字母に小さな丸《。》が付加される。
- 濃音字母は放出音を示すが、SSANGHIEUH《ㆅ》は[ħ]音を示す。
- 作成者: チェ・ヒョンベ
ガ[ɡ]行は《ㄱ》, ザ[z]行は《ㅅ》, ダ[d]行は《ㄷ》, バ[b]行は《ㅂ》の上にダイエレシスが付加される。
http://hubbiz.diva.or.kr/network.brd/_7.7/?shell=/...
中国語の複雑な発音をほぼ表記可能になっている。
- 作成者: チョン・ウォンス【鄭元洙 / 정원수】(作成年: 2007年9月8日)
中国語の複雑な発音をほぼ表記可能になっている。
- 中国語子音SH[ʂ]はIEUNG-SIOS《ᅅ》, LはSSANGRIEUL《ᄙ》, ZH[tʂ]はIEUNG-CIEUC《ᅈ》で表記。
- 中国語母音YUEはYU-E《ᆐ》, AOはA-O《ᅶ》, YOUはYEO-O《ᅽ》で表記。
http://foolswisdom.com/users/sbett/saundspel.html
廃字になったハングルと新たに作成されたハングル字母によって、英語を表記する案。
なお、ラテン文字大文字をハングルのように組み合わせる例もある。
廃字になったハングルと新たに作成されたハングル字母によって、英語を表記する案。
なお、ラテン文字大文字をハングルのように組み合わせる例もある。
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