ラテン文字などの拡張補助文字や人工文字、ユニコード絵文字など特殊文字に関するウィキです。

拡張ラテン文字辞典 - 拡張ラテンF】カテゴリです。
ここでは、ラテン文字ミドルチルド付きF LATIN LETTER F WITH MIDDLE TILDE を取り上げます。

LATIN SMALL LETTER F WITH MIDDLE TILDE - ミドルチルド付きF小文字【ᵮ】

文字名称不明
大文字ユニコード未登録
小文字
文字部首F部
ユニコード(小)U+1D6E
文字参照(小)ᵮ
仮名転写フ[fˠ, fˤ]
IPA点字DOTS-124+5+12456《⠋⠐⠻》
ASCII翻字X-SAMPA《f_e》, キルシェン《f<H>》
代替字形fˠ fˤ (1989年以降のIPA)

由来

解説

IPAの補助記号であるチルドオーバレイ TILDE OVERLAY を横線の下に付加した字母。
軟口蓋化した[f]、又は、咽頭化した[f]を示す。
1989年以降、上付きラテン文字ガンマ?《ˠ》と上付きラテン文字有声咽頭摩擦音?《ˤ》がIPAに追加されてからは、前者は上付きガンマ、後者は上付き有声咽頭摩擦音で代用することが許容されるようになった。
CanIPAでは軟口蓋化したもののみを示す。
ユニコードでは、4.1で採用された。
ちなみに、対になる有声音[v]のものはユニコードに登録されていない。

中世ヨーロッパ略字

中世ヨーロッパ略字では、チルド及びチルドオーバレイ付き字母は略記を示す。
ユニコード標準字形と異なり、横線の上にチルドオーバレイ符号が付いているが、統合されていると思われる。
この字母の後に《m》が付けば festum「休日, 祭日」、或いは、《o》が付けば filio「息子に」、という風に発音が異なっている。

使用言語・文字

特殊文字

  • IPA[pˠ, pˤ]、CanIPA[pˠ]、中世ヨーロッパ略字

異体字

  • 中央ヨーロッパ略字に見られる、横線の上にチルドオーバレイが付加されているもの。

関連項目

親字

参考HP

ラテン文字

【LATIN SMALL LETTER F WITH MIDDLE TILDE - fileformat.info】
http://www.fileformat.info/info/unicode/char/1d6e/...
【LATIN SMALL LETTER F WITH MIDDLE TILDE - decodeunicode.org】
http://www.decodeunicode.org/en/u+1d6e/properties
【N2632 - Proposal to Encode Phonetic Symbols with Middle Tilde in the UCS】
http://std.dkuug.dk/JTC1/sc2/WG2/docs/n2632.pdf
【Typographia, or the Printers' instructor】
http://books.google.com/books?id=_zgWAAAAYAAJ&hl=j...
【A dictionary of the art of printing】
http://books.google.com/books?id=QLXukDnn4PMC&hl=j...

Wiki内検索

メニューバーA

記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

管理人/副管理人のみ編集できます