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基本ラテン文字B b】を取り上げます。
文字名称ビー / BEE
大文字(半)B、(全)B
小文字(半)b、(全)b
ラテン語名ベー / BE
IPANo.102 有声両唇破裂音
NATO式呼称ブラボー / BRAVO
セム系文字原義
源流フェニキア文字ベート / BETH, BET《𐤁》
源流ギリシャ文字ベータ / BETA《Β β》
源流古イタリア文字ベー / BE《𐌁》
ユニコード(半角)(大)U+0042、(小)U+0062
ユニコード(全角)(大)U+FF22、(小)U+FF42
文字参照(半角)(大)B、(小)b
文字参照(全角)(大)B、(小)b
画数(大)3画、(小)2画
仮名転写ブ[b]、プ/(ピンイン翻字で)ブ[p]、(ショナ語の)ブ[ɓ]、(フィジー語の)ンブ/ムブ[mb]
ローマ数字数価(中世ヨーロッパ)300
16進数価11
モールス信号-・・・[ツートントントン]
点字DOTS-12《⠃》(U+2803)
スモールキャップʙ (U+0299)
上付き文字ᴮ (U+1D2E)、ᵇ (U+1D47)
下付き文字ユニコード未登録
イタリックB b 《𝐵 𝑏》(U+1D435 , U+1D44F)
ドイツ文字ベー / BE《𝔅 𝔟》(U+1D504 , U+1D51E)
フレイザーバ / BA《ꓐ》(U+A4D0)
異体字-

解説

ラテン文字第2字である《B b》は、ギリシャ文字ベータ《Β β》やキリル文字ヴェー《В в》の大文字は同型であるが、発音は現代ギリシャ語とロシア語ではヴ[v]音と異なる。
ベータから派生した古イタリア文字ベーはエトルリア語では文字表以外では使用されなかった。
小文字は《B》の上部のボウル部分が省略されて生まれた。

発音

基本発音はブ[b]音だが、中国語ピンインやアイスランド語などでは無声のプ[p]音を示す。語末の無声化はドイツ語やオランダ語などで見られる。
ショナ語(ジンバブエの言語)やツォウ語(台湾少数民族言語)では入破音のブ[ɓ]を表す。
フィジー語では1字でンブ[mb]音を表す。

字形

ドイツ文字ベー大文字はファウ大文字と形状が紛らわしい。
筆記体
筆記体大文字は、ほとんどの国のものが活字体にほぼ近いが、チェコ式は丸みを帯びた形状になっている。

点字

DOTS-12《⠃》が基本字形。世界各国の諸言語のラテン翻字は一部を除き、これに沿っている。

派生文字

  • 19世紀のアルバニア語ギリシャ文字ではキリル文字ベー《Б》を借用した字母の小文字として、ラテン文字《b》を借用している。
  • ルーン文字では、BERKANAN BEORC BJARKAN B《ᛒ》というこの字母に似た字母を使用。点付きルーン文字では、DOTTED-P《ᛔ》というラテン文字の字形に近くなった派生字母が作られた。
  • チェロキー文字は字形のみを借用した最終字母(85番目) YV《Ᏼ》を使用。
  • カナダ音節文字では小文字《b》を借用したAIVILIK B《ᖯ》がある。
  • デセレット文字ではBを変形したと思われるBEE《𐐒》とVEE《𐐚》がある。
  • ウォレアイ文字CHI[ʧi]はラテン大文字《B》の字形のみを借用している。

特殊用法

スモールキャピタル

フレイザー文字

ラテン文字の基本発音と同じ。単独では[ba]という音節を示す。

備考

  • 旧ソ連の汎チュルク文字では、小文字がスモールキャピタルになっている言語がある。
  • ピンインの仮名文字翻字では、バ行の字母を用いている辞書や参考書がある。

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記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

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