ラテン文字などの拡張補助文字や人工文字、ユニコード絵文字など特殊文字に関するウィキです。

拡張仮名文字 > 発音仮名】カテゴリです。
ここでは濁点で表現される発音用拡張仮名文字を取り上げます。

濁点付きカタカナ

ユニコードでは字母の合成で表現する。
一部の文字はMS系フォントやメイリオなどJIS X 0213に完全対応しているフォントで表現できる。

PHAYNGEAL A【ア゙】/PHAYNGEAL I【イ゙】/PHAYNGEAL E【エ゙】/PHAYNGEAL O【オ゙】

アラビア語AIN《ع》[ʕ]の音である有声咽頭摩擦音を示すために用いられることがまれにあり、『旅の指さし会話帳(39)エジプト』(情報センター出版局)で、エジプト・アラビア語の《ع》の解説で、濁点付きアのみ例示字形が確認できる。『世界の文字と言葉入門(7)』(小峰書店)では例示字形は取り上げられていないが《ع》の解説で“だく点がついたような音”という説明が見られる。
ネットスラングや漫画の表現などで使用される俗用表記に見られ、擬音語としての子音発音表記はおそらく[ʕ]か[ɦ]と思われる。

VU【ヴ】

原則的に英語などの[vu]又は[v]の発音表記を示す。日本語での発音は[βɯ]であり、ヴァ行音は日本語では[β-](モンゴル語キリル文字の《В》などに見られる)となり、発音変化で[b-]音となった[v-]音由来の外来語はバ行で表記される。
アラビア語の標準語フスハーには[v]音が存在しないため、発音仮名表記では有声咽頭摩擦音[ʕu]を示すことがまれにある。

RRA【ラ゙】/RRI【リ゙】/RRU【ル゙】/RRE【レ゙】/RRO【ロ゙】

ネット上で巻き舌の[r]音を示すために表現されている表記法。

VA【ヷ】/VI【ヸ】/VE【ヹ】/VO【ヺ】

明治時代〜昭和20年代ごろまで使用されていた[v]音表記の仮名文字。実際の発音は[βa, βi, βe, βo]。
ユニコードに登録済みで、Macの機種依存文字としても採用されている。
のちにVU《ヴ》に小文字《ァ, ィ, ェ, ォ》との組み合わせ文字のみに統一され、正書法に採用されている。

濁点付きひらがな

PHAYNGEAL A【あ゙】/PHAYNGEAL I【い゙】/PHAYNGEAL E【え゙】/PHAYNGEAL O【お゙】

ネットスラングや漫画の表現などで使用される俗用表記に多く見られ、擬音語としての子音発音表記はおそらく[ʕ]か[ɦ]と思われる。

HIRAGANA VU【ゔ】

《ヴ》と対になる濁点付きひらがな。原則的に[vu]音に由来する[βɯ]音を示す。
アラビア語の標準語フスハーには[v]音が存在しないため、発音仮名表記では有声咽頭摩擦音[ʕu]を示すことがまれにある。

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記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

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