IPAから派生した音声記号を取り上げます。
http://en.wikipedia.org/wiki/Extended_IPA
言語障害の発音分析のために拡張されたIPA。略称はExtIPA。
IPAに〈¡, ʩ, ʪ, ʫ, ʬ, ʭ〉とわずかながら新字母が付加され、新たなダイアクリティカルマークやスペース調整文字で発音を示すものが中心になっている。
ダイアクリティカルマークが豊富に使用されているため、PCのユニコードフォントでは表現が難しいものが多い。
言語障害の発音分析のために拡張されたIPA。略称はExtIPA。
IPAに〈¡, ʩ, ʪ, ʫ, ʬ, ʭ〉とわずかながら新字母が付加され、新たなダイアクリティカルマークやスペース調整文字で発音を示すものが中心になっている。
ダイアクリティカルマークが豊富に使用されているため、PCのユニコードフォントでは表現が難しいものが多い。
http://www.archive.org/details/ComprehensiveArticu...
http://en.wikipedia.org/wiki/International_Phoneti...
IPAにまだ認定されていない音声記号を追加したもの。
《¡, ᴙ, ᵿ》などが追加されていたり、吸着音記号の連字やリガチャ《ǃ˞》が見られる。ベルト付きL《ɬ》のベルト記号を他の流音に加筆したものもある。
英語版ウィキペディア内の項目では、2011年5月9日現在、ユニコードで表示できない字母も見られる。
http://en.wikipedia.org/wiki/International_Phoneti...
IPAにまだ認定されていない音声記号を追加したもの。
《¡, ᴙ, ᵿ》などが追加されていたり、吸着音記号の連字やリガチャ《ǃ˞》が見られる。ベルト付きL《ɬ》のベルト記号を他の流音に加筆したものもある。
英語版ウィキペディア内の項目では、2011年5月9日現在、ユニコードで表示できない字母も見られる。
http://std.dkuug.dk/jtc1/sc2/wg2/docs/n4030.pdf
読みやすいように文頭や固有名詞のIPAを大文字で示したもので、ユニコードに登録されていないIPA大文字も新たに創作され、’11年4月29日にユニコード未登録のIPA大文字のUCS登録申請を行なった。
それ以前のアメリカ音声記号やアフリカ・アルファベット、チワン語旧正書法などで創作されてきたIPAの字母を大文字化したものはそのまま採用されている。
- 発表年: 2011
読みやすいように文頭や固有名詞のIPAを大文字で示したもので、ユニコードに登録されていないIPA大文字も新たに創作され、’11年4月29日にユニコード未登録のIPA大文字のUCS登録申請を行なった。
それ以前のアメリカ音声記号やアフリカ・アルファベット、チワン語旧正書法などで創作されてきたIPAの字母を大文字化したものはそのまま採用されている。
- スクリプトG?《ɡ》の大文字は《G》そのものではなく、小文字をそのまま大文字に合わせたものとなっている。
- リバースドオープンE《ɜ》大文字は、代替表記のキリル文字ZE《З》に代わるチワン語第3声調記号表記用として申請する予定の草案*1も見られる。
- 拡張発音記号へ。
1925年4月に開催された国際音声学協会のコペンハーゲン会議で、音声学者によるIPAの字母と補助記号追加提案が多数あった。
『研究社英語學辞典』(研究社, 1953)によると、長音記号をドットによるものへの変更、音節主音記号としてリングビローを使用する案があった。
このとき、そり舌音を示すフック付き字母《ɖ, ɭ, ɳ, ʂ, ʈ, ʐ》の提案があり、この案がIPAに採用された。
他にスウェーデン方言字母からの借用による口蓋化子音字母の導入やアメリカ先住民音声記号からの借用による[ʕ]音表記用の上付きエプシロン《ε》の導入も提案された。
『研究社英語學辞典』(研究社, 1953)によると、長音記号をドットによるものへの変更、音節主音記号としてリングビローを使用する案があった。
このとき、そり舌音を示すフック付き字母《ɖ, ɭ, ɳ, ʂ, ʈ, ʐ》の提案があり、この案がIPAに採用された。
他にスウェーデン方言字母からの借用による口蓋化子音字母の導入やアメリカ先住民音声記号からの借用による[ʕ]音表記用の上付きエプシロン《ε》の導入も提案された。
http://std.dkuug.dk/jtc1/sc2/wg2/docs/n2366r.pdf
1949年版IPAをベースに、中国語各種方言や少数民族言語研究のために拡張したもの。
t, d, n, lにカール記号を付加した字母や『中国音韻学研究』(カールグレン著, 趙元任訳, 1940)に収録されているスウェーデン方言字母由来の特殊音声記号が追加されている。
記号表には連字が多く収録されている。
1949年版IPAをベースに、中国語各種方言や少数民族言語研究のために拡張したもの。
t, d, n, lにカール記号を付加した字母や『中国音韻学研究』(カールグレン著, 趙元任訳, 1940)に収録されているスウェーデン方言字母由来の特殊音声記号が追加されている。
記号表には連字が多く収録されている。
日本音声学会がIPAをもとに一部字形を改造したりしたもの。
“L-R DIGRAPH”やスモールキャピタルのアフリカ諸語ENGなどがある。
縦向きの長方形(IPAの“COMBINING LEFT ANGLE ABOVE”に相当)などの独自の特殊記号がある。
さらに、『国語国文学資料図解大事典(上巻)』(全国教育図書)によると、出っ歯の人の発音を示すために考案された変わり種の字母も存在する。
“L-R DIGRAPH”やスモールキャピタルのアフリカ諸語ENGなどがある。
縦向きの長方形(IPAの“COMBINING LEFT ANGLE ABOVE”に相当)などの独自の特殊記号がある。
さらに、『国語国文学資料図解大事典(上巻)』(全国教育図書)によると、出っ歯の人の発音を示すために考案された変わり種の字母も存在する。
アフリカ諸言語の発音を示すために1930年代に造られた当時のIPAをもとにした音声記号。
アフリカ・アルファベットに近い。
基本的に現在のIPAに近いが、《ȸ, ȹ》が採用されたり、ショナ語用に《ȿ, ɀ》が追加されているのが大きな違い。
IPAの[ɸ]が《ƒ》、[β]が《ʋ》と一部現在のIPAと異なるものが採用されていたが、現在はIPAと同じ字形に変更されている。
アフリカ・アルファベットに近い。
基本的に現在のIPAに近いが、《ȸ, ȹ》が採用されたり、ショナ語用に《ȿ, ɀ》が追加されているのが大きな違い。
IPAの[ɸ]が《ƒ》、[β]が《ʋ》と一部現在のIPAと異なるものが採用されていたが、現在はIPAと同じ字形に変更されている。
http://www.archive.org/details/neaphoneticalpha00w...
後記の合同委員会式音声記号と共通した記号が多く、英語の連字のリガチャやマクロン付き母音字を取り入れている。
- 典拠:『The N.E.A. phonetic alphabet with a review of the Whipple experiments』
後記の合同委員会式音声記号と共通した記号が多く、英語の連字のリガチャやマクロン付き母音字を取り入れている。
1960年代の旧ソ連時代、キリル文字式のロシア言語学記号に代わる目的で作成されたIPA改良の発音記号。
トルベツコイ式の音声記号のほとんどを取り入れている。
上付き・下付き記号を取り入れたり、キリル文字やアラビア文字から字母を取り入れている。
『Общая Фонетика』(A.R.ジナーエフ著, 1960)で採用されている。
トルベツコイ式の音声記号のほとんどを取り入れている。
上付き・下付き記号を取り入れたり、キリル文字やアラビア文字から字母を取り入れている。
『Общая Фонетика』(A.R.ジナーエフ著, 1960)で採用されている。
http://webspace.qmul.ac.uk/cjpountain/phonalph.htm
スペインの言語学で使用される音声記号で、IPAに一部改変を加えたもの。
幅を《x》のサイズに合わせた《đ》や中央が隙間になっている《o》と《u》はユニコード未登録の字母である。
ダイアクリティカルマークを多用している。
特に《ƀ》[β]や《đ》[ð (仮名文字による発音転写はズではなく“ド”)]などの有声音に横棒を加えた字母が有名である。
スペインの言語学で使用される音声記号で、IPAに一部改変を加えたもの。
幅を《x》のサイズに合わせた《đ》や中央が隙間になっている《o》と《u》はユニコード未登録の字母である。
ダイアクリティカルマークを多用している。
特に《ƀ》[β]や《đ》[ð (仮名文字による発音転写はズではなく“ド”)]などの有声音に横棒を加えた字母が有名である。
- 上が《m》で舌が《n》の上下型重ね字母がある。
http://liceu.uab.es/~joaquim/language_resources/sp...
前述のものと異なりダイアクリティカルマーク付き字母が中心で、一部の特殊文字が含まれない。
- 作成者: ナバロ・トマス Navarro Tomás (作成年: 1918)
前述のものと異なりダイアクリティカルマーク付き字母が中心で、一部の特殊文字が含まれない。
http://en.wikipedia.org/wiki/Czech_phonetic_transc...
チェコの言語学で使用されている音声記号。
チェコ語のアルファベットがベースになっているため、キャロン付き字母を採用したり、IPAでは無声化を示すリングビローを音節主音の記号として使用している。
チェコの言語学で使用されている音声記号。
チェコ語のアルファベットがベースになっているため、キャロン付き字母を採用したり、IPAでは無声化を示すリングビローを音節主音の記号として使用している。
1980年代ごろ、言語障害の研究のために作成された音声記号。
スモールキャピタルや算用数字を音声記号として取り入れている。
IPAにこれらの音声記号の追加提案を出したが、採用されなかった。
スモールキャピタルや算用数字を音声記号として取り入れている。
IPAにこれらの音声記号の追加提案を出したが、採用されなかった。
- 【非ユニコード系特殊表記法】を参照。
http://www.ayola.org/
人工言語・アイオラ語の固有名詞の発音表記用に使用される音声記号。
ギリシャ文字やキリル文字でIPAに似た字母を取り入れている。
WGL4でIPAと同型のものはそのまま取り入れている ([æ, ð, ø, ŋ, œ, θ]の6種)。
《ɔ》と《ʌ》を除いて、Windows XPの基本欧文フォントで表記可能。
人工言語・アイオラ語の固有名詞の発音表記用に使用される音声記号。
ギリシャ文字やキリル文字でIPAに似た字母を取り入れている。
WGL4でIPAと同型のものはそのまま取り入れている ([æ, ð, ø, ŋ, œ, θ]の6種)。
《ɔ》と《ʌ》を除いて、Windows XPの基本欧文フォントで表記可能。
- ギリシャ文字からの代替字母は、γ[ɣ], ε[ɛ], ι[ɪ], υ[ʊ]。
- キリル文字からの代替字母は、ч[ɥ], э[ɜ], ұ[y], ә[ə]。
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