ねじれの関係
最終更新：ID:ubrZ2mk6tg 2016年05月28日(土) 21:47:24履歴
ねじれの関係 
◇
青空の似合わない男だな。
久しぶりに会った“冥誘軍師”ハデスはまるで日向ぼっこでもするかのように天幕の中で目を細めていて、それがなおさらコイツのもつ血と屍の臭いが染み付いた雰囲気にそぐわなくてそう感じる。
「やーやー、おひさー」
「ああ、そうだな」
これがボクのような日の光の下が似合う超絶美少女、“閉じた石の瞳”ミノルラピスだったら、画家が自分の才能の無さに絶望して筆を折るような芸術的な光景が出来上がるだろうに。
ボクがハデスに話しかけたことでようやくボクの存在に気付いたハデス軍幕僚どもを一瞥によって封殺し、軽快に言葉を紡ぐ。
「軽く一年くらい会わなかったんじゃない？ お互い忙しい身だからね」
「ああ、そうだな」
「最近元気が無いんだって？ 気晴らしにどっか一緒に遊びにいく？」
「ああ、そうだな」
「王様に頼めばノスフェラトゥやリャナンシーの綺麗どころ紹介してくれると思うよ。きみほどのドレイクならラミアだろうがハイゴブリンだろうがより取り見取りだろうし」
「ああ、そうだな」
「それとも人族領にお忍びいってみる？ イグニスの腕輪のひとつやふたつ用意してあげるよ。一緒に買い食いはどうだい」
「ああ、そうだな」
「……ねえ、ボクとキスしよっか」
「ああ、そうだな」
ダメだこりゃ。
短いやり取りだけど、そう確信するには十分すぎるほどだった。
ボクはハデスにどうも嫌われているというか、苦手に思われている節があるんだけど、そのボクを目の前にしてこの反応である。
軍を展開中だというのにここまであっさり入り込めたことで嫌な予感はしていたが。
“天啓軍師”ヘブン・クライマーの死はそれほど大きなものをコイツから持って行ってしまったらしい。
ボクとはまったく馬が合わない同僚、“嵐を呼ぶ羅刹”ガインが自ら頭を下げて頼み込んでくるくらいだ。相当まいっているのだろうとは予想していたが、さすがにここまでとは予想外だった。
王への報告に帰還したボクが、同じく王のもとを訪れていたガインとバッタリ出くわして『どうかハデスを正気に戻してやってほしい』と頼まれたのがつい三時間ほど前の話。ま、表現はもっとオブラートに包んだというか、ハデスの誇りを考慮した、脳筋には珍しい婉曲な表現だったけど。
きみがやればいいじゃあないかと理由を尋ねてみれば、無駄にまっすぐな目でボクの目を見ながらきっぱり言い切りやがった。
『相手の心をひっかきまわすのはおぬしの得意分野だろう』
言ってくれるじゃないですか脳筋の分際で。
ボクが何言われても傷つかないとでも思ってんの？
プチむかついたのと気まぐれと、あとは六魔将の誇りに免じて巧遅より拙速とばかりにその足でそのままハデスが軍を展開している場所まで【テレポート】してきたわけだけど。
こいつは重症だ。任された分の仕事はちゃんとこなしているらしいが、どう見ても染み付いた経験と優秀な能力が機械的に事態を処理しているだけに過ぎない。遠からず破綻する可能性は高いし、そうなったらボクにコイツの分の仕事が回ってくる可能性は高い。
六魔将ってやっぱ少なくない？ 人手ならぬ蛮手が足り取らんよ。しかも先の戦いで六魔将の一人が討ち取られ、いまだに空席だし。
次の任命は王ではなく、坊ちゃんことファウストが行うとかで、埋まるのはしばらく先になるそうだ。すごく不安である。
黒の軍をあれに譲る準備を着々と進めているのは理解できるが、あの甘ちゃんのことだ。優秀な狼よりも、自分に尻尾を振る犬を捕まえてくるかもしれん。
そーゆー意味合いでも、あいつのお目付け役であったハデスにはしっかりしてほしいんだけど。
気まぐれだろうが、一度引き受けた以上はしっかり依頼をこなしたい。
どうしよっかな。クライマーの後継者を見つけたとか適当ほざいてやろうか。却下、いらんこと言ってぶち殺されるのは御免である。
悪ふざけで死ぬのもボクらしくて悪くないが、六魔将同士がこんなくだらない理由で同士討ちなんて始めた日にはさすがに王に申し訳が立たない。
おそらくは、これは彼が経験した初めての挫折なのだろう。周囲のだれよりも優れていたがゆえにハデスは真の意味で躓いたことが無く、だからこそいま彼は起き上がり方を知らずにあがいている。
意地悪な言い方をすれば、エリートゆえの脆さ。ボクには無縁な悩みだ。いちおうドレイクと同じく蛮族の貴種たるバジリスクであることは間違いないけど、振り出しがモルモットだったからね。
でもこの【コピー・ドール】に失敗して魂が半分抜け出たまま固定されちゃったようなハデスの顔見ているとなぁ。
なんだか無性に腹が立ってくるんだけど。
そういえばボクの部下のハデス様ファン倶楽部（非公認）メンバーズも最近『ハデス様が心配で、仕事が手につかないわ』とかふざけたことぬかして動きが悪いし。
あ、なんか考えてたらどんどんムカついてきた。
よし決めた。こいつ殺そう。
こんな状態になってまで生きながらえる方が彼にとっては苦痛だろう。まるで生ける屍だ。だったらさっくりほんものの死者のカテゴリに押し込んで、好敵手のもとにボクの手で送ってやろう。うん決めた。
ハデスを殺したらガインが敵に周るだろうから、先手を打ってこのあとにガインも殺そう。そんでもってお坊ちゃんを適当に言いくるめて空いた席の後任にボクの息のかかったやつを送り込んでやろう。六魔将のうち過半数がミノルラピス派閥なら、少しは動きやすくなるだろ。
そうと決めたら話は早い。ボクは口笛を吹きながらハデスに歩み寄る。
「まさかたった一人の人間の死が、きみをここまで変えてしまうとはね。もしかして初めてだったのかい？ 首をやってもいいと思える敵に出会ったのは」
適当に口を動かしながら慎重に距離を測る。返答は気にしない。どうせ呆けた相手だ。しかし戦闘面での能力差は歴然だし正面からやるとふつーに負けるから、初太刀で一気に仕留めてしまおう。
この戦力差もあってガインは隙だらけのハデスとボクを引き合わせるという選択肢を取ったのだろうが。残念だったな脳筋。ボクがまっとうな神経で行動するとは思わないことだ。
「つらいよね。ボクもそこそこ長生きだから理解できるよ。ま、ボクの場合はそんな相手の心臓を根こそぎ奪ってきたから今もここにいるんだけどね」
会話の中に混ぜてこっそり【アポート】の詠唱を開始する。
真、第七階位の転。召喚、瞬間、物体――召物（ヴェス・セヴティ・ラ・フザ。イストデア・カイロス・チエーラ――プロスクリスィ）
呼び出すのはボクの手持ちの中で最も強力な魔剣。重いしかさばるし五月蠅いので、普段は拠点の奥深くに封印している切り札だ。
かつて霧の街を統治するバジリスクから貰った一品で、入手の経緯を考えるにたぶんオリジナルではなくレプリカだろう。でもその力は噂に伝え聞くオリジナルと比べまったく遜色ない。
輪廻から外れし亡者たちの呼び声――イル・ブラッド。
生者を死者へと導き、死者をアンデットへと穢し、アンデットを生者の前に招き寄せる呪われた魔剣だ。
なんだかんだコイツとの付き合いも長いので、今のボクが使えばアンデットを支配下に置いたり、一度支配下に置いたアンデットを狙って呼び出すこともできる。
まー疲れるので滅多にやらないし、やるとしても一日に一度が限度だけど。しかも下手に関係を強く結びすぎると、向こうから勝手に出てくることがあるから困りものである。
今のハデスなら、二つ名の由来となった冥界からの呼び声が彼自身をいざなうだろう。そんな考えが脳裏をよぎり、皮肉が顔を笑みのかたちに歪ませる。
「まあ深く考えることはないよ。不老長寿もボクらの強さの一端なんだ。百年も生きれば老い衰える方が悪い。そうだろう？ 長生きできない病弱で短命なクライマーが弱いのさ。きみの勝ちだ。それだけの話さ」
それじゃさよなら。
伸びをするかのように両手を頭の上に持ち上げ、下ろす動作に合わせて詠唱を完成させる。近接攻撃の動きに魔法行使を合わせる《マルチアクション》と言われるテクニックだ。
手の中に握られるずっしりとした漆黒の重み。のっけからトップスピードで振り下ろされる二メートルを超える刀身は、新たな黄泉路への旅人を歓迎するかのように紅い霞を吐いた。
◇
血飛沫が地面を濡らした。
地面からしゅうしゅうという異音と共に煙が吹き上がる。
毒の血液。つまりボクの血だ。
「あはっ、なーんだ」
ちゃんと生きてるじゃん。
「知ったような口を叩くな……貴様に彼の何がわかるというのだ」
「馬鹿だなぁ。知らないから知ったような口を叩けるんじゃないか」
ようやくボクを見たね。
ボクの血を浴びた雑魚どもが顔を抱えて周囲を転がり回っている。目にでも入ったのかい？ ご愁傷さま。
深い傷ではない。魔法で癒せば明日からの行動に支障は出ないだろう。ボクの斬撃を弾いてさらに反撃したのは見事、剣と一心同体たるドレイクの面目躍如といったところか。
でもいつもの鋭さは見る影もない。たかだか右腕を割り込ませたくらいで首への一撃を防げるどころか、その右腕さえも切断できずに半ばまで食い込んだところで止まってしまうとは。
だからといって、浅い傷でもない。ちょっと呆けているだけだ。コイツの魂は死んじゃいない。
「何のつもりだミノルラピス」
「別にぃ。仲間割れを想定していない六魔将なんていないだろ？ ま、今回は違うけど。“嵐の”に頼まれたんだよ。きみを正気に戻してやってくれって」
「……ガインに？」
秘密にしてくれって言われたけど別にいいや。バルバロス同士で約束が守られると思われる方が甘いのだ。そもそも約束していないし。
このことは内密にと一方的に言ったのはあちらの勝手で、ボクはそれにハイハイと相槌を打ちながら聞いていただけ。それで受け入れられたと思い込むのもあちらの勝手だ。ボクは悪くない。
「ボクもきみもバルバロスだ。調子を取り戻すには血を流すのが一番だろう。どうだい、少しは目が覚めた？」
どっちでもよかったのだ。流れるのはコイツの血でも、ボクの血でも。
ハデスを殺せても、殺せなくても。
流すのが身体の血でも、心の血でも。
とりあえずこのまま血をだくだくと流し続けると貧血で動けなくなりそうなので、邪眼で凍らせて無理やり止血する。
「ボクらバルバロスは自分に嘘をつかない。他人なら騙しもしよう、裏切りもしよう、だからこそ、自分にだけは徹頭徹尾忠実で誠実だ」
調和を謳いながら妥協の果てに剣を取り、今や自分の信徒に与える最初の特別は排斥すべき相手を見つける術だなんていう始祖神の眷属どもにはわからん感覚らしいがね。
一度自分に誓って決めたことは命を懸けてでもやり通す。野良猫よりも気まぐれなボクがしつこく六魔将だなんていう面倒を背負い続けている理由だ。中には死んでもやり通すやつも稀によくいる。
――ずーとずっといっしょだよ？
ふと、耳元でボクがかつて殺した誰かの、懐かしい舌足らずな声が聞こえた気がした。気のせいかもしれない。こんな魔剣を持っているから、呼びに来たのかもしれない。
絶賛ボクは暗殺に失敗して敵地に単騎の大ピンチセール中だしね。
「何が言いたい？」
「自分で決めたことに抵触したから、ボクの言い分に反発したんだろう？ それがいったい何なのかは知らないし、あんま興味もないけど」
憶えていてやりなよ、きみが自分に誓った『彼』の在り方を。
それが悼むということで、その形を認識するのが見送るということだ。
彼は死んだんだよ。
生き残った者はそれを受け入れなければならない。葬式は生きている者が行うしかないのさ。死者は主役になれても手配はできないんだ。
この緊迫した状況下で目を逸らしたところを見るに、堪えきれなくなるほどボクの言葉の刃はハデスの心にクリティカルしたらしい。
「……わかっているさ」
「いいや、わかっていないね。ボクらバルバロスと人族の生死感は違い過ぎて、今のきみが抱いている感情は人族のそれで解決すべき感情だ」
これがボガードとかなら理解できる余地は皆無に等しかっただろう。早熟多産のやつらは死を恐れない。死んでもまた生まれ変わって殺せばいいと思っている。
でも、ドレイクやバジリスクなどの上位蛮族は個の強靭さに反比例するかのように出生率が低く、下位蛮族に比べ子供を大切に育てる傾向がある。人族の命を重視し死を厭う価値観を理解する下地はあるはずだ。
さて、道は教えた。復活を望む友もいる。
これでハデス君なら歩き始めることができるだろう？
満たされることは二度となくとも、ここまで用意をされたら動かざるを得ないのがボクの知るハデス君という蛮物のはずだ。
ボクはそう思ったし、目と目を通じてボクがそう思ったのを彼が読み取ったのもわかった。
「……やはり貴様は好かんな」
「ボクはきみのこと、嫌いじゃないんだけどね」
ボクは笑った。ハデスは笑わなかった。
「じゃ、用事は済んだし帰るね」
「やれやれ、ここまでやって素直に返すとでも思っているのか？」
言葉ほどのやる気は無く、むしろ部下の手前形だけでも言っておこうという口調でハデスがのたまう。だったらボクはその信頼に応えてみせよう。口笛で合図は送信済みだ。
「さっきも言ったろ？ 仲間割れを想定していない六魔将なんていないのさ。始める前から逃げ支度は終わっている――おいで銀影号三世」
空を切り裂いて飛来した影がハデスたちのもとに突っ込んだ。寸前に気付いた者もいたが、気づいたからと言って避けきれる速度ではない。衝突音と悲鳴が上がる。
これがハデスのもとに【テレポート】で移動しながら対面までに三時間もかかった理由。うっかり全面戦争になっても逃げきれるように、周囲にボクの部下を配置しておいたのだ。ハデスが腑抜けていたおかげで三時間で済んだともいえる。
銀影号三世はボクが雛のころから育てたソニックスワローだ。破壊力を尊ぶ蛮族どもは捕まえるのに苦労する割に食べるところは少ない肉くらいにしか思っていないが、その速度は空を飛ぶ生物の中でもトップクラス。地を這う生物とは敏捷性の次元が違うのは言うまでもない。その速度で先制を取って戦闘のアドバンテージを握るのに大変有用なので重宝している。
「真、第十三階位の転。瞬間、移動、空間、強化――転移（ヴェス・ザルツェン・ラ・フザ。カイロス・クリル・コーロス・ディッグ――シルトフォルテン）」
今回も銀影号三世が起こした混乱を見逃すボクでは無かった。
「それでは皆様、ごきげんよう」
こうしてボクは【テレポート】によって銀影号三世ともども、死地からの脱出に成功したのであった。
◇
本拠地に戻ってきたボクは傷の治療をしていた。
いてて、案外深いなこれ。やっぱり回復魔法が必要か。きっと怒られるから部下に頼むのは嫌なんだけどなぁ。
「くそー、ファン倶楽部にハデスとガインがデキてるってデマばらまいてやる。来年の夏にはハデス×ガイン派とガイン×ハデス派の一大論争が巻き起こるようにしてやる……」
痕が残りそうなことに恨み言を呟く。先にこちらから仕掛けただとか、刀傷よりも適当に処置した凍傷の方が痕跡が残りそうだとかという事実はあまり重要ではない。乙女の柔肌に傷をつけた罪は重いのだ。
あーあ、やっぱり似合いもしない仏心なんて起こすんじゃなかったかな。
いくらボクに一因があるとはいえ。
いや、べつにボクは悪くないか。やったのは人族だし、クライマーの病は本当にただの偶発的なものだし。
ハデスとクライマーは全然違うふたりではあったが、ハデスがあれだけ入れ込むだけあって共鳴する程度に似通ったところも多かった。
たとえば権謀術数渦巻くドロドロした世界にはうといところとか。権力や物欲に執着心が無い、むしろ嫌悪している節さえあるところとか。
光が大きければ大きいほど、近づけば近づくほど、影は大きく黒くなる。
薄汚れた秀才にとって、清く正しい天才は目の上の瘤だった。
ハデスは無邪気に互角の戦いができる戦場を喜んでいたけど、生産階級に乏しい蛮族軍にとって人族軍相手に戦術レベルの互角の戦いって戦略レベルじゃわりと負けなんだよね。
だからボクにとってもクライマーは邪魔だった。
そしてバルバロスの世界においては力こそパワーだが、人族社会においては狡兎死して走狗煮らるのが常である。
だからカシュカーンが成立したのをきっかけに王に具申して軍を退かせ、つかの間の平和を演出してみたのだ。あとはせっかちな人族が勝手にやってくれた。ボクはちょっとお利口さんの声が響きにくくしただけだ。
更迭され、ザルツに戻り、故郷のフットランドで迎えたクライマーの最期。それは小さな家に猫一匹という、かつて最前線で大軍の指揮をとった名軍師とは思えないほどささやかなものだったという。
ザルツ地方は昔やんちゃしたことがあって顔を合わせたくない相手がいるもので草を植えていないから、入ってくる情報は最低限のものなんだけどね。
ハデスに教えなかったことはもうひとつある。
引退してフットランドに暮らしていたクライマーは、飼いネコに軍略を語るやや行き過ぎた愛猫家、またはボケたおじいちゃんとして近所住民に知られていたこと。クライマーの葬儀の喪主を務めたのが頭に猫耳の生えた少年であったということ。
あくまで噂レベルの情報だ。裏が取れていないから適当なことは言わなかった。下手にバラして果実が青いうちにもがれても興ざめだしね。『いらんことを言ってぶち殺されるのは御免である』。
「……あはっ」
でもボクの予想通りなら早ければ五年後、遅くても十年後には面白いことが始まるかもね。
戦場を駒と盤で俯瞰する軍師を気取る彼が情を捨てきれないように。
効率を重視して策を張り巡らす策士気取りのボクが破滅の芽を摘みきれないのは、蛮族と言う生き物の救われない性なのかもしれない。
このページへのコメント
◇イル・ブラッドの所持
『ＷＴ』155頁に掲載されている魔剣です。
魔剣所持による修正や魔剣の能力で命中・打撃点が向上し、ボス耐性を付与し、第二形態への意向をほぼ確定させるという、まさにボスに持たせたい一品。
◇取り巻きの具体例
イル・ブラッドによるアンデット召喚や、ソニックスワロー（『ＢＴ』81頁）による先制値上昇など、本編で戦闘になっても消化試合に終わらない工夫を準備してみました。
イベント処理によるアンデット追加はともかく、ソニックスワローによる先制値30は正直メタ張り過ぎな気もするので、実際に卓で採用するかは不明。
本当はタイトルの示す通りに軍師と策士の噛みあわない関係を書きたかったのですが、表現できたかと問われると、うーむ。
しかし副次的に書きたかったミノルラピス強化フラグは詰め込めたので良しとしましょう。
卓内でこれらの要素をＰＬに馴染ませるように説明しようと思うと膨大な時間がかかりますが、小説だと一作品で済む。
実に便利ですね（
具体的には以下の二点となります。