合同卓27
最終更新：ID:gYYnwZFGVA 2019年06月01日(土) 02:41:43履歴
伝説第30回＆本編第119回 合同卓 蛮王復活編第九話『狂王』 
◆依頼主
三国同盟 ルキスラ帝国皇帝 ユリウス・クラウゼ
◆依頼
カリギュラ?討伐
◆報酬
30万G（PT全体）
◆冒険内容
ルーチェが死んだ翌日。
冒険者たちはダンケルハイト城上層部の攻略に乗り出す。
三階。
ここはもともと宿泊施設で十分な補給物資があったため、仮拠点として活用（気が抜けるとは言っていない）。
決着の予感に、石鶏亭トップランカーは考えうる限りの準備をして備える。
四階。
17時の西日が差しこむ城内。
予想通り、『彼女』はそこにいた。
会話はあれど、もはや理解は無く。
『蛮王の守護者であり、大量虐殺の主犯』と『人族の英雄』。
彼らはそう定められたがままに刃を交える。
室内戦闘であることが予期されたのにも関わらず、騎獣の陸戦仕様調整をしていなかったリヒトが間合いの調整に戸惑う一幕があったものの
古今東西、怪物は英雄に討伐されるものなのだ。
ルーサーが攻勢を整え、グスタフが手堅く支援を続ける。
刺し違える勢いで、しかし己の頑強さと生き汚さ、そして後衛を信頼して突撃する前衛たち。
モミジが刻み、リヒトが叩き潰し、ウィクトの投じる太陽石が彼らを照らし出す。
「私も戦友と研鑽し高みを目指したかったな」
「が所詮はドッペルゲンガー。心の主の渇望には抗えないもの」
「こうしてあなたたちと過ごして」
「一緒に滅ぶのも」
「選択だったのかな」
「今更引き返せませんが」
「狂人の戯れ言です」
「さぁ 続きをやりましょう」
「これが最後ですから……私の」
意味深な彼女の言葉も、もはやお互いに引き返せないところまで来ていることは理解している。
短くも壮絶な死闘は、英雄たちの勝利に終わるかに思えた。
ここで、ルーサーがグラランの血が騒いだのか奇行に走る。
前線に走り出て、魔法破りで【アナザーフォーム】を解除したのだ。
それはきっと、世界の命運すら左右する一手だった。
キルヒア神官は、きっと魔神そのものの姿で伸ばされた手を取ることはできなかっただろうから。
仮にその手を掴むことが、結局敵わなかったとしても。
激闘に割り込む、一本の剣がカリギュラの胸から生える。
無粋な闖入者も、力が伴えば災厄と同義の侵略者と成る。
その名をアリストカイザー。魔法文明時代の覇者である。
彼はカリギュラをあっさりと魔界の門の向こう側へと送還すると、蛮王の幼体であるティーダを抱え高笑いと共に消え去った。
残されたのはグスタフへと伸ばされた少女の左手のみ。
グスタフの、英雄たちの慟哭が空しく響いた。
しかし、ウィクトは傷つくことに慣れていた。
いちはやく心を立て直した彼女は、カリギュラの左手に指輪が遺されていることに気づく。
1個は信念のリング G,U と彫られている。
1個はC,Tと彫られたカリギュラの血結晶の指輪だ。
さらに『指輪は持っておいて下さい』と、手にはとっさに書いたとは思えない整った筆跡で傷が刻まれていた。
この展開は、カリギュラの予想通りだったのではないか。
それは希望と呼ばれる感情だった。
少なくとも、ひとりの男が膝を屈さずに済む程度には。
◇Boss
・カリギュラ
・エレボス
・ロザリィ
獲得したアイテム・ロザリィのメイド服(非売品)
・エレボスの執事服(非売品)
・血結晶の指輪(非売品)
・信念のリング(非売品）
参加PCモミジ 剣聖
ウィクト 不屈
ルーサー 希望
グスタフ? 救世
リヒト 竜槌
目次第一話 第二話 第三話 第四話 第五話
第六話?（黄色くなっていますがクリックで飛べます） 第七話 第八話
第九話(イマココ) 第十話
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