第103回
最終更新：ID:gYYnwZFGVA 2018年10月15日(月) 14:28:05履歴
本編第１０３回 『機械式ペトルーシュカ・第二幕 妖精の僭王』 
◇依頼主
〈麗しの愛娘亭〉 （神聖セフィリア王国 首都アーレ 冒険者の店）
+α（ルキスラ帝国）
◇依頼
ゲンドゥルの討伐（ひとりあたり２万G）
+ゲンドゥルの遺体の回収（追加でひとりあたり２万G）
◇冒険内容
聖都アーレ、襲撃される。
首魁は、妖精からなる百鬼夜行を引き連れた天使。
被害甚大。至急応援を求む。
その一報が石鶏亭に届き、アンジュは急遽冒険者たちを招集した。
「乗り掛かった舟ではあるが、まだ完全に乗って出港したわけじゃない」
フェンディルやデュポールとはそこが違う。
要請も国からではなく〈麗しの愛娘亭〉からだ。
国防を担う神聖騎士団がいる。人々を守る聖戦士がいる。
「縁はあっても義理は無い。それでもいくかい？」
語るに及ばず。あの街は自分が守護するべき場所である。
普段のパンツ法王の姿からは想像もつかない真面目な顔でラスティは引き受け、常に笑いを忘れないムードメーカーのファビアンが追従し、ノルンやベレティアも因縁から参加を決意する。
【テレポート】で送り出されたアーレは、ゲンドゥルが放つ芳潤で純粋な濃い魔力に酔っぱらい、まるで天災の見本市のような乱痴気騒ぎを繰り広げていた。
冒険者たちは目についた人々を救いつつ、信仰の根拠を破壊された神官や、自身の行動の負い目を目の当たりにさせられた女司祭から話を聞き、ゲンドゥルが国王と法王を拉致して礼拝堂に向かったことを知る。
正義とは何か、悪とは何なのか。
礼拝堂で二人の王と共に冒険者たちを待ち構えていたゲンドゥルと、それらの疑問、信念、願いを込めた短くも激しい戦い。
ルーサーの運命を切り開く占瞳と共に戦端は切り開かれ、シャンロンの蟷螂の一撃により三百年続いた妄執は断ち切られた。
『妖精天使の災厄』と呼ばれる一連の事件はこうして終息した。
しかし、それでも国は続いていく。
この場で起きたことが、これからの歴史にどう影響していくのか。
それは当事者たちだけが知り、のちの歴史学者が勝手に創作すればいいだけのものだ。
・Boss⇒“妖精の僭王”ゲンドゥル
ファビアン? 妖精の僭王を着実に削った今回のエース
シャンロン 自らの価値観に基づいて振り下ろされた斧は、しっかりと災厄を断ち切った
ノルン 彼女が彼女の世界の王であるように、外の世界はその住人の数だけ王を頂く世界がある。幼い彼女がそれに気づけるのはいつのことか。
ベレディア 因縁を清算し、視線を未来に向けることができるようになった
ラスティ きっと反動でしばらくパンツしか話せないくらい今回は紳士で真摯だった野良法王
彼女の遺体は丁重に集められ、解体され、冒険者たちの手によって埋葬された。
知名度18（『WT』157頁） 〈ソード〉B 取引不能（売却価格6万G）
○妖精の主
妖精から能力を借り受けます。同時に使用できるのはひとつまでで、補助動作で切り替えが可能です。
「風：ゼファー（『FC』163頁）」
☆嵐刃の魔力
10秒（１ラウンド）の間、威力表を参照する妖精魔法を行使した場合、その威力を本来より「20」高いものとして行使できます（威力20なら40に、40なら60になる）。
この効果を使用すると、MPを10点消費します。また、連続した手番には使用できません。
「炎：イフリート（『BT』146頁）」
☑炎の魔力撃＝+23ダメージ。炎属性付与。自身の抵抗、回避-1
「水氷：ミーミル（『BT』147頁）」
☑氷の魔力撃＝+23ダメージ。水氷属性付与。自身の抵抗、回避-1
「土：ムリアンの群れ（『BT』141頁」
〆群れの攻撃/必中
自身の存在する乱戦エリア内の任意の敵すべてに「2ｄ+残りHPの5分の1（端数切捨て）」点の物理ダメージを与えます。
「光：アルティマイア（『IB』166頁）」
〆豊穣の角
「射程：接触」で、対象１体に角で振れ、そのHPを全快させます。
同時に、対象はその後に最初に「回避力判定」「生命抵抗力判定」「精神抵抗力判定」「生死判定」のいずれかを行うとき、サイコロを振らず自動成功する結果を得ます。この効果は、その自動成功が発生するまで、もしくは3分（18ラウンド）の間、持続します。この効果を一度受けたキャラクターは、続く１日の間、再度この効果を受けることはできません。
「闇：ヴィシャドー（『FC』164頁）」
☆すべてを見通す/必中
「射程50ｍ」「形状：射撃」「で対象１体の動向を仔細に観察します。対象は10秒（１ラウンド）の間、ゲンドゥルに対するすべての達成値の比べ合いを要求する判定において、判定を２回行い（2ｄを２回振り）、出目が低い方を採用しなければいけません。
[剣の加護/運命変転]などの出目を変更する効果は、低い方の出目を採用した後に使用できます。
この効果は呪い+精神効果属性の達成値34の効果として扱います。
〈麗しの愛娘亭〉 （神聖セフィリア王国 首都アーレ 冒険者の店）
+α（ルキスラ帝国）
◇依頼
ゲンドゥルの討伐（ひとりあたり２万G）
+ゲンドゥルの遺体の回収（追加でひとりあたり２万G）
◇冒険内容
聖都アーレ、襲撃される。
首魁は、妖精からなる百鬼夜行を引き連れた天使。
被害甚大。至急応援を求む。
その一報が石鶏亭に届き、アンジュは急遽冒険者たちを招集した。
「乗り掛かった舟ではあるが、まだ完全に乗って出港したわけじゃない」
フェンディルやデュポールとはそこが違う。
要請も国からではなく〈麗しの愛娘亭〉からだ。
国防を担う神聖騎士団がいる。人々を守る聖戦士がいる。
「縁はあっても義理は無い。それでもいくかい？」
語るに及ばず。あの街は自分が守護するべき場所である。
普段のパンツ法王の姿からは想像もつかない真面目な顔でラスティは引き受け、常に笑いを忘れないムードメーカーのファビアンが追従し、ノルンやベレティアも因縁から参加を決意する。
【テレポート】で送り出されたアーレは、ゲンドゥルが放つ芳潤で純粋な濃い魔力に酔っぱらい、まるで天災の見本市のような乱痴気騒ぎを繰り広げていた。
冒険者たちは目についた人々を救いつつ、信仰の根拠を破壊された神官や、自身の行動の負い目を目の当たりにさせられた女司祭から話を聞き、ゲンドゥルが国王と法王を拉致して礼拝堂に向かったことを知る。
正義とは何か、悪とは何なのか。
礼拝堂で二人の王と共に冒険者たちを待ち構えていたゲンドゥルと、それらの疑問、信念、願いを込めた短くも激しい戦い。
ルーサーの運命を切り開く占瞳と共に戦端は切り開かれ、シャンロンの蟷螂の一撃により三百年続いた妄執は断ち切られた。
『妖精天使の災厄』と呼ばれる一連の事件はこうして終息した。
しかし、それでも国は続いていく。
この場で起きたことが、これからの歴史にどう影響していくのか。
それは当事者たちだけが知り、のちの歴史学者が勝手に創作すればいいだけのものだ。
・Boss⇒“妖精の僭王”ゲンドゥル
参加PCルーサー 女神に放浪されつつも、しっかり援護を充実させた
ファビアン? 妖精の僭王を着実に削った今回のエース
シャンロン 自らの価値観に基づいて振り下ろされた斧は、しっかりと災厄を断ち切った
ノルン 彼女が彼女の世界の王であるように、外の世界はその住人の数だけ王を頂く世界がある。幼い彼女がそれに気づけるのはいつのことか。
ベレディア 因縁を清算し、視線を未来に向けることができるようになった
ラスティ きっと反動でしばらくパンツしか話せないくらい今回は紳士で真摯だった野良法王
NPC◇ゲンドゥル（ワルキューレ/推定1000年以上稼働/女性型）
彼女の遺体は丁重に集められ、解体され、冒険者たちの手によって埋葬された。
登場した武器◇〈ジークハルト・ブレード〉
知名度18（『WT』157頁） 〈ソード〉B 取引不能（売却価格6万G）
○妖精の主
妖精から能力を借り受けます。同時に使用できるのはひとつまでで、補助動作で切り替えが可能です。
「風：ゼファー（『FC』163頁）」
☆嵐刃の魔力
10秒（１ラウンド）の間、威力表を参照する妖精魔法を行使した場合、その威力を本来より「20」高いものとして行使できます（威力20なら40に、40なら60になる）。
この効果を使用すると、MPを10点消費します。また、連続した手番には使用できません。
「炎：イフリート（『BT』146頁）」
☑炎の魔力撃＝+23ダメージ。炎属性付与。自身の抵抗、回避-1
「水氷：ミーミル（『BT』147頁）」
☑氷の魔力撃＝+23ダメージ。水氷属性付与。自身の抵抗、回避-1
「土：ムリアンの群れ（『BT』141頁」
〆群れの攻撃/必中
自身の存在する乱戦エリア内の任意の敵すべてに「2ｄ+残りHPの5分の1（端数切捨て）」点の物理ダメージを与えます。
「光：アルティマイア（『IB』166頁）」
〆豊穣の角
「射程：接触」で、対象１体に角で振れ、そのHPを全快させます。
同時に、対象はその後に最初に「回避力判定」「生命抵抗力判定」「精神抵抗力判定」「生死判定」のいずれかを行うとき、サイコロを振らず自動成功する結果を得ます。この効果は、その自動成功が発生するまで、もしくは3分（18ラウンド）の間、持続します。この効果を一度受けたキャラクターは、続く１日の間、再度この効果を受けることはできません。
「闇：ヴィシャドー（『FC』164頁）」
☆すべてを見通す/必中
「射程50ｍ」「形状：射撃」「で対象１体の動向を仔細に観察します。対象は10秒（１ラウンド）の間、ゲンドゥルに対するすべての達成値の比べ合いを要求する判定において、判定を２回行い（2ｄを２回振り）、出目が低い方を採用しなければいけません。
[剣の加護/運命変転]などの出目を変更する効果は、低い方の出目を採用した後に使用できます。
この効果は呪い+精神効果属性の達成値34の効果として扱います。
インタールード
「あ」
「どないしたん？」
「いえ、いま中姉様が身罷られたようです」
「え？ わかるんそんなの」
「漠然としたものですね。道の向こう側からひとが来ているのが見える。すれ違うために右に避ける、と相手も同時に右に避ける。ならばと左にズレると、相手も左に。足を止めるのも忍びなく、結局避けられる気がしないままぶつかる直前まで進み続けてしまうような、そんな言葉を介さない少しばかり不本意な以心伝心。それがこの身には姉妹を相手として、稀に起こるのです」
「……なんか、兵器とは思えない日常を題材にしたすごくわかりやすい例えで逆に呆気にとられたわ」
「そうですか」
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