合同卓56
最終更新：ID:cCHzS6rUgA 2021年01月17日(日) 16:00:21履歴
合同卓56（伝説６２回&本編１５１回）『狂神の影』 
◇依頼主
〈レオンハルト魔導書〉ナビゲーターAI
◇依頼
『狂神ラーリスの撃退』
・報酬
ひとり10,000Ｇ かつ 本の中で獲得した戦利品も具現化
・詳細
魔書の記述を足掛かりに、ラクシアに顕現しようとしている狂神ラーリスを退けて欲しい
直接撃破するなり、本の内容をなぞり【コール・ゴッド】を完成させるなり、手段は問わないが
戦闘開始から30秒が過ぎても【コール・ゴッド】が成らなかった場合、『ラーリスを退けることができなかった』というストーリーの符号になり、魔界の侵攻が始まるので注意
◇トレーラー
▼
今回の依頼人は『レオンハルト魔導書』。
『依頼は』ではなく『依頼人は』である。
「たいへん。本の中に登場する狂神が、『本の中に記された顕現』を足掛かりにラクシアに出て来ようとしているの！」
何とかして依頼料は捻出するから、はやく物語を終わらせて！
忘れられた話に、途切れた思い。
もしも知る方法があるのなら。
SW2.0シナリオ『狂信の影』
閉ざされた物語に花束を。
▲
◇本の内容
【狂神VS戦勝神！ 〜ユリスカロアの使命を受けし■人の勇士たち〜】
『むかしむかし
まだ神々が今よりも気軽にこの世界に触れられたことの話。
あるところにユリスカロア様の信託を受けた
それはそれは美しい巫女がおったそうな。
――一年後に狂神ラーリスがラクシアに攻め込んでくる
そう信託を受けた巫女は、一年かけて戦勝神の力を借りる儀式を始めたが
狂神もさるもの。最後の30秒だけどうしても準備が間に合わなんだ。
そこで巫女が涙ながらに群衆に協力を要請すると
■人もの勇士たちが、その無謀な足止めを買って出てくれたそうな。
かくして、魔神を引き連れてラーリスは顕現したが
猛勇なる勇士たちの活躍によって食い止められ
ついに呼び出されたユリスカロア自らの手により
異世界からの侵攻は撃退されたのじゃった。
めでたしめでたし』
―――
※注釈
・『■』の部分はたいてい3桁の数字だが、書物により人数は安定していない
・狂神ラーリスのラクシア顕現という一大事。あるいは事実なら魔法文明時代の終焉の理由になってもいいほどの世界を揺るがす凶事である
・そのはずなのにラーリス顕現に触れた資料はこれ以外に該当するものはなく、手段を択ばないユリスカロア信者が己が神の権威を高めるために行った、神をも畏れぬ捏造……というのが現代の学者たちの共通認識
◇冒険内容
ナビゲーターAIの頼みを引き受け、物語の中に赴く一同。
降り立ったそこは魔法文明時代、おそらくは中期から後期にかけての時代。
彼らはそこで、年甲斐もなく地面に大の字になりジタバタと助力を願う巫女を発見する。
『涙ながらに』とはそういう方向性であったのか……。
呆れながらも助力を買って出て、彼女の【コール・ゴッド】の儀式を見守る冒険者たち。
まじめにやって入れば高司祭らしい彼女を見ているうちに七日の時間が本の内部で経過し、筋書き通りに“狂神の影”が高位魔神を引き連れて襲い掛かって来る。
ここから三十秒、時間を稼ぐのが冒険者たちの役割だ。
まあ、目的は撃退。倒してしまってもいいのだ。
ブレイブが精神効果無効を貫く【マーチ】で高位魔神たちの足を止め、月神シーンの加護で強固な守りを与える。
その加護を信じてラケが守りを固めながら仲間と巫女の盾となり、ルーヴァルが炎の矢を雨あられと放ち狂神の触手を薙ぎ払う。
そしてファリンが大斧で世界を断ち切るような一撃。
わずか二十秒で魔神の襲撃は退けられるのであった。
一件落着後、巫女はこの話が現代では与太話扱いされている原因かもしれない情報をこぼす。
曰く、狂神ラーリスは認識、そこに関わる意識を媒介にラクシアに接触してくる。
『ラーリスが顕現しかけた』という情報は、後世に狂神が再びラクシアへと侵攻してくる足掛かりとなるかもしれない。
起きてしまったことを完全に隠蔽するのは難しくとも、『いつものユリスカロア信者のアレ』と思わせることができれば、そこに信憑性は、信心は生まれない。ラーリスの兆しにはなりえない。
そのような話を聞きながら、世界を救い現実に戻ってきた冒険者たち。
果たしてあれは隠された過去だったのか、それともただの物語なのか。
ただ、今の世界は『これでいい』のだろうと。
どこかあの巫女に似た現代のセンティアンを見ながら、今回の冒険の幕は下りるのであった。
・ラグアドログ×2（『BT』p.158）
・ザンガルズ×2（『BT』pp.158〜159）
・ケルダム×2（『BT』p.159）
知名度：23 形状：題名が辛うじて読める灰色の本 アイテム区分：冒険道具類
概要：読んだ者を閉じ込める 制作時期：魔法文明時代
効果：この本は複数あり、題名や内容は別々であれ、全て以下の同じ効果を持っていると言われています。
その為、総じて〈レオンハルト魔書〉と呼んでいます。
魔法文明時代、ある絵本作家が作った本を、レオンハルトと言う魔術師が戯れにアーティファクト化させたモノと言われています。
この魔本に手を触れた者が表紙をめくり、中を見た場合、その対象はこの魔本に吸い込まれます。これに対していかなる抵抗も有効にはなりません。
脱出する為にはその本の最後まで物語を進めて、かつ進めた上でその物語毎に提示される条件を満たさなければなりません。その条件は入った後、物語を進ませる前に何らかの手段で必ず伝えられます。
また、踏破した場合、この魔本はアーティファクトとしての効力を失い、タダの本と化します。
もしも、途中で死亡したり、条件を満たせなかった場合、即座にこの本の登場人物化します。この効果を受けた者は、記憶を失い、自身の役になり切ります。
こうなった場合、踏破しない限り本から出る事は出来ません。
ファリン? クリティカルの威力がすさまじい求道者アタッカー
ルーヴァル その竜牙の矢三連はGMの処理能力を破壊する
ラケ? 堅牢に支えたPTの生命線
〈レオンハルト魔導書〉ナビゲーターAI
◇依頼
『狂神ラーリスの撃退』
・報酬
ひとり10,000Ｇ かつ 本の中で獲得した戦利品も具現化
・詳細
魔書の記述を足掛かりに、ラクシアに顕現しようとしている狂神ラーリスを退けて欲しい
直接撃破するなり、本の内容をなぞり【コール・ゴッド】を完成させるなり、手段は問わないが
戦闘開始から30秒が過ぎても【コール・ゴッド】が成らなかった場合、『ラーリスを退けることができなかった』というストーリーの符号になり、魔界の侵攻が始まるので注意
◇トレーラー
▼
今回の依頼人は『レオンハルト魔導書』。
『依頼は』ではなく『依頼人は』である。
「たいへん。本の中に登場する狂神が、『本の中に記された顕現』を足掛かりにラクシアに出て来ようとしているの！」
何とかして依頼料は捻出するから、はやく物語を終わらせて！
忘れられた話に、途切れた思い。
もしも知る方法があるのなら。
SW2.0シナリオ『狂信の影』
閉ざされた物語に花束を。
▲
◇本の内容
【狂神VS戦勝神！ 〜ユリスカロアの使命を受けし■人の勇士たち〜】
『むかしむかし
まだ神々が今よりも気軽にこの世界に触れられたことの話。
あるところにユリスカロア様の信託を受けた
それはそれは美しい巫女がおったそうな。
――一年後に狂神ラーリスがラクシアに攻め込んでくる
そう信託を受けた巫女は、一年かけて戦勝神の力を借りる儀式を始めたが
狂神もさるもの。最後の30秒だけどうしても準備が間に合わなんだ。
そこで巫女が涙ながらに群衆に協力を要請すると
■人もの勇士たちが、その無謀な足止めを買って出てくれたそうな。
かくして、魔神を引き連れてラーリスは顕現したが
猛勇なる勇士たちの活躍によって食い止められ
ついに呼び出されたユリスカロア自らの手により
異世界からの侵攻は撃退されたのじゃった。
めでたしめでたし』
―――
※注釈
・『■』の部分はたいてい3桁の数字だが、書物により人数は安定していない
・狂神ラーリスのラクシア顕現という一大事。あるいは事実なら魔法文明時代の終焉の理由になってもいいほどの世界を揺るがす凶事である
・そのはずなのにラーリス顕現に触れた資料はこれ以外に該当するものはなく、手段を択ばないユリスカロア信者が己が神の権威を高めるために行った、神をも畏れぬ捏造……というのが現代の学者たちの共通認識
◇冒険内容
ナビゲーターAIの頼みを引き受け、物語の中に赴く一同。
降り立ったそこは魔法文明時代、おそらくは中期から後期にかけての時代。
彼らはそこで、年甲斐もなく地面に大の字になりジタバタと助力を願う巫女を発見する。
『涙ながらに』とはそういう方向性であったのか……。
呆れながらも助力を買って出て、彼女の【コール・ゴッド】の儀式を見守る冒険者たち。
まじめにやって入れば高司祭らしい彼女を見ているうちに七日の時間が本の内部で経過し、筋書き通りに“狂神の影”が高位魔神を引き連れて襲い掛かって来る。
ここから三十秒、時間を稼ぐのが冒険者たちの役割だ。
まあ、目的は撃退。倒してしまってもいいのだ。
ブレイブが精神効果無効を貫く【マーチ】で高位魔神たちの足を止め、月神シーンの加護で強固な守りを与える。
その加護を信じてラケが守りを固めながら仲間と巫女の盾となり、ルーヴァルが炎の矢を雨あられと放ち狂神の触手を薙ぎ払う。
そしてファリンが大斧で世界を断ち切るような一撃。
わずか二十秒で魔神の襲撃は退けられるのであった。
一件落着後、巫女はこの話が現代では与太話扱いされている原因かもしれない情報をこぼす。
曰く、狂神ラーリスは認識、そこに関わる意識を媒介にラクシアに接触してくる。
『ラーリスが顕現しかけた』という情報は、後世に狂神が再びラクシアへと侵攻してくる足掛かりとなるかもしれない。
起きてしまったことを完全に隠蔽するのは難しくとも、『いつものユリスカロア信者のアレ』と思わせることができれば、そこに信憑性は、信心は生まれない。ラーリスの兆しにはなりえない。
そのような話を聞きながら、世界を救い現実に戻ってきた冒険者たち。
果たしてあれは隠された過去だったのか、それともただの物語なのか。
ただ、今の世界は『これでいい』のだろうと。
どこかあの巫女に似た現代のセンティアンを見ながら、今回の冒険の幕は下りるのであった。
エネミー・魔神の影（BOSS）
・ラグアドログ×2（『BT』p.158）
・ザンガルズ×2（『BT』pp.158〜159）
・ケルダム×2（『BT』p.159）
アイテム◆〈レオンハルト魔書〉 基本取引価格：--（取引不可）
知名度：23 形状：題名が辛うじて読める灰色の本 アイテム区分：冒険道具類
概要：読んだ者を閉じ込める 制作時期：魔法文明時代
効果：この本は複数あり、題名や内容は別々であれ、全て以下の同じ効果を持っていると言われています。
その為、総じて〈レオンハルト魔書〉と呼んでいます。
魔法文明時代、ある絵本作家が作った本を、レオンハルトと言う魔術師が戯れにアーティファクト化させたモノと言われています。
この魔本に手を触れた者が表紙をめくり、中を見た場合、その対象はこの魔本に吸い込まれます。これに対していかなる抵抗も有効にはなりません。
脱出する為にはその本の最後まで物語を進めて、かつ進めた上でその物語毎に提示される条件を満たさなければなりません。その条件は入った後、物語を進ませる前に何らかの手段で必ず伝えられます。
また、踏破した場合、この魔本はアーティファクトとしての効力を失い、タダの本と化します。
もしも、途中で死亡したり、条件を満たせなかった場合、即座にこの本の登場人物化します。この効果を受けた者は、記憶を失い、自身の役になり切ります。
こうなった場合、踏破しない限り本から出る事は出来ません。
参加PCブレイブ? 活躍するときは範囲殲滅な神官バード。ウィッシュスターも大活躍
ファリン? クリティカルの威力がすさまじい求道者アタッカー
ルーヴァル その竜牙の矢三連はGMの処理能力を破壊する
ラケ? 堅牢に支えたPTの生命線
NPC◇巫女（人間/女/年齢不詳） どこかで見たことがある気がする最高位のユリスカロア神官。
インタールード
〜コラム『センティアンの魂はどこからくるの？』〜
神の使命と共に受肉し、動き出す彫像――センティアン。
その魂はいったい何なのかというのは、稀に神学者や賢者たちの間で論争の種になります。
彼らの知識は使命を果たすに必要なものを神から与えられたというのが通説ですが、稀にそれにしては現代では役に立たない古い知識や言い回しを彼らは知っています。
まるで彼ら自身が過去に知りえた知識であるかのように。
そのため、一部の賢者たちはセンティアンの魂は神に魂を捧げた元人族、つまり殉教者のものであると主張します。
その証拠として、彼らはセンティアンが一部の神聖魔法において人族として扱われる事実を挙げます。
仮に神が役目のために新たに生み出した生命体であるのならば、かつて存在したというアストレイドのように神族に分類されねばおかしいと言うのです。
その真偽のほどはさておき、もしも仮に本当なのであれば、センティアンたちはヴァルキリー同様に輪廻からの解脱を果たした魂ということになります。
不慮の事態でふたたび輪廻の中に戻ってきてしまったのがヴァルキリーなら、使命を受けて一時的に舞い戻ってきたのがセンティアンなのかもしれません。
とはいえ、ヴァルキリーにしろ、センティアンにしろ、ラクシアの今日の生きる彼らを見ているとわかることがひとつあります。
輪廻からの解脱というのは我々が抱いている神聖なイメージと異なり、その達成に俗な性分は障害となりえないようです。
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