「トランジスタ技術」増刊号H8SX/1655の価格は￥3,990-でSH-2A付属基板よりも高いこともあり、人気が今一つの様です。ただ、「トランジスタ技術」には（同じ出版社でありながら）「インタフェース」誌と比較して、下記優位点があるように感じます
USBコマンドを受け取るとLED(左上)を灯すようにしました
H8SX/1655の基板はSH-2Aの基板に比べて、CPUチップも基板も二回り小さいです。ごらんのようにすごく地味です
「トランジスタ技術」１月号の特集記事はH8SX/1653を対象としていますが、サンプルプログラムは1655でも問題なく動作しました
ＵＳＢサンプルを動かしてみました
記事のサンプルはUSB経由でトランジスタの特性を測定し、特性曲線をＰＣ上に表示するというものです。トランジスタの特性測定には色々回路を作る必要がありますが、私にはその能力がありません。トランジスタの特性測定はマイコン利用の一例であり、目的はUSBで通信することなので、測定回路の作成は断念し、測定結果となるべきデータはH8SX/1655内部で生成することにします（ＰＣからの指示も(IbとかVceも)ほとんど無視です)）。この為か否か、正直なところUSB通信は理解できませんでした。やはりシリアルに比べると難解だと思います。最大の問題はマイコン毎にそのインタフェースが異なり、流用できないことだと思います（せめて同じメーカのマイコンのインタフェースは合わせるとか、フリーでもよい（無保証、無サポート）のでドライバ(read()、write()レベル))のサンプルはメーカが用意すべきだと思います
動作結果はこんな感じです
ＶＢは初めてなので、キャプションなどは修正途中です。サインカーブを描くだけなら、わざわざH8を使う必要はないですが、ご愛嬌です
インストールの仕方
詳細は増刊号を参照ください。詳細に説明されています
�ヾ霹弔縫献礇鵐冤僂離團鵑鯢佞韻�
�▲侫薀奪轡紂Ε瓮皀蟒颪�込みツール（ＦＤＴ）をＰＣにインストールする
��H8SX用のHEWをインストールする
以上の説明は、増刊号に書いています
�ぃ丕誕Δ離愁侫�(VB)を改修するためVisual Studio 2008か2010をインストールする
Express 版でも評価版でもよいようです。（勿論、購入するのが一番よいですが）以上の説明は、トランジスタ技術2010年1月号に書いています
ソースの改修
最初にいつものお断りですが、やっつけ仕事なので、幼稚な修正です。参考程度にしてください
H8SXマイコン側の修正
アナログ回路は作っていないので、ＡＤ変換結果のデータは使えません
CQTransistorMeasure.c
Analog_drv.c
PC側の修正
VBどころかBasicもまともに知りません。行き当たりばったりの修正です
修正はfrmMain.vbの中の数関数のみです
frmMain_Load
CmdTransistorMeasure_Click
修正内容
| ＃ | 利 点 | コ メ ン ト |
| １ | 拡張基板が安い | 私はどちらも持っていませんが、 |
| ２ | サンプルプログラムが 同時にアップ | 確認した訳ではありません。しかし、後からアップは無いような。 当たり前ですが、サンプルを作成してから記事を書いているように思います |
| ３ | トレース性が高い | 記事自体も丁寧ですし、ちゃんとサンプルを作成して書いているので、真似 すれば動くのは道理です |
| ４ | 記事が集約している | 特集を決めてその記事が集約しています。某誌のようにダラダラ続きませ ん |
USBコマンドを受け取るとLED(左上)を灯すようにしました
H8SX/1655の基板はSH-2Aの基板に比べて、CPUチップも基板も二回り小さいです。ごらんのようにすごく地味です
「トランジスタ技術」１月号の特集記事はH8SX/1653を対象としていますが、サンプルプログラムは1655でも問題なく動作しました
ＵＳＢサンプルを動かしてみました 
記事のサンプルはUSB経由でトランジスタの特性を測定し、特性曲線をＰＣ上に表示するというものです。トランジスタの特性測定には色々回路を作る必要がありますが、私にはその能力がありません。トランジスタの特性測定はマイコン利用の一例であり、目的はUSBで通信することなので、測定回路の作成は断念し、測定結果となるべきデータはH8SX/1655内部で生成することにします（ＰＣからの指示も(IbとかVceも)ほとんど無視です)）。この為か否か、正直なところUSB通信は理解できませんでした。やはりシリアルに比べると難解だと思います。最大の問題はマイコン毎にそのインタフェースが異なり、流用できないことだと思います（せめて同じメーカのマイコンのインタフェースは合わせるとか、フリーでもよい（無保証、無サポート）のでドライバ(read()、write()レベル))のサンプルはメーカが用意すべきだと思います
動作結果はこんな感じです
ＶＢは初めてなので、キャプションなどは修正途中です。サインカーブを描くだけなら、わざわざH8を使う必要はないですが、ご愛嬌です
インストールの仕方
詳細は増刊号を参照ください。詳細に説明されています
�ヾ霹弔縫献礇鵐冤僂離團鵑鯢佞韻�
�▲侫薀奪轡紂Ε瓮皀蟒颪�込みツール（ＦＤＴ）をＰＣにインストールする
��H8SX用のHEWをインストールする
以上の説明は、増刊号に書いています
�ぃ丕誕Δ離愁侫�(VB)を改修するためVisual Studio 2008か2010をインストールする
Express 版でも評価版でもよいようです。（勿論、購入するのが一番よいですが）以上の説明は、トランジスタ技術2010年1月号に書いています
ソースの改修
最初にいつものお断りですが、やっつけ仕事なので、幼稚な修正です。参考程度にしてください
H8SXマイコン側の修正
アナログ回路は作っていないので、ＡＤ変換結果のデータは使えません
CQTransistorMeasure.c
ＰＣからコマンド受けて応答を返すまでledを点灯します
//メインループ
//USB処理及び、アナログ回路処理は、別に呼び出す。
void main(void)
{
PM.DDR = PM.DDR | 0x08; // led
PM.DR.BIT.B3 = 1; // led
while(1)
{
sleep();
//USB通信の状況が変化した
if( USB_Proc_Flag.BYTE != 0 )
{
if( USB_Proc_Flag.BIT.EP1Received == 1)
{
PM.DR.BIT.B3 = ~PM.DR.BIT.B3; // led
USB_Proc_Flag.BIT.EP1Received = 0;
Command_Proc();
PM.DR.BIT.B3 = ~PM.DR.BIT.B3; // led
}
else
{
USB_Proc();
}
}
}
}
Analog_drv.c
ほとんど、コメントアウトしてしまいました。サインの数値は何処かのサイトから頂きました
PC側の修正
VBどころかBasicもまともに知りません。行き当たりばったりの修正です
修正はfrmMain.vbの中の数関数のみです
frmMain_Load
Private Sub frmMain_Load(ByVal eventSender As System.Object, ByVal eventArgs As System.EventArgs) Handles MyBase.Load
Try
frmMy = Me
Startup()
'動作レンジを補正値を記録したものから取り出す
txtMaxIb.Text = My.Settings.MaxIb
txtMaxIc.Text = My.Settings.MaxIc
txtMaxVceIn.Text = My.Settings.MaxVceIn
txtMaxVceOut.Text = My.Settings.MaxVceOut
'動作検証モードでも通信許可しておく。
measureData.State = MeasureSequenceData.SequenceState.Stanby
'グラフ動作の初期化
Dim myPanel As GraphPane = grpMain.GraphPane
myPanel.Title.Text = "正弦曲線"
myPanel.XAxis.Title.Text = "Time[ms]"
myPanel.XAxis.Scale.Align = AlignP.Outside
myPanel.XAxis.Scale.Min = 0
myPanel.XAxis.Scale.Max = 4.8
myPanel.XAxis.MajorTic.IsInside = False
myPanel.XAxis.MinorTic.IsInside = False
myPanel.XAxis.MajorGrid.IsVisible = False
myPanel.XAxis.IsAxisSegmentVisible = True
myPanel.XAxis.MajorGrid.IsZeroLine = True
myPanel.YAxis.Title.Text = "Ic[mA]"
myPanel.YAxis.Scale.Align = AlignP.Outside
myPanel.YAxis.Scale.Min = 0
myPanel.YAxis.MajorTic.IsInside = False
myPanel.YAxis.MinorTic.IsInside = False
myPanel.YAxis.Scale.Max = 660
myPanel.YAxis.MajorGrid.Color = Color.White
myPanel.YAxis.MajorGrid.IsVisible = False
myPanel.YAxis.IsAxisSegmentVisible = True
'myPanel.Chart.Fill = New Fill(Color.AliceBlue, Color.Navy, 45.0F)
myPanel.Chart.Fill = New Fill(Color.FromArgb(10, 10, 10), Color.FromArgb(10, 10, 10), 0.0F)
myPanel.Legend.IsVisible = False
grpMain.IsShowHScrollBar = True
grpMain.IsShowVScrollBar = True
grpMain.IsAutoScrollRange = True
grpMain.IsShowPointValues = True
grpMain.AxisChange()
grpMain.Invalidate()
Catch ex As Exception
Throw
End Try
End Sub
CmdTransistorMeasure_Click
Private Sub CmdTransistorMeasure_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles CmdTransistorMeasure.Click
Dim limitIb As Double
Dim limitIc As Double
Dim limitVce As Double
Dim limitPc As Double
Dim stepIb As Double
Dim stepVce As Double
Dim nowPc As Double
Dim deltPc As Double
Dim result() As MeasureSequenceData
Dim resultIndex As Integer
Dim I As Integer
'入力値が不正なのは想定されるエラーなので、処理はそのまま行わないようにするだけ。
Try
limitIb = CDbl(txtLimitIb.Text)
limitIc = CDbl(txtLimitPc.Text)
limitVce = CDbl(txtLimitVce.Text)
limitPc = CDbl(txtLimitPc.Text)
stepIb = CDbl(txtStepIb.Text)
stepVce = CDbl(txtStepVce.Text)
'１つのベース電流値に対しての計測結果を保持する（動作時最大個数分）
ReDim result(CInt(limitVce / stepVce) + 1)
Catch ex As Exception
Exit Sub
End Try
cmdSendandReceiveViaBulkTransfers.Enabled = False
cmdSendCommand.Enabled = False
CmdTransistorMeasure.Enabled = False
myDeviceDetected = FindMyDevice()
If myDeviceDetected Then
'計測装置が見つかったら、計測状態を初期化する。
measureData.State = MeasureSequenceData.SequenceState.Ready
measureData.Out.Ib = stepIb '0を計測しても意味がないので、初期値は最初の段
'グラフ上に描画されている結果を一旦全消去する。
grpMain.GraphPane.CurveList.Clear()
grpMain.Invalidate()
'ベース電流の出力値が定格値か、最大出力値を超えたら終了
' While (measureData.Out.Ib <= limitIb) And (measureData.Out.Ib <= MaxIb) And (measureData.State <> MeasureSequenceData.SequenceState.Fail)
For I = 1 To 3
grpMain.GraphPane.CurveList.Clear()
grpMain.Invalidate()
measureData.Out.Vce = 0 '初期値は 0
measureData.Pc = 0 'コレクタ損失読み値初期化
nowPc = 0 'コレクタ損失の比較値初期化（絶対値）
deltPc = 0 'コレクタ損失の比較値初期化（差分値）
resultIndex = 0 '計測結果保存インデックスは、１つのＩｂ分計測毎に初期化する。
'エミッタ・コレクタ間電圧が定格値か、最大出力値を超えたら終了
While (measureData.Out.Vce <= limitVce) And (measureData.Out.Vce <= MaxVceOut)
measureOneSession()
'1セッション分の通信中にエラーが生じた
If measureData.State = MeasureSequenceData.SequenceState.Fail Then
'計測を中断する。（ここまでの結果を表示する為1段ループを抜ける）
Exit While
End If
'コレクタ損失は、コレクタ電流Ｘコレクタ・エミッタ間電圧。
'だだし、コレクタ・エミッタ間電圧の入力値は、アナログ回路の保護回路が機能して
'実際よりも低く出るので、コレクタ・エミッタ間電圧は出力値を用いる。
deltPc = measureData.Pc
measureData.Pc = measureData.Inp.Ic * measureData.Out.Vce
deltPc = measureData.Pc - deltPc
result.SetValue(measureData, resultIndex)
resultIndex += 1
'次回計測時のコレクタ損失が定格を超えると予想される場合は、同Ｉｂ時の計測を終了する。
If measureData.Pc + deltPc > limitPc Then
Exit While
End If
'Icの計測値が計測上限値に達した場合、これ以上計測しても意味がないので終了する。
If measureData.Inp.Ic >= MaxIc - (MaxIc / 1023) Then
Exit While
End If
'次回計測用Vce値の設定
measureData.Out.Vce += stepVce
'End While
'グラフ 1本分初期化
Dim list As New PointPairList
For cnt As Integer = 0 To resultIndex - 1
list.Add(result(cnt).Out.Vce, result(cnt).Inp.Ic)
Next
If resultIndex > 1 Then
Dim list2 As New PointPairList
For cnt As Integer = resultIndex - 2 To resultIndex - 1
list2.Add(result(cnt).Out.Vce, result(cnt).Inp.Ic)
Next
'ベース電流が低いほど、薄いグレーで表示する。
'Dim gray As Integer = 255 - CInt(measureData.Out.Ib / MaxIb * 255)
'If gray < 0 Then gray = 0
'グラフ1本分の描画設定
'Dim myCurve As LineItem = grpMain.GraphPane.AddCurve("Ib=" + CStr(measureData.Out.Ib), list, Color.FromArgb(gray, gray, gray))
Dim myCurve As LineItem = grpMain.GraphPane.AddCurve("Ib=" + CStr(measureData.Out.Ib), list2, Color.FromArgb(0, 255, 0))
grpMain.GraphPane.CurveList.Reverse() '追加するグラフ線の方が色が濃くなるので前面に表示するように並びを逆転する。
myCurve.Line.Width = 1
myCurve.Line.IsSmooth = True
myCurve.Line.IsAntiAlias = True
myCurve.Symbol.IsVisible = False
grpMain.Invalidate()
'次回計測用Ib値の設定
'measureData.Out.Ib += stepIb 周波数なのでstep upしない
End If
End While
Next
'動作検証モードでも、通信を許可する。
measureData.State = MeasureSequenceData.SequenceState.Stanby
cmdSendandReceiveViaBulkTransfers.Enabled = True
cmdSendCommand.Enabled = True
CmdTransistorMeasure.Enabled = True
End If
End Sub
修正内容
| ＃ | 関 数 | 修 正 |
| １ | CQTransistorMeasure.c | メインループの中で、 ・コマンド処理中にLED点灯 |
| ２ | Analog_drv.c | アナログ回路は実装していないので、ほとんどコメントにします ・sin(Vce)をIcとして返却 |
| ３ | frmMain_Load | ・グラフの背景を黒 ・グラデエーションをやめ ・キャプションを修正 |
| ４ | CmdTransistorMeasure_Click | ・Vceの初期値は0から ・線の色を緑に、太さは１ ・線１本分測定して線単位で描画していたのを１測定毎に描画 、 動画の様に線を描く |
このページへのコメント
つたない文章を読んで頂いた上にコメントまで頂き恐縮です
ハードウェアマニュアルをちゃんと読むべきだとは思うのですが、アマチュアには傍に聞く人がいない、デバッグ環境が充実していないなど・・・、
サンプルまで含めてマニュアルだと思うのですが
そういう意味でＴ誌は貴重です
記事にはほとんどソースコードの説明を入れることが出来なかったのに、よく解析されて関心いたしました。
おっしゃる通り、サンプルプログラムは記事を書き上げる前に作っています。記事を先に書いちゃうと嘘を書いしまいそうです。
エンドポイントが沢山ありますが、
プラグアンドプレイの１本と、片方向通信Ｘ２のシリアルと思ってみると・・・ってやっぱりシリアルに比べたら面倒ですよね。
簡単なことをさせるにはややこしいんですが、今風の誰でも使えるデバイスを作ろうとすると、こんなややこしい規格になるというところでしょうか。