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拡張ラテン文字辞典 - 拡張ラテンG】カテゴリです。
ここでは、ラテン文字インシュラーG LATIN LETTER INSULAR G を取り上げます。

LATIN CAPITAL/SMALL LETTER INSULAR G - インシュラーG大・小文字【Ᵹ ᵹ】

文字名称ヨッホ / YOGH (アングロサクソン文字), ゲー / GE (ゲール文字)
大文字
小文字
文字部首G部
ユニコード(大)U+A77D、(小)U+1D79
文字参照(大)Ᵹ、(小)ᵹ
仮名転写グ[ɡ], グ[ɣ], ヂ[ʤ]

由来

  • インシュラー体の《G》から。

解説

中世ヨーロッパ諸語の表記に使用されていたラテン文字。
アンシャル体の一種であるインシュラー体から取り入れられた拡張ラテン文字である。
古英語アングロサクソン文字やアイルランド語ゲール文字では、この字母が《G》に相当する。
のちの中世英語でヨッホ《Ȝ ȝ》に受け継がれた。
ケルト語学の音韻表記でこの字母が使用されることがある。
ユニコードで小文字は4.1、大文字は5.1で採用された。

人工文字

ローミックではIPAの有声軟口蓋摩擦音[ɣ]に対応する。
ブリッジズ文字やサー・トーマス・スミス文字など英語の人工文字では、この字母が基本的に《G》の軟音[ʤ]を示すことがある。

使用言語・文字

言語

  • アイルランド(ゲール文字)[ɡ]、古アイルランド[ɡ, ɣ]、古英語[ɡ, j]

特殊文字

  • ケルト語学[ɣ]、サー・トーマス・スミス[ʤ]、新アングロサクソン(NASS2式)[ʤ]、†ブリッジズ[ʤ]、ローミック[ɣ]

異体字

  • アングロサクソン文字の大文字は、角張った《G》の形状をしている。

関連項目

親字

派生字

近似字

インシュラー体由来字母

参考HP

【LATIN CAPITAL LETTER INSULAR G - fileformat.info】
http://www.fileformat.info/info/unicode/char/a77d/...
【N3027 - Proposal to add medievalist characters to the UCS】
http://std.dkuug.dk/JTC1/sc2/WG2/docs/n3027.pdf 【Insular G - Wikipedia】
http://en.wikipedia.org/wiki/Insular_G
【Gaelic type - Wikipedia】
http://en.wikipedia.org/wiki/Gaelic_type
【On the derivation of YOGH and EZH - Evertype】
http://www.evertype.com/standards/wynnyogh/ezhyogh...
【A tract on the present state of English pronunciation (1913)】
http://www.archive.org/details/tractonpresentst00b...

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記号説明

  • [ ]…IPA発音表記及びフリガナ/意味
  • 【 】…特殊文字見出し
  • 《 》…特殊文字
  • 〈 〉…連字
  • 『 』…作品名
  • 〓…ユニコード未登録の字母
  • †…廃字, 携帯電話絵文字の代替テキスト
    • ‡…特殊な字母, 代用表記, 異体字


【略称】
  • IPA…国際音声記号
  • キルシェン…キルシェンバウム音声記号
  • i.t.a.…イニシャル・ティーチング・アルファベット
  • 大…大文字/小…小文字
  • 半…半角形/全…全角形

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