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【定義】

詳しくは『洞上僧堂清規行法鈔』。全5巻であり、面山瑞方師によって記された清規。宝暦3年(1753)刊行。

【内容】

道元禅師の『永平大清規』、及び瑩山禅師の『瑩山清規』に依るならば、日本曹洞宗修行坐禅を中心に、行住坐臥の全てが僧堂を中心に行われなくてはならない。しかし、江戸時代に入ると黄檗宗が伝来し、彼らが伝えた明様の修行法や建築法が重んじられ、僧堂は禅堂食堂というような機能分化がなされるようになったという。

そこで、面山は「古規復古運動」を展開し、僧堂を重興することで、道元禅師や瑩山禅師の祖風を後代に伝えようとした。『永平大清規』『瑩山清規』、及びそれまでに成立したあらゆる清規を渉猟し、比較検討した結果を『僧堂清規』としてまとめた。そこでは、日分・月分・年分・臨時という各行法を示し、またその都度に詳細な解説も加えているのだが、それらが仮名書きであるのが特徴で、当時の僧侶が使用しやすいように配慮されている。いわば、現代の『行持軌範』の奔りである。なお、面山はさらに、諸清規を比較した結果を『考訂別録』として示した。

瞎堂普観は、これに跋を寄せており、それは寛保元年(1741)に記されたものだが、実際に面山が同著に自序を添えて刊行したのは、宝暦3年である。この清規は、江戸時代に大いに流布し、各地で用いられた。

【巻の内容】

・第一巻
僧堂日分行法次第
日分行法次第教訓
日分行法別規 七条
 打更点作法
 僧堂被位鉢位略図
 僧堂粥飯作法
 晩参早参作法
 衆寮行茶湯?作法
 衆寮看読作法
 日分課誦回向文
  粥了 伽藍神 祖堂 祖堂寿牌 祠堂 禺中 施食 竈公

・第二巻
月分行法次第
 朔日 方丈内駕 祝聖諷経 応供諷経 大衆礼駕
    僧堂礼駕 巡堂点湯 祝聖上堂 本尊上供
    転大般若
 二日 土地堂諷経 入室
 三日 檀那諷経 庫堂諷経 僧堂念誦
 四日 僧堂諷経 浄髪 掃地 開浴 震旦初祖宿忌
 五日 経蔵諷経 上堂 初祖上供
 六日 請益
 七日 入室
 八日 火徳諷経 僧堂念誦
 九日 浴室諷経 浄髪 掃地 開浴
 十日 上堂
 十一日 請益
 十二日 薬師諷経 入室
 十三日 僧堂念誦
 十四日 浄髪 掃地 開浴
 十五日 方丈内駕 祝聖諷経 鎮守諷経 大衆礼駕
    僧堂礼駕 巡堂点湯 祝聖上堂 本尊上供
    略布薩
 十六日 請益
 十七日 権現諷経 天童上供
 十八日 衆寮諷経 観音懺法? 僧堂念誦
 十九日 浄髪 掃地 開浴
 二十日 上堂
 廿一日 請益
 廿二日 聖徳太子諷経 入室
 廿三日 僧堂念誦
 廿四日 愛宕諷経 浄髪 掃地 開浴
 廿五日 天神諷経 上堂
 廿六日 請益
 廿七日 祖師宿忌
 廿八日 祖師献粥 百八消災 浄頭諷経 祖師上供
    僧堂念誦
 廿九日(三十日) 浄髪 掃地 開浴 略布薩
月分行法次第別規
 毎日粥時維那回向神示 僧堂朔望巡堂行茶湯作法
 仏殿転読大般若作法 寝堂入室作法
 僧堂三八念誦作法 三八念誦時巡堂作法
 巡堂時僧堂献茶湯作法 巡堂時方丈献茶湯作法
 浄髪作法 開浴作法 請益作法 普説作法
 半月略布薩作法 観音懺法作法
月分諷経回向文
 祝聖 応供 転大般若 土地堂 檀那 庫堂
 文殊大士 善慧大士 震旦初祖 火徳
 賢護大士 薬師尊 鎮守 東照権現
 天童祖忌 観音大士 聖徳太子 愛宕権現
 天満天神 百八消災 穢跡金剛 永平祖忌

・第三巻
年分行法次第
 正月 修正礼駕 禺中行法 駕客接待 三寮祝茶
    満散宣疏 法問資始 堂頭特為 解冬 起単
    請頭首知事(附下頭首知事) 祝法衣資
 二月 遺教起首 涅槃会
 三月 閉炉 上巳礼駕 清明貼符 掛搭
 四月 謝掛搭 誕生会 首座特為 楞厳会 結夏
 五月 端五礼駕 換帳 換簾
 六月 半夏 止版 打扇 晒蔵 晒薦?
 七月 盆前看経 盆前施食 七夕礼駕 堂頭特為
    大施餓鬼 解夏 起単 請下頭首知事 天童忌
 八月 翫月 祖師忌
 九月 打版 換帳 換簾 重陽駕 翫月
 十月 開炉 謝掛搭 達磨忌 首座特為 結冬
 十一月 冬至礼駕
 十二月 常坐式 成道会 断臂会 歳末看経
    除煤普請 撏餈普請 立春貼符 除夜施食
    龍天回向 歳末礼駕
年分行状次第別規 二十六条
 新到大掛搭法 小掛搭法
 新帰堂謝掛搭並回礼法 新掛搭人点入寮茶法
 方丈特為新掛搭法(附知事特為法並図状法)
 涅槃会誕生会行法別出 結制草単法
 戒臘牌円鏡法 入寮資次牌
 排諸行法位法 普請法
 土地堂念誦法 人事結解冬年法
 衆寮結解特為湯法 方丈小座湯法
 庫司結解僧堂煎点法 堂頭結解僧堂煎点法
 首座結解僧堂煎点法 冬夜両班寝堂煎点薬石法
 冬至堂頭置食点茶法
  正月十日、七月十日、堂頭特為点茶置食法同上
  四月十日、十月十日、首座特為点茶置食法同上
 中筵斎法、筵外図、坐位照牌
 吉凶斎文疏略法 四節巡寮法
 楞厳会法 打扇法 大施食法
 年分諷経回向文
  三仏二祖等献粥上供、楞厳啓建、大檀施食、同半斎
  剃度師嗣法師亡僧
 鳴法器法

・第四巻
上堂小参普説
 上堂 五参 祝聖 仏誕 臘八 涅槃 祖忌 薦亡
  引座 祈祷 臨時
 小参 小参法 対霊 秉払
 告香普説
仏祖会行法
 仏誕生会(伝供出班焼香三仏二祖倶同) 仏成道会
 仏涅槃会
 〈達磨・永平〉二祖忌(列祖忌、須く之に準ずべし)
 断臂会
疏 大牓 簿 籍 牀暦 諸牌
諸疏法
 製疏法 僉疏法 製疏量 誕生会疏 成道会 涅槃会
 達磨忌 断臂会 天童忌 永平忌
 修正啓建満散(歳末龍天疏法、之に同ず)
 楞厳会(啓・満) 大施食(七月・歳末)
 歳末龍天 大牓
 修正 盂蘭盆施食看経 龍天看経 歳末施食看経
 三仏二祖忌
 簿
 龍天看経 盂蘭盆施食看経 歳末施食看経
 衆寮僧簿
 衆寮職務牌
 僧堂牀暦
 諸牌

・第五巻
進山?開堂、当晩小参法
諸職法
 任職大綱 職務略訓 附(決算法・擯罰法)
喪法
 尊宿喪法
 門牌 請主喪 訃状 遺嘱 遺書 諸喪司諸職並仏事
 請諸職榜 請仏事榜 喪中行法榜 出喪次第榜
 入龕 移龕 鎖龕 掛真 対霊小参 迨夜念誦?
 出喪起龕? 奠茶? 奠湯? 下炬? 山頭念誦? 設斎?
 回礼?
 平僧喪法?
 唱衣
僧堂新到須知
別行法式十八條大綱
 得度法 授戒法 三衣
 鉢法 洗面法 洗浄
 坐禅法 経行法 羅漢講式?
 大布薩?式 唱礼法(歎仏式を改む) 仏祖礼法
 観音懺法? 涅槃講式? 達磨講式?
 放生会 施食法?
 洞上伽藍諸堂安像記

【テキスト】

・『曹洞宗全書』「清規」巻

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