アンドリュー家のメイド(無口なドジッ娘)
それはお風呂に入ろうとしてパンツを脱ごうとした時だった。
――ガゴンッ
(頭、打った……)
頭を押さえて涙ぐむ。
「……痛い」
片足を上げた際にバランスを崩して壁にぶつかったのだ。
(……我ながら何と言うドジ)
――ガラッ
一人反省してると脱衣所の扉が開く。
「どうかしたのですか?」
そこにいたのは先輩のメイドだ。たまたま近くにいた所、私の頭をぶつける音を聞きつけたのだろう。
ぶつけた頭をみせる。
「頭をぶつけたのですか」
コクッと頷く。そして頭を下げる。
(ご心配かけて申し訳ありません)
心の中で謝る。喋るのは苦手だ。
「はい」
先輩が私の顔を上げさせるとバンドエードを出して優しく貼ってくれる。
「これで良し」
ついでに『痛いの痛いの飛んでいけ〜』と頭を撫でてくれる。
(先輩、優しい)
これがメイドの仲間(妹)なんかだと100%笑われてる。
「あっ! よく考えたら湿布のほうがいいかしら?」
バンドエードを剥がし今度は湿布を貼ってくれる。確かに打ち身には湿布のほうがいいかもしれない。
ヒンヤリとした感触が痛みを和らげてくれる。
「……いい感じ」
――と、そこで気付く。
(私、裸……)
顔が赤くなる。パンツも履いてない上、先輩が脱衣所の扉を開けたままだ。
「? もしかしてのぼせた?」
顔の赤い私を見て先輩がそんなことを言う。
『いえ、まだお風呂に入ってません』とか『恥ずかしいからです』とか言う間もなく今度は冷えピタを出す。
「はい」
冷えピタは火照った顔を冷ましてくれるけど恥ずかしさは消えない。
それになんだか――
「……クシュ……」
くしゃみが出た。いつまでも裸でいた上におでこを冷やしたせいだろうか?
「あら、いけない」
今度はおもむろにホッカイロを貼ってくれる。
どうでもいいけど色々と何処に持ってるんですか?
そう思いながら冷えた身体に直に貼ってくれる。冷えた身体に暖かい、なんか変な感じだ。
「……新感覚」
――でも
「……熱い」
なんかヒリヒリする。
「というか、ホッカイロは肌に直接貼っちゃいかんだろう」
「!?」
急に横から声を挟まれ、ビックリする。
「あら、ご主人様。どうしたんですか?」
まったく動じない先輩の言う通り、そこに居たのはご主人様だ。
「いや、それはこっちの台詞だ。どうしたんだ」
と、私に視線を向ける。
「裸で」
「!!?」
(……わ、私…今…裸)
今更ながら慌てる。ご主人様には何度も見せたことがあるとはいえ異性の前ではさすがに恥ずかしい。
私はご主人様に会釈すると慌てて浴室に走り――コテッ――転んだ。
「まぁ、大変!?」
慌てて先輩が『大丈夫?』と起こしてくれる。
「気をつけてね」
(な、何度もすみません)
先輩に頭を下げる。
そして、再び逃げるように浴室に駆け込むのだった。
――ガゴンッ
(頭、打った……)
頭を押さえて涙ぐむ。
「……痛い」
片足を上げた際にバランスを崩して壁にぶつかったのだ。
(……我ながら何と言うドジ)
――ガラッ
一人反省してると脱衣所の扉が開く。
「どうかしたのですか?」
そこにいたのは先輩のメイドだ。たまたま近くにいた所、私の頭をぶつける音を聞きつけたのだろう。
ぶつけた頭をみせる。
「頭をぶつけたのですか」
コクッと頷く。そして頭を下げる。
(ご心配かけて申し訳ありません)
心の中で謝る。喋るのは苦手だ。
「はい」
先輩が私の顔を上げさせるとバンドエードを出して優しく貼ってくれる。
「これで良し」
ついでに『痛いの痛いの飛んでいけ〜』と頭を撫でてくれる。
(先輩、優しい)
これがメイドの仲間(妹)なんかだと100%笑われてる。
「あっ! よく考えたら湿布のほうがいいかしら?」
バンドエードを剥がし今度は湿布を貼ってくれる。確かに打ち身には湿布のほうがいいかもしれない。
ヒンヤリとした感触が痛みを和らげてくれる。
「……いい感じ」
――と、そこで気付く。
(私、裸……)
顔が赤くなる。パンツも履いてない上、先輩が脱衣所の扉を開けたままだ。
「? もしかしてのぼせた?」
顔の赤い私を見て先輩がそんなことを言う。
『いえ、まだお風呂に入ってません』とか『恥ずかしいからです』とか言う間もなく今度は冷えピタを出す。
「はい」
冷えピタは火照った顔を冷ましてくれるけど恥ずかしさは消えない。
それになんだか――
「……クシュ……」
くしゃみが出た。いつまでも裸でいた上におでこを冷やしたせいだろうか?
「あら、いけない」
今度はおもむろにホッカイロを貼ってくれる。
どうでもいいけど色々と何処に持ってるんですか?
そう思いながら冷えた身体に直に貼ってくれる。冷えた身体に暖かい、なんか変な感じだ。
「……新感覚」
――でも
「……熱い」
なんかヒリヒリする。
「というか、ホッカイロは肌に直接貼っちゃいかんだろう」
「!?」
急に横から声を挟まれ、ビックリする。
「あら、ご主人様。どうしたんですか?」
まったく動じない先輩の言う通り、そこに居たのはご主人様だ。
「いや、それはこっちの台詞だ。どうしたんだ」
と、私に視線を向ける。
「裸で」
「!!?」
(……わ、私…今…裸)
今更ながら慌てる。ご主人様には何度も見せたことがあるとはいえ異性の前ではさすがに恥ずかしい。
私はご主人様に会釈すると慌てて浴室に走り――コテッ――転んだ。
「まぁ、大変!?」
慌てて先輩が『大丈夫?』と起こしてくれる。
「気をつけてね」
(な、何度もすみません)
先輩に頭を下げる。
そして、再び逃げるように浴室に駆け込むのだった。
2011年03月06日(日) 21:44:19 Modified by ID:xKAU6Mw2xw