斎藤(仮題)
放課後、ひとけのない図書室の奥、ほんのかすかな声が響いた。
本を選んでいた斎藤の、ばっさりと切ったショートカットの首筋が、とてもきれいだったので…、つい、うなじを撫でた。
そのとき不意をつかれた斎藤が出した
「ひゃ!…なに?…」
という普段通りの小さな声に、俺はたまらなくなったなぜか。とまらなくなった何かが。スイッチが完全に入ってしまった。
瞬間、後ろから強い力で斎藤を抱きよせる。
驚いた顔をする斎藤に何も言わず、首筋に何度もキスをした。
斎藤の体がこわばる。
セーラー服の中に侵入した俺の右手は、ブラジャーの上から小さめの胸を発見し、少しだけ強く揉んだ。
「…だめ、図書室…!」
と小さなウィスパーボイスで斎藤が嫌がる。
首筋から耳に唇をうつしてささやく
「本当にいや?」
斎藤が困った顔で後ろを向き、ブンブンとうなずく。
俺はその唇にかみついて、長いキスをした。斎藤は、驚いた様子だったが、なぜか抵抗はしなかった。
くちゅくちゅとキスの音が鳴る。ブラジャーのすき間から指で胸の先を探ると、斎藤の体がびくびくとふるえる。
唇を離すと、斎藤の息づかいが荒い。
肩をゆらして
「…も…やだっ…」と下を向いた。
「じゃあ確かめてみようか?」
斎藤が顔を上げ、訴えるようなる眼でこっちを見た。
左手で細く白い内股をゆっくりと撫であげ、スカートの中にたどり着くと、ショーツの上からも、湿っていることがわかる。ステッチのふちから、あたたかい液体が滲んでいた。
斎藤は体を小さく震わせて目をつぶっていた。耳がまっ赤だ。
「濡れてるよ…本当に嫌なの?」
わざと小さな声でささやくと、涙に潤んだ瞳がじっと俺を見つめ、観念したように首を横にふった。
ショーツの上からそのまま指を何度も上下させる。斎藤の口から小さな声がもれる。
「んっ…ぁん!…ふぁっ…ん…!」
耳を近づけないと聞こえないくらいだ。
「もっと聞かせて」
もう、水に浸したようになってしまったショーツをさげ、指で唐突に中心を犯した。
「ひぁっ!!…あっ!んーっ!ん!あー!あっ!…ん」
かぶるようにチャイムの音が鳴り、斎藤の声はかき消されたがその声は、耳元で大きく響いた。
―いつもは無口で声も小さい斎藤から、初めて本当の声を聞いた気がした。
「いじわるしてごめんな…人が来ちゃうよな」
放心した眼の斎藤と向き合い、もう限界だった俺は、斎藤の中に入った。立っていられなくなったのか、ずるずると座り込んでしまった斎藤を追って、俺達は床で一つにまるまった。
図書室の窓から風が吹いてカーテンが揺れる。外では野球部の号令が聞こえた。
斎藤は何度も小さくあえぎながら「すき…」と呟いて、そのあとかすかな声で「だめ!…いく…」と言った。
二人は汗まみれで、斎藤の顔は涙に濡れていた。
高校最後の、夏休みだった。
作者 5-759
本を選んでいた斎藤の、ばっさりと切ったショートカットの首筋が、とてもきれいだったので…、つい、うなじを撫でた。
そのとき不意をつかれた斎藤が出した
「ひゃ!…なに?…」
という普段通りの小さな声に、俺はたまらなくなったなぜか。とまらなくなった何かが。スイッチが完全に入ってしまった。
瞬間、後ろから強い力で斎藤を抱きよせる。
驚いた顔をする斎藤に何も言わず、首筋に何度もキスをした。
斎藤の体がこわばる。
セーラー服の中に侵入した俺の右手は、ブラジャーの上から小さめの胸を発見し、少しだけ強く揉んだ。
「…だめ、図書室…!」
と小さなウィスパーボイスで斎藤が嫌がる。
首筋から耳に唇をうつしてささやく
「本当にいや?」
斎藤が困った顔で後ろを向き、ブンブンとうなずく。
俺はその唇にかみついて、長いキスをした。斎藤は、驚いた様子だったが、なぜか抵抗はしなかった。
くちゅくちゅとキスの音が鳴る。ブラジャーのすき間から指で胸の先を探ると、斎藤の体がびくびくとふるえる。
唇を離すと、斎藤の息づかいが荒い。
肩をゆらして
「…も…やだっ…」と下を向いた。
「じゃあ確かめてみようか?」
斎藤が顔を上げ、訴えるようなる眼でこっちを見た。
左手で細く白い内股をゆっくりと撫であげ、スカートの中にたどり着くと、ショーツの上からも、湿っていることがわかる。ステッチのふちから、あたたかい液体が滲んでいた。
斎藤は体を小さく震わせて目をつぶっていた。耳がまっ赤だ。
「濡れてるよ…本当に嫌なの?」
わざと小さな声でささやくと、涙に潤んだ瞳がじっと俺を見つめ、観念したように首を横にふった。
ショーツの上からそのまま指を何度も上下させる。斎藤の口から小さな声がもれる。
「んっ…ぁん!…ふぁっ…ん…!」
耳を近づけないと聞こえないくらいだ。
「もっと聞かせて」
もう、水に浸したようになってしまったショーツをさげ、指で唐突に中心を犯した。
「ひぁっ!!…あっ!んーっ!ん!あー!あっ!…ん」
かぶるようにチャイムの音が鳴り、斎藤の声はかき消されたがその声は、耳元で大きく響いた。
―いつもは無口で声も小さい斎藤から、初めて本当の声を聞いた気がした。
「いじわるしてごめんな…人が来ちゃうよな」
放心した眼の斎藤と向き合い、もう限界だった俺は、斎藤の中に入った。立っていられなくなったのか、ずるずると座り込んでしまった斎藤を追って、俺達は床で一つにまるまった。
図書室の窓から風が吹いてカーテンが揺れる。外では野球部の号令が聞こえた。
斎藤は何度も小さくあえぎながら「すき…」と呟いて、そのあとかすかな声で「だめ!…いく…」と言った。
二人は汗まみれで、斎藤の顔は涙に濡れていた。
高校最後の、夏休みだった。
作者 5-759
2008年09月25日(木) 22:45:10 Modified by n18_168