ロシアの宇宙主義者たちノート
2.4 先駆者Prince Vladimir Fedorovich Odoevsky (1803-1869)
Prince Vladimir Fedorovich Odoevsky
1825年のデカブリスト蜂起とその結果としての取り締まりまで
1826年以降は
未完の小説「4338年」
エッセイ「ロシアの夜、または新しい科学と新しい芸術の必要性」
2.4 先駆者Prince Vladimir Fedorovich Odoevsky (1803-1869) 
Prince Vladimir Fedorovich Odoevsky
- ロシア人 (1803-1869)
- 作家、哲学者、音楽評論家、慈善家、教育者
- 時間的にも精神的にもフョードロフ(Fedorov)と宇宙主義者に近い
1825年のデカブリスト蜂起とその結果としての取り締まりまで
- 数年間、プーシキンと共に、19 世紀初頭の主要な「分厚い雑誌」であるSovremennik（ロシア語: Современник»,）の共同編集者
- Schelling、Boehme、Tieck, Goethe、Byron、およびその他の理想主義、ロマンチック、神秘主義的な西洋の作家の作品を論じる、著名な若い思想家と文学者の半秘密結社であるラバーズ オブ ウィズダムの主催者であり原動力
1826年以降は
- 1826年にサンクトペテルブルクのImperial Public Libraryに (現 サンクトペテルブルクのロシア国立図書館）
- 20年後にモスクワのRumyantsev libraryに (現 モスクワのロシア国立図書館）
- 1861〜1869の死亡まで、元老院議員
未完の小説「4338年」
- ストーリー
- メスメリズムにより未来の人物を磁気的ビジョンで見るという疑似的なタイムトラベル
- 4338年までに世界は 2 つの大国であるロシアと中国に分割され、破産した英国は競売にかけられ、米国は投機家や搾取的資本家にとってのダミーと化している
- 圧縮空気を使った飛行、制御された天候、電気照明された家屋と屋根付きの庭、率直な告白を誘発し、敵対的な振動を撃退する磁気浴槽、磁気通信装置、プラスチック、さらにはブログのようなものが、ロシアで一般的になっている
- 4338年の人々は2500年前をあまり知らないず
- 不安、虚栄心、浮気、先延ばしなどは残っている
- 貧困、無知、競争、戦争、悲劇などはない
- ロシアの生活は快適で、興味深く、協力的で、良い
- 唯一の問題は、1 年以内に巨大な彗星が地球を破壊すると予測されていること
- ロシアの科学者たちは技術装置で世界を救えると確信し、一般市民は世界の破滅を恐れている
- 作品は
- カール・ブリュロフの絵画「ポンペイ最後の日」とエドワード・ブルワー・リットンの小説「ポンペイ最後の日」に影響を受けた終末テーマ
- 未完で出版され、結末として、彗星が世界を破壊するのか、科学が世界を救うのか不明
- 文学史家Victor Terrasは
- 4338年のロシア人が神を忘れ、科学にすべての信仰を置いたために世界が滅亡することをオドエフスキーがほのめかしていると示唆
- Svetlana Semenovaは
- ユートピア的で高度テクノロジーの驚異は一般人の不安を上回っていると指摘
- ただし、別作品「The Final Suicide」について、オドエフスキーは宗教に導かれずにテクノロジーだけを使用すると、自己破壊に導くだけであると明確に警告していると指摘
エッセイ「ロシアの夜、または新しい科学と新しい芸術の必要性」
- 「科学と芸術と宗教信仰を統合した世界観が解決策」だと提示
- これはフョードロフと宇宙主義者たちの立場
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