タグ検索で♀竜×♂人間125件見つかりました。

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屋根の下の眠り姫

Dragon-side [[Human-side>屋根の下の眠り姫2]] 私は、この街が好きだ。 人の身に化けて大勢の人間達の中に溶け込んで生きること100年余り・・・ 多様な人間の文化や技術に追い付きながら違和感無く振舞えるようになるまでには当然相応の時間も掛かったものの、一度この便利さに溢れた快適な暮らしに慣れてしまえばもう以前のような退屈な洞窟暮らしには戻れそうにない。 知能の高い人間でさえ幼少の頃から何年も掛けて習得するという人語の読み書きに関しては流石に今もまだ多少の拙さが拭えないのだが…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%b2%b0%ba%ac%a4%c... - 2021年03月10日更新

桜色の思い出

「母ちゃん、母ちゃん・・・大丈夫・・・?」 美しい海と森に囲まれた小さな漁村、モガの村。 その海沿いに建てられたあばら家の中で、僕は病に臥せった母にそう声を掛けていた。 「あ・・・あ、ああ・・・心配無いよ・・・ゴホッゴホッ・・・」 命に関わるような重病というわけではないらしいが、もう酷い咳が1週間以上も続いている。 こんな時に村に住み込んでくれているハンターの兄ちゃんがいれば母の薬になるような物を森から採って来てもらえるのだが、生憎彼は今タンジアの港へ出掛けていってしばらくは戻って来ないらしかった。 「母…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%ba%f9%bf%a7%a4%c... - 2012年01月21日更新

エリザ

世にドラゴンという種族が発見されてから100年。 現在では小さな子供のドラゴンは犬や猫同様に愛玩動物の仲間入りをし、多くの家庭でドラゴンの子供が飼われていた。 その上、10年もすればドラゴンは人語を操り体も人間に比べて非常に大きくなるため、そのままドラゴンと結ばれるという飼い主が少なくなかった。 ドラゴンと結ばれた一部の飼い主達はドララーと呼ばれ、正しい飼い方の浸透していないドラゴンを世に広める役目を担っていた。 いわゆる犬で言うところのブリーダーであり、彼らはドラゴンの子供達によるコンテストを開いたり、…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%a5%a8%a5%ea%a5%b... - 2008年08月12日更新

天国に思いを馳せて

「ふぅ・・・今年度もあと少しだな・・・」 3年余りにも及ぶ長い感染症禍によってありとあらゆる社会の基盤が変化し、俺はこの半年余りの間ただひたすらに職場と家を往復するだけの毎日を送っていた。 まあ仕事自体は大変ではあるもののやり甲斐はあるし、天国仲間の同僚や後輩達とも相変わらず仲良くやれているから、周囲の人間関係という意味では十分に恵まれていると言える。 ただここ最近どうにもすっきりと気分が晴れないのは、秋頃から再び感染症の流行が高まったことで数少ない楽しみだった雌竜天国が再び長期の休業に入ってしまったこと…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%c5%b7%b9%f1%a4%c... - 2023年05月19日更新

屋根の下の眠り姫2

Human-side [[Dragon-side>屋根の下の眠り姫]] 僕は、この街が嫌いだ。 大学に入るに当たってここから数百キロも離れている片田舎から越して来て独り暮らしを始めたまでは良いものの、ここでは故郷にはあった人同士の繋がりが余りにも希薄で頼りないものになっている。 確かに都会は買い物する場所も移動手段も発達していて利便性に関しては文句は無いものの、極端に他人に無関心な人々の集団というものは決して万人にとって居心地の良いものとは言えないもの。 もちろんそれは単に僕がある意味で他人と違っ…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%b2%b0%ba%ac%a4%c... - 2021年03月10日更新

晩婚の番い

「では、私の講義はここまでにするとしよう。皆、この島での休暇を楽しんでくれ」 半月竜島で迎えた7月最後の金曜日・・・ 3限目の"竜語と爪文字"の講義を終えた俺達は、これから5限目の講義があるプラムよりも一足先に約2ヶ月間という長い夏休みへと突入していた。 「アレス、お前とプラムは、夏休みに何か予定あるのか?」 「ああ・・・まあ幾つかはね。そう言うロブは?」 俺がそう訊くと、彼が背後にいたジェーヌの方へと軽く目配せする。 「前にアメリアに教えて貰った入り江が凄く良かったからさ、俺達はこの島の秘境巡りをしよう…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%c8%d5%ba%a7%a4%c... - 2022年06月21日更新

楽園の週末

「ロブ、そろそろ飯に行かないか?」 週末の差し迫った金曜日の昼・・・ ぽっかりと講義の無い2限目の空白の時間を何時ものようにロブ達と図書館で過ごしていた俺は、少しばかり空腹を訴え始めた自分の腹を摩りながらそう漏らしていた。 「ああ、もうこんな時間か。そうだな、食堂に行こうぜ、ジェーヌ」 「ええ、分かったわ」 相変わらず、ロブとジェーヌの仲は順調に進展しているらしい。 この前大学の裏に新しく出来た雌竜天国という風俗店に行ったことで、ロブは普段ジェーヌがどれ程自分に対して気を遣ってくれているのかを理解したと言…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%b3%da%b1%e0%a4%c... - 2018年06月03日更新

3つの番い

窓辺から差し込んでくる、心地良い春の日差し。 その瞼を焼く眩しさから逃れるようにしてベッドの上でゴロンと体を転がすと、俺は突然顔に押し付けられた硬い感触でまどろんでいた意識を一気に覚醒させられていた。 ムニュ・・・ 「うっ・・・な、何だ・・・?」 そして渋々目を開けてみると、その眼前に真っ赤な鱗で覆われた広大な雌竜の背中が広がっている。 何だ・・・プラムか・・・ 自分と同じベッドで巨大な雌竜が寝ているという事態にももうすっかりと慣れてしまったことを考えれば、俺も様々な種族が暮らすこの半月竜島での生活にいよ…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/3%a4%c4%a4%ce%c8%... - 2017年03月24日更新

天国に堕ちる者達

もうかれこれ2年近くにも及ぶ未知の感染症の流行で混乱を来した社会の中、1年遅れで敢行された東京オリンピック、パラリンピックが無事に閉会を迎えて間も無く4週間が経とうとしていた頃・・・ 4月の半ばから実に半年近くに亘って関東一帯に出されていた緊急事態宣言と感染症に対する蔓延防止等重点措置がようやく全て解除され、俺は久々に訪れたような気がする普段通りの金曜日を自宅でPCに向かって過ごしていた。 昨年の5月から1年以上も続いたテレワークも大分板に付いてきたお陰で、今や会社に足を運ぶのは月に数回程。 お陰で会社の…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%c5%b7%b9%f1%a4%c... - 2021年12月12日更新

赤月の気紛れ

Dragon-side [[Human-side>赤月の気紛れ2]] 「グゥ・・・グルル・・・」 心地良いまどろみの中に意識の覚醒を感じると、私は天井から降り注ぐ穏やかな朝日の中で目を覚ましていた。 やがてグルリと周囲を見回して住み処の中に誰も侵入者がいないことを確認すると、地面の上に丸めていた体をゆっくりと起こしていく。 そして鋭い鉤爪の生えた大きな両手足でしっかりと地面を踏み締めると、私は寝ている間に体へ降り積もった砂埃を振り落とすようにブルンと体を震わせていた。 全身を覆う厚い竜鱗のお陰で固…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%c0%d6%b7%ee%a4%c... - 2016年11月19日更新

プラムとの約束

美しい赤竜エリザに攫われて強引な求愛を迫られた昨日の騒動から一夜が明けた木曜日。 俺は遅めの時間にセットしていた目覚ましが鳴る前にふと目を覚ますと、9時半を少し回ったところらしい時計に目をやってからベッドをそっと抜け出していた。 プラムは相変わらず大きく膨れたお腹を指先でボリボリと掻きながらだらしない寝顔で夢の中を彷徨っているらしく、時折俺の体を探すようにフラフラとベッドの上を大きな手で弄っているらしい。 昨日はエリザから解放された後、プラムに物凄い剣幕でエリザとの関係を糺されたものだった。 もちろんそれ…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%a5%d7%a5%e9%a5%e... - 2020年07月17日更新

海竜との生活

自分の体の大きさを変えられるという不思議な力を持った、可愛らしい雌海竜のフルーファ。 高校時代の友人達と出掛けた海で拾ったそんなフルーファとの暮らしも早いもので既に2ヶ月余りが経ち、俺は水を張った風呂に彼女を浮かべて留守番させながら大学に通うという生活を送っていた。 正直に言えば大学で講義を受けている間はほとんどフルーファのことばかり考えていて肝心の講義の内容が余り頭に入ってこないのだが、それでも今のところは特に大きな問題も起きてはいない。 そしてようやく金曜日最後の講義が終わると、俺は逸る気持ちを抑えな…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%b3%a4%ce%b5%a4%c... - 2021年06月27日更新

天国に横たわる奈落

「ふぅ・・・やっと終わった・・・」 「お、何だお前もか?今日は早かったな」 「俺だって流石に週末くらいは早く帰りたいからな。年号修正の案件で最近残業ばかりだし」 俺はそう言うと、ここ最近は意外にも定時で仕事を終えている同僚の方へと顔を向けていた。 「5月から新しい年号に変わるって世間じゃ浮かれてるけど、IT系の俺達にしてみりゃ結構大きな問題だしな」 「確かちょっと前にも、新年号に対応しようとして表計算ソフトが開かなくなったことがあったよな」 「ちょっとしたY2K問題だぜ。まあその時は俺もまだ子供だったけど…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%c5%b7%b9%f1%a4%c... - 2019年03月14日更新

天国の復活

昨年の冬辺りから全世界に広まった未知の感染症によって、2020年は大混迷を極める年になった。 予てより開催の決まっていた東京五輪は翌年に延期を已む無くされ、戦後70年以上に亘って特に大きな混乱も無く平和を保って来たこの日本でも政府による緊急事態宣言が発令。 特に感染者の多かった東京や大阪などの都市では企業や商店の休業や閉業が相次ぎ、人と人とが接触する機会の多い飲食店や風俗店は今もなお時短営業や営業自粛を続けているところが目立つ。 雌竜と夢の一夜を過ごせる雌竜天国もその余波を免れることは出来ず、以前俺達があ…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%c5%b7%b9%f1%a4%c... - 2021年02月12日更新

天国の追憶

「先輩!お疲れ様です!」 週の真ん中に祝日があったお陰で溜まっていた業務にもようやく一定の目途がついた頃、俺は一足先に定時で業務を終えたらしい後輩のそんな呼び掛けに振り向いていた。 「ああ、お疲れ。そっちはもう終わったのか?」 「はい。先輩の方は体調は大丈夫なんですか?」 そしてそう言いながら、彼が空席となっている同僚の机の方へと目を向ける。 「ああ・・・俺は別に花粉症体質じゃないからな。今年は特に酷いらしいけど、あいつが早退したのは初めて見たよ」 「僕も花粉自体は平気なんですけど、確かにこの前家に帰った…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%c5%b7%b9%f1%a4%c... - 2018年04月25日更新

天国で見る夢

「よし・・・これで終わり、と・・・」 「何だ、もう終わったのか?」 「まあな。先週末は中間決算やら台風やらで結構バタバタしてたから、今週はずっと少しずつ残業してたんだよ」 そんな俺の言葉に、同僚が何かを思い出すように部屋の天井を見上げる。 「そういや今週はずっと俺の方が早く帰ってたもんな・・・でも、3連休って言ったって何か予定があるのか?」 「それは・・・別に無いんだけどさ・・・」 だがその返事にドヤ顔でも浮かべようとしたらしい彼が、ふと俺の背後に苦々しい視線を向ける。 それに釣られて俺もそちらに目をやる…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%c5%b7%b9%f1%a4%c... - 2018年11月22日更新

臆病な女帝

曇った夜空を照らす淡い満月の光が、奇妙な静寂に包まれた森を優しく照らしている。 自然の中で過ごすのが好きな者にとって、それは心安らぐ癒しの光景でさえあったことだろう。 だが大きく切り立つ岩肌に掘られた深い洞窟の闇の前で太い大木に手足を縛り付けられている俺にとって、それは人生の最後に見る終焉の景色以外の何物でもなかった。 何十年も昔・・・まだ俺が産まれるよりも以前から町を脅かしてきたある1匹の雌竜が、今夜もまた満月の晩の生け贄を人々に要求してきたのだ。 月に1度老若男女を問わず森へ送り出されて行った人々は当…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%b2%b2%c9%c2%a4%c... - 2014年01月24日更新

安寧を乱す使者

「それじゃあ、今日の講義はここまでにしましょうか。また来週新しく内容の希望を募るから、皆考えてきてね」 月曜日の昼休みも過ぎた3限目・・・サキュバスのリリガンによる"交配の極意"の講義が終わると、俺は今回もまた刺激的な話を聞いて興奮に高鳴ってしまった心臓の鼓動を必死に抑え込んでいた。 そして大勢の学生達に混じって講義室の外へ出ると、図書館から戻って来たらしいロブとジェーヌが遠くからこちらに手を振っているのが目に入る。 「よおアレス。今回の講義の内容は何だったんだ?」 だが俺と顔を合わせるなりそんなことをあ…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%b0%c2%c7%ab%a4%f... - 2018年09月20日更新

小瓶の海竜

「ふぃ〜・・・やっと着いた・・・」 燦々と照り付ける太陽の眩しい8月初頭・・・ 俺は地元に住んでいる友人達と連れ立って、大勢の海水浴客で賑わっている海へとやって来ていた。 大学の夏休みは9月一杯まで続くからまだ学内での友人が少ない俺としては実家に帰って来た方がきっと長く楽しめるだろうと思ったのだが、どうやらその判断は間違ってはいなかったらしい。 そして現地集合場所である海岸に程近い駐車場で高校時代の友人達を探すと、先に到着していたらしい3人が駐車場の縁になっている低い石壁に腰掛けながら何やら談笑している様…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%be%ae%c9%d3%a4%c... - 2020年12月06日更新

天国の革新

「うへぇ・・・やっと終わった・・・」 「お、何だよ、もう後発組への引き継ぎまで済ませたのか?相変わらず仕事が早いな」 「そう言うお前の方は・・・まだまだ掛かりそうだな」 俺はそう言うと、例によって忙しそうな同僚から後もう30分程で定時の退勤時刻に差し掛かろうとしている部屋の時計へと目を向けていた。 「今日は残業していくのか?」 「一応な・・・折角明日から6連休だってのに、休日出勤なんてしたくないからな。何でそんなこと・・・」 だがそこまで言い掛けた彼が、ふと俺の背後へ目をやって事情が分かったとばかりに睨み…

https://seesaawiki.jp/w/moedra/d/%c5%b7%b9%f1%a4%c... - 2019年08月22日更新

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