保守替わりに
朝の満員電車。
私はいつも乗る度に憂鬱を感じる。
特に最近に至っては、嫌気すら覚えるようになっている。
学校近くの駅までの20分。
乗って暫くすると…
「…!?」
まただ。私のお尻をなでる手の存在。痴漢されている。
入学した直後2、3度された後は無かったのだが、ここ2週間は電車に乗る度にお尻を触られている。
私にとって不快以外の何者でもない。が人見知りで無口な私には、大声を出して助けを求める事がどうしてもできなかった。
その事が相手を増長させているのを知りながら。
いつもの様に黙って耐えるだけだ。そう考えて身を固くした。
だが
「何やってんだよ!!クソ野郎!!」
電車の中に怒声が響いた。
次の駅で痴漢を駅員に引き渡したは私と同年代の男の子。彼は私に微笑むと走って去ってしまった。
言葉を交わす間も無かった。もっともお礼の言葉すら満足に言える自信は無かった。
電車に乗る度に思い出す。人見知りで無口な私が少し変わるきっかけを。そして大好きな彼との出会いの出来事を。
4-199
私はいつも乗る度に憂鬱を感じる。
特に最近に至っては、嫌気すら覚えるようになっている。
学校近くの駅までの20分。
乗って暫くすると…
「…!?」
まただ。私のお尻をなでる手の存在。痴漢されている。
入学した直後2、3度された後は無かったのだが、ここ2週間は電車に乗る度にお尻を触られている。
私にとって不快以外の何者でもない。が人見知りで無口な私には、大声を出して助けを求める事がどうしてもできなかった。
その事が相手を増長させているのを知りながら。
いつもの様に黙って耐えるだけだ。そう考えて身を固くした。
だが
「何やってんだよ!!クソ野郎!!」
電車の中に怒声が響いた。
次の駅で痴漢を駅員に引き渡したは私と同年代の男の子。彼は私に微笑むと走って去ってしまった。
言葉を交わす間も無かった。もっともお礼の言葉すら満足に言える自信は無かった。
電車に乗る度に思い出す。人見知りで無口な私が少し変わるきっかけを。そして大好きな彼との出会いの出来事を。
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2008年02月14日(木) 23:04:12 Modified by n18_168