連邦大統領（れんぽうだいとうりょう、英：Federal President）はインドネシア＝マレー共和国連邦議会議員が就任する内閣の首長である。連邦大統領の地位や権限等は共和国憲法や行政基本法などに定められている。
現在は、第35代連邦大統領マーリッシ・コド（在任：2022年11月3日-）。歴代の連邦大統領（または共和国大統領）も本項に記載する。
名称
権限
共和国憲法・行政基本法等
共和国国防法等
就任・退任
指名・任命
任期
退任
歴代の連邦大統領
インドネシア共和国大統領(1945年8月15日から1975年6月20日)
インドネシア＝マレー共和国連邦大統領(1975年6月22日から現在)
2022年10月25日国防陸軍クーデター
現在は、第35代連邦大統領マーリッシ・コド（在任：2022年11月3日-）。歴代の連邦大統領（または共和国大統領）も本項に記載する。
名称 
・インドネシア共和国大統領
大統領制は1945年のインドネシア共和国独立から続いている。当時は連邦制ではなかったため単に「大統領」という名称だった。
・インドネシア＝マレー共和国連邦大統領
1975年のカリマンタン島事件の発生によりマレー共和国の併合した後は連邦制を導入したため「連邦大統領」という名称に変更された。
大統領制は1945年のインドネシア共和国独立から続いている。当時は連邦制ではなかったため単に「大統領」という名称だった。
・インドネシア＝マレー共和国連邦大統領
1975年のカリマンタン島事件の発生によりマレー共和国の併合した後は連邦制を導入したため「連邦大統領」という名称に変更された。
権限
共和国憲法およびその他法令の定める連邦大統領の権限は次の通りである。
共和国憲法・行政基本法等
共和国国防法等
・国防軍の最高指揮権
・有事における国防軍への出動命令
国防軍への出動命令の発令後、連邦大統領は連邦議会に国防軍の戦略的行動実施の報告をする。
・国家の緊急事態における戒厳令等特別広域命令の発令
・戒厳令等特別広域命令発令による一時的な国家警察、特別公安警察の指揮統制
・災害時の際、中央政府による被害地域の全権掌握
・各治安維持機関によるマレー人民区の治安回復措置命令
・有事における国防軍への出動命令
国防軍への出動命令の発令後、連邦大統領は連邦議会に国防軍の戦略的行動実施の報告をする。
・国家の緊急事態における戒厳令等特別広域命令の発令
・戒厳令等特別広域命令発令による一時的な国家警察、特別公安警察の指揮統制
・災害時の際、中央政府による被害地域の全権掌握
・各治安維持機関によるマレー人民区の治安回復措置命令
就任・退任
指名・任命
連邦大統領は、連邦議会議員により行われる指名選挙(大統領指名選挙)に立候補した連邦議会議員の中から、得票数が最多である議員が選ばれる。
連邦院と元老院の両院のそれぞれにおいて最多得票数の立候補者が異なる場合は、下院である連邦院において当選した候補が連邦大統領に指名される。
大統領指名選挙の投票が終了後、連邦院議長は全候補者の連邦院と元老院それぞれにおける得票数を読み上げ、当選者を議会に報告し、連邦議会の名において大統領に任命する。
これまでの連邦大統領（または大統領）はすべて連邦院議員（または国民評議会議員）のみが指名されてきたが、元老院議員が同選挙に立候補することを妨げる規定はない。
連邦院と元老院の両院のそれぞれにおいて最多得票数の立候補者が異なる場合は、下院である連邦院において当選した候補が連邦大統領に指名される。
大統領指名選挙の投票が終了後、連邦院議長は全候補者の連邦院と元老院それぞれにおける得票数を読み上げ、当選者を議会に報告し、連邦議会の名において大統領に任命する。
これまでの連邦大統領（または大統領）はすべて連邦院議員（または国民評議会議員）のみが指名されてきたが、元老院議員が同選挙に立候補することを妨げる規定はない。
任期
共和国憲法やその他法令において連邦大統領の任期を規定しているものはない。
憲法において連邦院議員総選挙後の連邦議会の招集後は、当時の内閣は解散し、新たに大統領指名選挙を実施し連邦大統領を指名・任命しなければならない。
憲法において連邦院議員総選挙後の連邦議会の招集後は、当時の内閣は解散し、新たに大統領指名選挙を実施し連邦大統領を指名・任命しなければならない。
退任
連邦大統領は連邦議会の両院、または連邦院の優越権により連邦大統領不信任決議が可決された場合や当時の連邦大統領が何らかの理由によりその職を辞した場合は退任したということになり、次の流れで新たな連邦大統領が指名・任命される。
- １.大統領継承順位に基づき、連邦大統領の臨時代理が就任する。
- ２.連邦大統領臨時代理が連邦院の解散の可否を決定する。
- ３.そのまま内閣を解散する、もしくは連邦院を解散させる場合は連邦院議員総選挙を実施し、その後に連邦議会を招集し内閣を解散する。
- ４.内閣解散後に大統領指名選挙を実施し、新連邦大統領が指名され就任する。
歴代の連邦大統領
連邦大統領（大統領）は1945年から代々就任し続いている。次に歴代の連邦大統領（大統領）を記載する。
インドネシア共和国大統領(1945年8月15日から1975年6月20日)
代 | 大統領 | 性別 | 内閣 | 在任期間 | 政党 |
|---|---|---|---|---|---|
1 | ボンバル・ディアマンテ 1895-1978 | 男 | ディアマンテ内閣 | 1945年8月15日-1948年10月20日 | 共和国改新同盟 |
2 | ラディカル・コーレン 1900-1979 | 男 | 第1次コーレン内閣 | 1948年10月26日-1951年3月20日 | 共和国改新同盟 |
3 | ラディカル・コーレン 1900-1979 | 男 | 第2次コーレン内閣 | 1951年3月23日-1953年10月20日 | 共和国改新同盟 |
4 | ラディカル・コーレン 1900-1979 | 男 | 第3次コーレン内閣 | 1953年10月25日-1954年1月3日 | 共和国改新同盟 |
5 | セレダ・ロコド 1901-1964 | 男 | ロコド内閣 | 1954年1月6日-1957年9月3日 | 大衆党 |
6 | イノエ・ウエハラ 1916-1992 | 男 | ウエハラ内閣 | 1957年9月11日-1960年7月22日 | 大衆党 |
7 | ラディカル・コーレン 1900-1979 | 男 | 第4次コーレン内閣 | 1957年9月8日-1960年11月21日 | 共和国改新同盟 |
8 | ミジェール・タラント 1902-1981 | 男 | 第1次タラント内閣 | 1960年11月25日-1964年5月10日 | 共和国改新同盟 |
9 | ミジェール・タラント 1902-1981 | 男 | 第2次タラント内閣 | 1964年11月29日-1966年1月20日 | 共和国改新同盟 |
10 | ルヒンガレ・セイナン 1898-1986 | 男 | 第1次セイナン内閣 | 1966年1月30日-1969年8月15日 | 国民第一党 |
11 | ルヒンガレ・セイナン 1898-1986 | 男 | 第2次セイナン内閣 | 1969年8月22日-1973年5月23日 | 国民第一党 |
12 | ルヒンガレ・セイナン 1898-1986 | 男 | 第3次セイナン内閣 | 1973年5月28日-1975年6月20日 | 国民第一党 |
インドネシア＝マレー共和国連邦大統領(1975年6月22日から現在)
代 | 連邦大統領 | 性別 | 内閣 | 在任期間 | 政党 |
|---|---|---|---|---|---|
13 | ルヒンガレ・セイナン 1898-1986 | 男 | 第4次セイナン内閣 | 1975年6月22日-1975年10月2日 | 国民第一党 |
14 | リーマ・コゴウィ 1910-1984 | 男 | 第1次コゴウィ内閣 | 1975年10月5日-1979年10月5日 | インドネシア 国民保守立憲党 |
15 | リーマ・コゴウィ 1910-1984 | 男 | 第2次コゴウィ内閣 | 1979年10月9日-1983年8月7日 | インドネシア 国民保守立憲党 |
16 | リーマ・コゴウィ 1910-1984 | 男 | 第3次コゴウィ内閣 | 1983年8月7日-1984年2月1日 | インドネシア 国民保守立憲党 |
- | クラサ・チャート 1945-2005 | 女 | チャート臨時内閣 | 1984年2月2日-1984年2月9日 | インドネシア 国民保守立憲党 |
17 | クラサ・チャート 1945-2005 | 女 | チャート内閣 | 1984年2月13日-1987年4月9日 | インドネシア 国民保守立憲党 |
18 | テレン・アルマタ 1924-1997 | 男 | アルマタ内閣 | 1987年2月13日-1988年6月1日 | 国民保守党 |
19 | ジョン・サルディア 1921-2003 | 男 | サルディア内閣 | 1988年6月5日-1992年5月24日 | インドネシア 立憲党 |
20 | ヨーゼフ・ディアマンテ 1926-2001 | 男 | 小ディアマンテ内閣 | 1992年6月5日-1992年12月25日 | インドネシア 立憲党 |
21 | ルーゲン・ウッデ 1934-2015 | 男 | ルーゲン内閣 | 1992年12月30日-1995年9月25日 | インドネシア 立憲党 |
22 | ワーリッシ・ピット 1941- | 男 | 第1次ピット内閣 | 1995年9月29日-1999年2月14日 | 連邦民主党 |
23 | ワーリッシ・ピット 1941- | 男 | 第2次ピット内閣 | 1999年2月16日-2003年7月3日 | 連邦民主党 |
24 | ワーリッシ・ピット 1941- | 男 | 第3次ピット内閣 | 2003年7月7日-2006年4月24日 | 連邦民主党 |
25 | ワーリッシ・ピット 1941- | 男 | 第4次ピット内閣 | 2006年4月25日-2006年8月19日 | 連邦民主党 |
26 | ルイヤン・ジェジム 1944-2016 | 男 | ジェジム内閣 | 2006年4月27日-2007年9月10日 | 共和国改新同盟 |
27 | オーサン・ウィドオ 1950- | 男 | 第1次ウィドオ内閣 | 2007年9月13日-2011年3月20日 | 国民保守党 |
28 | オーサン・ウィドオ 1950- | 男 | 第2次ウィドオ内閣 | 2011年9月13日-2012年5月1日 | 国民保守党 |
29 | ケラー・レー 1953- | 男 | レー内閣 | 2012年5月6日-2014年11月30日 | 国民保守党 |
30 | ゲオルグ・ジハマッド 1952- | 男 | ジハマッド内閣 | 2014年5月6日-2016年10月29日 | 国民保守党 |
31 | オーサン・ウィドオ 1950- | 男 | 第3次ウィドオ内閣 | 2016年10月29日-2019年1月11日 | 国民保守党 |
32 | オーサン・ウィドオ 1950- | 男 | 第4次ウィドオ内閣 | 2019年1月16日-2020年12月17日 | 国民保守党 |
33 | アルノド・セへ 1961- | 男 | 第1次セへ内閣 | 2020年12月21日-2021年7月8日 | 国民保守党 |
34 | アルノド・セへ 1961- | 男 | 第2次セへ内閣 | 2021年7月13日-2022年10月25日 | 国民保守党 |
35 | マーリッシ・コド 1958- | 男 | コド内閣 | 2022年11月3日- | 人民共産党 |
2022年10月25日国防陸軍クーデター
2022年10月25日から11月2日まで、ジャワ島・スマトラ島を占拠する国防陸軍および国民第一党による帝国政府、カリマンタン島に避難した民主政府およびパプア州に避難した独立政府の三派に分かれた内戦状態であった。
その時の各派の首長を以下に記す。
その時の各派の首長を以下に記す。
派閥 | 首長 | 性別 | 内閣 | 在任期間 | 政党など |
|---|---|---|---|---|---|
民主政府 | アルノド・セへ＝連邦大統領 1961- | 男 | セへ臨時内閣 | 2022年10月25日-2022年11月2日 | 国民保守党 |
帝国政府 | ダジハール・セイナン＝党首 1980- | 男 | 小セイナン内閣 | 2022年10月25日-2022年11月2日 | 国民第一党 |
独立政府 | ファドヘ・ピラー＝政府長官 1959- | 男 | 臨時軍政内閣 | 2021年10月27日-2022年11月2日 | 国防空軍 |
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