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元老院編集する

最終更新： ghana_sprinter ghana_sprinter 2022年08月25日(木) 19:13:18履歴

元老院（げんろういん）は、かつてスプリンター共和国において王政の補助を担当した機関。前期スプリント王国時代で設置され、王政解放まで機能した。現在では主に、ベルモント王家によって改造された後の後期型元老院を指すことが多い。

基本情報

元老院
　
設置期間前期スプリント王国時代〜王政解放
現在廃止
組織
大役大元老
佐元老
佐士
参与
内部組織臨王官
大平官
大裁官
大財官
大教官
大造官
大武官
機関地方監
御裁院
検警院
御蔵院
神宮庁
中央軍
造船所

目次


概要

前期スプリント王国時代において、ベルモント家が設置した。その後およそ600年間運用され、王政解放とともに解体された。王政の補助機関という位置づけであったが、宮廷事務や王への貢物等も管理した。また、元老院は司法（裁判所）を兼ねていた。

元老、佐士*1、参与からなる大役が置かれ、その下に臨王官*2と六大官*3が置かれた。さらに臨王官と六大官の下には、処*4と呼ばれる実務機関があった。他に、地方監や御裁院などの機関も置かれていた。元老院に勤める官吏は、民間人からも登用される可能性があった。

組織

大役

大元老、佐元老、主王佐*5、本政士*6、次王佐*7、監政士*8、上参与*9、中参与*10、下参与*11の3種9職が置かれていた。それぞれ王から直接任命される勅任官であり、大元老を議長とする合議体を構成していた。
元老
元老は、大元老と佐元老があり、それぞれ元老院の長官と副長官を務めた。元老院の全ての業務を統括し、王政の責任を負っていた。
佐士
佐士は、主に王を補佐する王佐と、政治を監督する政士があった。前者には主王佐と次王佐が置かれ、臨王官を所管し、後者には本政士と監政士が置かれ、六大官を所管した。
参与
参与は上参与、中参与、下参与が置かれ、それぞれ2人、3人、5人の計10人が属した。

臨王官

王佐の監督下において宮廷事務の一切を掌握し、王家の衣食住と護衛を担当した。一方で、政治にはあまり関与せず、六大官からの干渉を嫌った、独立部署としての性格を持っていた。
  • 王務処*12：王家の事務を統括するとともに、勅令の作成、王家の財産の管理、医療・薬事を担当した
  • 王守処*13：王家の護衛や、宮廷の守備を担当した
  • 御食処*14：王家の食善、飲食調味料の調達と製造、献上品の毒味などを担当した
  • 主廷処*15：宮廷の管理・修繕・清掃、庭園や池などの清掃、建築や土木工事を担当した

六大官

大平官*16、大裁官*17、大財官*18、大教官*19、大造官*20、大武官*21の6種の大官で構成される。政士の監督下において政治の一切を掌握し、実質的に王政全般を担当した。
大平官
主に内政を掌握し、戸籍・土地・貴族の管理、地方政治の監督などを担当した。現在の内務省に相当する。
  • 内務処*22：一般庶務、官吏の人事、戸籍・貴族の管理を担当した
  • 地定処*23：国内の全ての土地の管理と、測量による地図の作成を担当した
  • 方定処*24：地方政治と財政の監督と、方定使*25の派遣・管理を担当した
    • 地方監：地方自治の監理のために設置された機関。方定使が勤めた
  • 書物処*26：公文書管理と出版物の検閲を担当した
大裁官
主に治安維持を掌握し、警察・検察・裁判の全てを担当した。故に強い権力を持っていたと考えられる。現在の法務省と裁判所に相当する。
  • 裁務処*27：裁判と、裁判官である御裁使*28の派遣・管理を担当した
    • 御裁院*29：裁判のために地方に設置された機関。現在の裁判所に相当し、御裁使が勤めた
  • 司検処*30：検察と、検事である御検使*31の派遣・管理を担当した
  • 治平処*32：警察と、警察官である御警使*33の派遣・管理を担当した
    • 検警院*34：治安維持のために地方に設置された機関。現在の地方検察庁と地方警察本部に相当し、御検使と御警使が勤めた
大財官
主に財政を掌握し、会計庶務、租税・献上品の管理などを担当した。現在の財務省に相当する。
  • 勘定処*35：財政業務全般を担当し、王への財務報告を行った
  • 税務処*36：租税の制定・管理・徴収を担当した
  • 税蔵処*37：租税（収穫物、後に金品等）の保管・出納を担当した
  • 献蔵処*38：献上品（布、特産品等）の保管・出納を担当した
    • 御蔵院*39：国の物品を貯蔵していた倉庫で、税蔵処と献蔵処が共同で管理した
大教官
主に教育と宗教を掌握し、官吏の登用（試験）と養成、王家への教育、国家祭祀と国教制度を担当した。1処1庁で人員規模は小さかったが、掌握事務は広範囲に渡った。現在の教務省や内閣人事局に相当する。
  • 垂教処*40：王家への教育を目的として設置されたが、後に官吏の養成を所管するようになり、最終的には登用試験の全てを司った
−神宮庁*41：国教制度を導入するにあたって設立された。初めは垂教処に属する機関であったが、後に処に相当する地位に格上げされた
大造官
主に産業を掌握し、食糧、嗜好品、金物等の製造を担当した。製造された物品は、臨王官の管理下に入り、王家へ献上された。現在の産業省に相当する。
  • 造糧処*42：穀物や畜産物の製造を担当した
  • 造酒処*43：主に酒の製造を担当したが、酒以外の嗜好品の製造も所管していた
  • 造布処*44：布や布製品（衣類等）の製造を担当した
  • 造金処*45：金属製品の製造を担当した。硬貨が使用されるようになってからは、その製造も行なった
大武官
主に軍事を掌握し、兵士の訓練、兵器の製造等を担当した。現在の国防総省に相当する。

  • 兵武処*46：兵士の養成と兵器の管理を担当した。軍馬の調教と管理も行っていた
    • 中央軍：地方に点在していた勇士軍を統合して、王が一括管理できるようにした軍。統帥権は王にあり、兵武処は管理のみを行った。また、中央軍の参謀には、元老院とは別に軍政機関があった
  • 造具処*47：武具の製造を担当した。製造された武具は兵武処の管理下に入った
  • 主船処*48：中央軍に海軍が創設されると設置され、造船を担当した
    • 造船所：主船処が監督した造船の実施機関
  • *1 : ざじ
  • *2 : りんのうかん
  • *3 : ろくたいかん
  • *4 : 前一文字が動詞の時は「〜どころ」、名詞の時は「〜のところ」
  • *5 : しゅおうざ
  • *6 : ほんじょうし
  • *7 : じおうざ
  • *8 : かんじょうし
  • *9 : じょうさんよ
  • *10 : ちゅうざんよ
  • *11 : したさんよ
  • *12 : おうむどころ
  • *13 : おうもりどころ
  • *14 : おんしょくのところ
  • *15 : しゅていのところ
  • *16 : たいへいかん
  • *17 : たいさいかん
  • *18 : たいざいかん
  • *19 : たいきょうかん
  • *20 : たいぞうかん
  • *21 : たいむかん
  • *22 : ないむどころ
  • *23 : ちさだめどころ
  • *24 : かたさだめどころ
  • *25 : かたさだめのつかい、現代になって「ほうじょうし」の読みも出現した
  • *26 : しょもつのところ
  • *27 : さいむどころ
  • *28 : おさばきのつかい、現代になって「ごさいし」の読みも出現した
  • *29 : おさばきのいん
  • *30 : しけんのところ
  • *31 : おんあらためのつかい、現代になって「ごけんし」の読みも出現した
  • *32 : ちへいのところ
  • *33 : おんいましめのつかい、現代になって「ごきょうし」の読みも出現した
  • *34 : けんきょうのいん
  • *35 : かんじょうのところ
  • *36 : ぜいむどころ
  • *37 : ぜいのくらどころ
  • *38 : まつりのくらどころ
  • *39 : おんぞういん
  • *40 : すいきょうのところ
  • *41 : じんぐうちょう
  • *42 : ぞうりょうのところ
  • *43 : ぞうしゅのところ
  • *44 : ぞうふのところ
  • *45 : ぞうかなもののところ
  • *46 : びょうぶのところ
  • *47 : ぞうぐのところ
  • *48 : しゅせんのところ
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