GURPSよろず - すり抜け
ここで言う「ターン」とは戦闘参加者全員のターンではなく、「能動ターン」のような行動順が回ってきた者の手番を指すものと考えられる。

他のキャラクターがいる場所を通過する(MOVING THROUGH OTHER CHARACTERS)

ベーシックセット』第11章「戦闘」の「移動と戦闘」より。

 戦闘中でも味方がいる場所を通過することはできます。また通り道を完全にふさぐほどではない遮蔽物を迂回することもできます(「空間」参照)。しかしGMの判断ですが、敵が占めている空間を通過するためには、敵を倒していくか(「体当たり」)、「すり抜け」なければなりません。

すり抜け(Evading)

 「すり抜け」というのは、敵を倒すことなく、敵が占めている場所を通り抜けることをいいます。これは移動可能な戦闘行動の一環として行なうことができます。ただし、相手のいる場所をすり抜けるだけの充分な素早さがなければなりません。
 すり抜けようとするキャラクターは、敵に対してそれを止めようとするかどうか尋ねます。もし止めようとしない場合、判定の必要なく自動的にすり抜けることができます。
 もし止めようとした場合、敏捷力即決勝負が必要になります。すり抜けようとする側のキャラクターは以下の修正を受けます。

 即決勝負に勝てば、すり抜けられたことになります。負けるか引き分けたら、敵に食い止められたことになります。
 もしあなたが誰かに組みつかれている時には(「組みつく」)、すり抜けを試みることはできません。「相手にぶつからずにすり抜けることが理論的に不可能」である場合には(GM判断)、すり抜けを試みることはできません。しかし巨大生物は小さなものをまたいで移動することができ、小さな生物は大きなものの股をくぐることができるのに注意してください。
 また「飛行」や「超跳躍」といった有利な特徴を持っていて、垂直方向に相手の攻撃範囲を越えて移動することができるときには、あなたのすり抜けは自動的に成功します。

関連

ベーシックセット』第11章「戦闘

上級戦闘のすり抜け(Evading in Tactical Combat)

ベーシックセット』第12章「上級戦闘」の「上級戦闘のすり抜け(Evading_in_Tactical_Combat)」より。

 敵をすり抜けるには、相手のいるヘクスに侵入するだけではなく、そのヘクスを離れるのに充分なだけの移動点を持っていなければなりません。もし移動が相手のいるヘクスで終わってしまった場合、このターンすり抜けることはできません。

関連


テクニックとしての【すり抜け】(Evade) MA71P

GURPS Martial Arts』p.71より
すり抜け】(並)……リアル系テクニック
 技能なし値:<軽業>か<柔道>
 前提条件:<軽業>か<柔道>
 上限:前提条件の技能レベル+5

 自分の移動を邪魔しようとする相手を避けるための訓練です。【すり抜け軽業)】は、宙返りしたり、下に潜り込んだり、体をねじったりすることができ、【すり抜け柔道)】は、走りながら敵の手をかわすことができるようになります。【すり抜け】は敏捷力の代わりとなります(P.B347のすり抜けを参照)。通常のペナルティはすべて適用されます。

原書表記